【意志決定の8つのステップ】ステップ5 案をしぼり込む
こんにちは!ふくカエルです(Twitterアカウント:ふくカエル)。
ご訪問いただきましてありがとうございます!
今回は、クリティカルシンキング実践篇「あなたの思考をガイドする50の原則」を勉強してみます。
この記事は、あくまでもわたしの個人的な解釈に基づくものです。 中には、「これ違うんじゃないの?」という箇所もあるかと思います。 そのような場合は、温かい目でお見逃しくださいますよう、よろしくお願いします。
もっと、きちんと くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
今回から第8章「意志決定をする」です。
生きていると、問題が怒涛のようにやって来ます。
人生は、問題解決に明け暮れると言ってもいいぐらいです。
当然、いろいろな選択肢から選んで、意志決定することが山のようにやってきます。
簡単に選べるのなら問題はないですが、これが人生を左右するような重大なものとなると非常に悩みます。
たとえば、進路、就職、転職、結婚、移転、離婚などです。
できれば、出来る限り正しくスマートな意思決定をしたいです。
第8章では、このように人生を左右するような複雑でむずかしい意志決定をするひとつの方法をお知らせします。
もし、あなたがとても困ったときに、この8章の意志決定の方法を思い出してくれると嬉しいです。
前回では・・・。
意志決定の8つのステップのうち、
ステップ4の「当面の目標を明確にし、同時にいくつかの案を出す」ことについてお知らせしました。
当面の目標を明確にすると「最終的な目標」「選択肢の幅」が広がります。
「なぜーいかに法」を利用して自問自答する思考の癖をつけるのがお勧めです。
【意志決定の8つのステップ】ステップ4 当面の目標を明確にし、同時にいくつかの案を出す。
今回は、
今回は、8つのステップのうち、
ステップ5.案をしぼり込む
内容についてお知らせします。
どうして「案をしぼり込む」ことが必要なのかな?
実現可能な案に絞れるから
たしかに問題解決の案の選択肢が増えると、意志決定の範囲も広がるので好都合です。
でも、あまりにも広がりすぎるとかえって混乱します。
一杯選択肢があると助かるけど・・・
かえって混乱するねん!
なので、実現可能性が高い案にしぼり込むのは大事なのです。
じゃあ、「案をしぼり込む」とは、どのようにするといいのかな?
排除法
アメリカの心理学者で、スタンフォード大学の教授であったツベルスキー教授が提唱する方法です。
Tversky, A.(1972).
Elimination by aspects: A theory of choice. Psychological Review, 79(4),281-299.
でも、欠点がある
でもです。
この「排除法」は少し欠点があります。
ある条件を満たしていないという理由だけで、条件の良い案が排除されてしまうという欠点です。
たとえば、
英会話やプログラミング学校を選ぶときに
- どんな内容
- 難易度
- 学費
- 教室場所
などの条件が考えられます。
1.2.4の条件が全てそろっているのに、
3の学費がちょっと高いくらいで、選択肢から排除してしまうことです。
ふくカエル
ふくネコ
ってな感じです。
なんだか、
排除するのが惜しいよね。
なので、改良してみる
本当に不可欠といえる特徴だけにする
このような条件の良い案が排除されてしまう危険性を回避するために、
- 本当に不可欠な特徴
- 望ましい特徴
を区別して、本当に「不可欠な特徴」のみ排除の基準とします。
本当の不可欠な特徴を見つけ出す方法
とは言っても、本当に不可欠な特徴が何なのかを見つけるのがむずかしいです。
そこで、次のようにしてみます。
「具体的に何か?」を考えます。
たとえば、
- 費用がかさむ
- 他人に迷惑をかける
- 危険だから、等々
というような特徴を考えてみます。
その特徴は「不可欠な特徴」ではなく、「望ましい特徴」であると判断します。
「なぜーいかに法」について
【意志決定の8つのステップ】ステップ4 当面の目標を明確にし、同時にいくつかの案を出す。
解決案が1つしか残らない場合
解決案が1つしか残らない場合には、その唯一残ったものが最適な解決案になります。
いくつかの解決案が残った場合
いくつかの解決案(6個以上)が残っている場合には、
直感的な印象で、そこから良さそうなものを5つだけ選んで次のステップ6に進みます。
ここで選ばなかった案は保留しておきます。
最終決定で残した案に不満が出たときに、
保留しておいた案を再考するようにします。
今回のクリティカルな思考になる第70の原則
案をしぼりこんでいくときには、「不可欠」な特徴「望ましい」特徴をきちんと区別せよ。
クリティカルシンキングより引用
こんな風にアレンジしてみた!
第70の原則
解決策をしぼり込むときは、
- これだけは、なければダメだ
- これだけは、譲れない
- 逆にこれだけは、絶対に避けたい
という「不可欠な特徴」だけを残して
- どちらかといえば、あったらいいな
- どちらかといえば、便利かな
- どちらかといえば、カッコイイかな
という「望ましい特徴」は基準にしないようにするのがコツだよ。
望ましい特徴まで入れちゃうと、
最適な解決策を
ドブに捨てることになるよ。
チャンスをドブに捨てるのだけは避けたほうがいいよね。
ここで、ちょっと考えてみませんか?
あなたも絞り込んでみませんか?
- これだけは、なければダメだ
- これだけは、譲れない
- 逆にこれだけは、絶対に避けたい
特徴を書き出してみます。
- それが本当に不可欠なのか?
- 単に望ましいだけなのか?
をもう一度考えてみてください。
- 不可欠な特徴でない
を排除します。
まだ気づいていない「望ましいだけの特徴」が含まれています。
もう一度STEP2に戻って検討して見てください。
まとめてみたkerokero
- 意志決定の8つのステップのうち、ステップ5の「案をしぼり込む」ことについてお知らせしました。
- 解決案をしぼり込むには「排除法」がいいです。
- コツは「不可欠な特徴」「望ましい特徴」を区別することです。
これから、意思決定の8つのステップを一つ一つお知らせしていきます。
あなたの抱えている問題が解決できて、出来る限り最適な意志決定ができるきっかけになれたら嬉しいです。
最後まで、読んでくださってありがとうございます。
またのお越しをお待ちしております。
ふくカエルでした。
なお、クリティカルシンキングの引用文は、宮元博章さん他お三方の日本語訳によりました。