原因の重要性が変わる場合とは
こんにちは。ふくカエルです。
今回も、「こんな事ありませんか?」から、
もっともな重要な原因だと思っていたのに、あとで別の理由を知らされてガッカリしたことないですか?
例えば、学費を工面するために、必死にバイトをしている親友がいて、とても応援していたのに、
後で、実は、学費を賭け事に使い込んでしまっていた事が分かったとき等がそうです。
非常にガッカリします。
今回は、原因の重要性が過小評価される場合や過大評価される場合について勉強してみました。
James E. Johnson という本です。
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もっともだと思っていた原因が過小評価される場合
もっともだと思っていた原因が過小評価されることを、割引原理といいます。
合理的に見える原因があれば、それ以外の原因を重視しなくなるという原理です。
過小評価のプロセス
①結果
②もっともだと思っていた原因(原因A)
③後から加わった原因(原因B)
④割引原理 原因Aは原因Bにより過小評価される
例えば、
①結果 出世した。
②もっともだと思っていた原因(原因A) 非常に努力していた。
③後から加わった原因(原因B) 実は、親が会社の社長だった。
④割引原理 原因Aは原因Bにより過小評価される
出世したのは、努力しただけでない。親の七光りのおかげだ。
努力という原因(原因A)の重要性が、実は、親の七光りという原因(原因B)により過小評価される。
もう一つ別の例
①結果 試験不合格。
②もっともだと思っていた原因(原因A)勉強不足。
③後から加わった原因(原因B)実は、親が入院しており看病していた。
④割引原理 原因Aは原因Bにより過小評価される 看病していたんだから、勉強不足も仕方がない。
勉強不足という原因(原因A)の重要性が、実は、看病していたという原因(原因B)により過小評価される。
この割引原理が面白いのは、上手くいかなかった場合でも、上手くいった場合でも、その原因を重視しなくなるというところです。
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もっともだと思っていた原因が過大評価される場合
もっともだと思っていた原因が過大評価されることを割増原理いいます。
大きな障害(外的原因)がある場合に、
良い結果が生じると、すべて行為者の努力・才能など(内的原因)にあると重視するという原理です。
外的原因・内的原因については、
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過大評価のプロセス
①結果
②もっともだと思っていた原因(原因C)
③後から加わった原因(原因D)
④割増原理 原因Cは原因Dにより過大評価される
例えば、
①行動の結果 優勝した。
②想定される原因(原因C)非常に優秀な選手。
③後から加わった原因(原因D) 実は、じん帯をケガしていた。
④割増原理 原因Cは、原因Dによって過大評価される。 本当に才能があるに違いない。
非常に優秀な選手という原因(原因C)の重要性が、実は、ケガをしていたという原因(原因D)にさらに過大評価される。
もう一つ別の例
①行動の結果 試験合格。
②想定される原因(原因C)計画通りの勉強。
③後から加わった原因(原因D) 実は、親が入院しており看病していた。
④割増原理 原因Cは、原因Dによって過大評価される。 並大抵の努力ではなかった。
計画通りに勉強したという原因(原因C)の重要性が、実は、看病していたという原因(原因D)にさらに過大評価される。
まとめてみました
結果が生じたもっともな原因なのに、他の原因で、原因そのものの重要性が変わる原理について勉強しました。
改めて考えると不思議な原理なのですが、普段日常的にやっている事です。
ただ、「どのようなときに、原理が働くのか」を考える習慣が身につくと、いろいろな問題を別の視点で見れるようになります。
いろいろとちょっとおかしく思えてきます。笑っちゃいます。
自分を振り返って、ちょっと「恥ずかしく」なったりしました。
割増してもらおうとして、「こんな事もあった」「あんな事もあった」といろいろな原因をあれこれ言っていました。
ふくカエル
- 人は、もっともだと思っていた原因の重要性を、後から加わった原因により再評価します。
- 結果についてプラスに作用するような原因が後から加わった場合には、過小評価されがちです。
- 結果についてマイナスに作用するような原因は後から加わった場合には、過大評価されがちです。
最後までお付き合い下さいまして、ありがとうございます。
ふくカエルでした。