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原因の正確さを高めるには?

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原因の正確さを高めるには?

ふくカエル

こんにちは!ふくカエルです(Twitterアカウント:ふくカエル)。

ご訪問いただきましてありがとうございます!

今回は、クリティカルシンキング入門篇「あなたの思考をガイドする40の原則」を勉強してみます。

 

この記事は、あくまでもわたしの個人的な解釈に基づくものです。 中には、「これ違うんじゃないの?」という箇所もあるかと思います。 そのような場合は、温かい目でお見逃しくださいますよう、よろしくお願いします。

もっと、きちんと くわしく理解したいぞ~~~!musimegane_girl

という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。

 

今回から第4章「自分自身の省察する」です。

いつも間違っているの?

 

今まで、原因を考える際にいろいろな間違いをしてしまうことをお知らせしてきました。

 

間違いばっかりやん!
原因を考えることが
アカンってことか?pose_kubifuri_man

と思っちゃった方もいると思います。

うむ。

でもです。間違っていない場合もあるです。

そんなことないよ!正しいときもある

 

そんなことありません!

次のような場合には、原因がどこにあるのか正しく判断することができます。

誰が見ても分かる場合

 

誰が見ても、すぐに

これは、原因だ!
原因に違いない!syukatsu_jiko_appeal_woman

と思えるときです。

 

たとえばです。

これです。これ!


めっさ小指が痛いやつです。
koyubi_butsukeru

小指が痛い原因は何でしょう?

当たり前やん。
タンスにぶつけたからやん!pose_kiri_woman

誰でも間違いなく「タンスにぶつけたからだ!」と正しく答えられます。

常識的に見て、なるほどと思える場合

 

また、常識的に見ても「なるほどな!」と思えるときです。

 

たとえば、そこそこ運動能力がある人が

毎日ジョギングを励んで、努力した結果、

5キロマラソンを完走できたときです。

sports_marathon_man

この場合は、誰でも5キロ完走できた原因は、

幸運のおかげでなく、能力や努力にあると常識的に判断できます。

ちなみに、原因を間違えるときはこんなとき

第三者の目から見ても明瞭じゃないとき

 

まず、第三者の目から見て、

これが原因?
怪しくない?

という不明瞭さがあるときです。

 

ほんまに痩せたん?

この壺で?
嘘っぽいねんけど?
spiritual_reikan_syouhou
それも大金払って!

常識だと思いこんじゃうとき

 

あと、原因が常識的に一致しても、それが無条件に正確だと言えないときです。

 

自分が常識だと思っていたことが、

必ずしも「普遍的に正しい」ことを意味していないときがあるからです。

 

たとえば、偏見や俗信で原因を推測するときです。

色眼鏡かけちゃうときです。henken-iromegane_woman

ふくカエル

乱暴で粗野な人は、絶対悪いことをする。とか

ふくネコ

甘いものを食べる人は、食いしん坊にちがいない!とかです。

というやつです。

 

 

一般に次の条件のどちらかが満たされれば、

 

人は自分の意見・信念がどこでも通用する「常識」だと思い込んでしまうようです。

  1. 誰それが支持していたとすぐに思いつく場合
  2. 誰それが支持していたと思いつかなくも、逆に積極的に否定するような強力な反証が見当たらない場合

 

あの有名な人も言ってた!job_hihyouka_commentator

 

誰も、間違っている!
っていう人いないもん!hime_takabisya_laugh

じゃあ、自分の常識が正しいかどうか、どうやって判断するのかな?

少なくとも次の二点をチェックする

 

自分の常識が本当に正しいのかどうかを判断するためには、少なくも次の二点をチェックします。

 

  • これは誰か見ても正しいと思える?
  • もしかしたら、自分の集団の中だけで通用することじゃない?
  • これを支持する正当な根拠がある?

また、次のことに注意する

 

また、次のことに注意します。

  • ハッキリとした反証がなくても、それが直接正しさの証明とはならない

そこで必要になる、クリティカルな思考になる第23の原則

 

自分にとって「常識」と思えることでも、それを支持する確たる根拠があるのかどうか、また、誰にとっても正しいことなのかどうかを再検討せよ。

クリティカルシンキングより引用

こんな風にアレンジしてみた!

第23の原則

自分にとって「常識」であっても、

 

  • その「常識」は誰から見ても正しい?
  • その「常識」を支持する根拠がある?

 

以上の二点を再チェックしてみる!

ここで、ちょっと考えてみませんか?

こんな場合はどう考えます?

 

世の中には、自分にとっては当たり前のことでも、本当に正当な根拠に基づいた事実なのかは分かりません。

 

なので、一度しっかりと分析してみるのがいいです。

 

そこでクエスチョンです!figure_question

ある人が、「日本人は、生まれつきの悪人なんだ!」と主張を繰り返しています。

 

あなたは、

その根拠が妥当なものなのか?

その人に問い正すことにしました。

 

その際、どういう観点から、

その人に迫ったほうがいいでしょうか?

ポイントを考えみてください!

 

まず、はじめにこの主張を

  • 日本人
  • うまれつき
  • 悪人

 

という要素に分けて、それぞれの定義がどのように定義されているか?

 

それが間違っていないか?

 

という点から考えてみます。

 

 

まず、「日本人」とは、具体的にどのような範囲の人々を指すのか?

住んでいる地域が重要なのか?

どの時代の日本人なのか?

と定義を確定していきます。

 

次に、それらを組み合わせた「日本人は生まれつきの悪人だ!」という主張のどこに問題があるのか?

 

という点から考えてみます。

 

 

「うまれつき」というのは、

  • 「悪さ」が遺伝的に決定されていること
  • 環境状況による影響を受けにくいこと

を意味します。

 

その人が「日本人は生まれつき悪人だ!」と言うように、

  • 人格的な悪さ
  • 犯罪傾向

が遺伝的に決定されていると仮定すると、

「生まれつき悪人」だとする科学的根拠があるのか?

を考えます。

 

さらに、その主張が「日本人の事件」にどのように関連づけられているのか?

という点から考えてみます。

 

 

悪人とは、どういう人間を指すのか?

  • 悪い行為全般をする人
  • 法律上の犯罪を犯す人
  • 重犯罪を犯す人

など具体的に考えます。

 

 

さらに次のように、その人(以後、「彼」といいます。)に迫ってみます。

 

STEP.1
根拠の有無を考えてみる!
  • 悪い行為
  • 犯罪行為

をなす頻度において、

日本人が他の国の人とくらべて多いという「実証的根拠」があるのかな?

反証はあるのかな?

などを彼に問いただします。

STEP.2
部分から全体へ

仮に、

  • ある日本人が、悪い行為をしたから
  • 過去の日本人が、悪い行為をしたから

ということが実証されたとしても、

そこからすべての日本人が悪いと当てはめていいのかな?

それが「生まれつきそうだ!」ということになるのかな?

などを彼に問いただします。

STEP.3
百歩譲ってみて!
「悪人」という遺伝的要因が存在するとして、

それが日本人と他の国の人とで異なるという

理論的・実証的根拠があるのかな?

などを彼に問いただします。

STEP.4
環境・文化として

仮に「うまれつき」という言葉が、「遺伝」を指しているのではなく、

生まれ落ちた環境・文化の要因を意味しているのであれば、

その要因は何なのかな?

その要因は日本人特有のものなのかな?

環境・文化が悪人を育てるメカニズムを筋道立てて、ちゃんと説明できるのかな?

などを彼に問いただします。

STEP.5
その人が指す日本人について

その人が言う「日本人は生まれつき悪い!」という対象になった

「日本人」は、どこで生まれて育ったかについて確認をとっているのかな?

日本人ではなく他の国で生まれて育った人ではないのかな?

などを彼に問いただします。

STEP.6
特殊なケースを一般化できるのか?

ある日本人の特殊な行為を、日本人一般にあてはめて考えることができるのかな?

などを彼に問いただします。

となりますが、実は、

「日本人は生まれつき悪人である」という主張の是非について

決定的な証拠をいくつも出すことは無理です。

なぜなら、

  • 日本人
  • 生まれつき
  • 悪人

という言葉の定義がそもそも曖昧だからです。

 

そして、この曖昧さが、

相手の主張に対する反証を困難なものにしています。

ふくカエル

明白な反証がない限り、人は、偏見や俗信を捨てないものです。

 

よく紙面で「日本人は・・・」と非難されている記事があります。

 

でもそもそも「日本人は・・・」という疑いを持たれているだけで、

 

「日本人が必ずそうだ!」とするのは真実じゃないです。

まとめてみたkerokero

 

  • 原因の正確さを高めるには、「常識」と思える原因でも再チェックすることです。
  • 常識は偏見や俗信で歪められていることがあるからです。
  • まず、その「常識」は誰から見ても正しいのか?
  • 次に、その「常識」を支持する根拠があるのか?を再チェックしてみることをお勧めします。

ふくネコ

最後まで、読んでくださってありがとうございます。

またのお越しをお待ちしております。

ふくカエルでした。

なお、クリティカルシンキングの引用文は、宮元博章さん他お三方の日本語訳によりました。