原因を考えると苦痛になる状況から抜け出す方法。
こんにちは!ふくカエルです(Twitterアカウント:ふくカエル)。
ご訪問いただきましてありがとうございます!
今回は、クリティカルシンキング入門篇「あなたの思考をガイドする40の原則」を勉強してみます。
もっと、きちんと くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
今回から第4章「自分自身を省察する」です。
前回までお知らせしたこと
自己欺瞞(じこぎまん:自分をだましたり、誤魔化すこと)の良いところと悪いところについてお知らせしました。
良いところとは、
- 自尊心を守る
- 抑うつ症にならない
自分をごまかすことによって、嫌な原因や結果から目をそらして、自分の自信や自分の自尊心を守ることができます。
また、自分の客観的な姿をごまかして直視しないので、抑うつ症になることを防ぐことができます。
悪いところは、
- 自滅的な作用がある
自己欺瞞(じこぎまん)には、良いところもある反面、悪いところもあります。
たとえば、自分をネガティブな結果が起きたときに、自滅することです。
ふくカエル
自分をごまかし、ネガティブな結果を引き起こした原因を歪めて理解するので、
失敗から何も学べず、だんだんと堕落していき、自分から自分を壊してしまいます。
ふくネコ
じゃあ、自滅的な状況から、どうやって抜け出す?
原因を考えるときに注意する
このような自滅的な状況から抜け出すには、原因を考えるときに次のことに注意します。
まず、原因を考えるときに次の2つの方向性があることに気づくことです。
- 自分を防衛する方向
- 自分を非難する方向
次に、1の自分を防衛する方向で考えるよりも、2の自分を非難する方向で考えることです。
なぜ、1の防衛する方向よりも2の非難する方向がいいのかな?
1の自分を防衛する方向で考えると、原因を歪めるから
自分を防衛する方向で原因を考えると、原因を歪めて理解するからです。
ネガティブな結果を引き起こした原因を真正面から向き合うことができないのです。
自信を失うことになるからです。
ふくカエル
なので、ネガティブな結果に対する自分の責任を小さくするようになります。
ふくカエル
でもです。
このように原因を歪めて考えると、都合のいいように事実を解釈してしまうので、失敗から何も学ぶことができないのです。
2の自分を非難する方向で考えると、失敗から学ぶことができるから
自分を非難する方向で原因を考えると、失敗から学ぶことができるからです。
自分の非を認めて、
ネガティブな結果を引き起こした原因に真正面から向き合おうと試みます。
たしかに、自分の責任がどこにあるのかを考えるので、自分の自信を喪失することになります。
でも都合のいいように原因を歪めることがないので、失敗から学べる機会を持つことができるのです。
それに、自分を防衛する方向で原因を考えるよりも、自滅的な状況から抜け出すことができます。
ただし、この自分を非難する方向で原因を考える際にも、注意することがあります。
自分非難の方向で考える際に、さらに注意する点とは?
ネガティブな結果を引き起こした原因に真正面から向き合う(自己非難の方向)ことは、失敗から学ぶことができますが、
注意する点があります。
対象を行動よりも性格に絞らないようにする!
自己非難の対象を「自分の行動」よりも「自分の性格」に焦点を絞らないように注意することです。
「自分の性格」に絞って、原因を考えると袋小路にハマってしまうからです。
自己非難にも二種類あります。
- 性格論的自己非難
- 行動的自己非難
です。
具体的に、こうなる!
性格に絞って考えると・・・
ネガティブな結果を引き起した原因を自分の性格にある絞って考えだすと、
どんどんゴチャゴチャになってきて、そこから抜け出せなくなるのです。
たとえば、失恋したときです。
相手からフラれてのは、地味で面白くないこの「性格が悪いんだ!」と考え出すと、
自分の性格を中心にしてグルグルグルと自己非難ばかりし始めるのです。
ふくカエル
どうせ、ぼくの性格が
悪いからやねん!
こうなると、失恋から立ち直ることも、
次の恋愛に役立てるように失恋から学ぶことも一切できなくなります。
結局、
これがぼくやねんから、
仕方がないねん!
とやけくそになって開き直ったり・・・。
ふくカエル
どうしても性格変えたい!
なんて、曖昧な願望を抱くだけで終わってしまいます。
ふくカエル
なので、行動だけに絞って考える
行動だけに絞って考えると・・・
なので、ネガティブな結果の原因を考える際には、自分のした行動だけに焦点を絞って考えるようにします。
そうすると、逆に問題がシンプルになります。
つまり、誤った行動を直せばすむということになるからです。
たとえば、
唐突ですが、物理の試験の成績です。
だんだんと成績が悪くなっていく原因は、
- 自分の勉強不足だった
- 自分の物理学専攻がそもそも自分の適性に合っていなかった
にあると考えることができます。
すると、原因をとてもシンプルに分析することができて、
これからの事態を改善するような「次の行動」を考えることができるのです。
勉強不足だと考えれば、いっそうの努力します。
そもそも物理学専攻が間違えていたと考えれば、転学部することも考えることができます。
失恋した原因が
- 自分の態度が悪かった
- 相手の存在を尊重できてなかった
- そもそも自分勝手だった などなど
いたらない態度や行動にあることが分析できたら、ラッキーです。
次から、そのような行動を改善すればいいからです。
フラれた人物には、以上のことを気づかせてくれたことに感謝して、
次に出会う人のために、問題の行動を改めるように努力すればいいだけです。
ふくカエル
ふくネコ
そこで必要になる、クリティカルな思考になる第27の原則
性格論的自己非難は非生産的である。行動的自己非難に切り替えよ。自分のした行動を反省すればよいのであって、自分という人間を自らおとしめる必要はない。
クリティカルシンキングより引用
こんな風にアレンジしてみた!
第27の原則
ネガティブな結果に直面したときは、
自分の性格や能力を非難するのじゃなくて
自分の行動を反省すればいいよ。
そして、次の行動を考えればいいよ!
自分という人間を自分でおとしめる必要はどこにもないよ!
ここで、ちょっと考えてみませんか?
こんな場合はどう考えます?
あなたはアイススケートをしたことがありますか?
結構むずかしいもんです。
でも、インストラクターの人は「歩き方を覚えられたんだから、スケートも覚えられるよ!」
なんて言います。
この言葉を信じる人もいれば、信じられない人もいます。
そこでクエスチョンです!
この言葉を
- 信じる人
- 信じられない人
は原因を
- 性格論的
- 行動的
の観点からどう考えているのでしょうか?
また、それぞれの考え方していると、
その後の上達にどのような違いが出てくるでしょうか?
信じられない人は
- 自分には素質がないから
- 自分は運動神経が鈍いから
と思ってしまいます。
一度や二度やったぐらいであきらめてしまいます。
つまり、性格論的に原因を考えてしまいます。
なので、「歩き方を覚えられたんだから、スケートも覚えられるよ!」という言葉を信じられません。
失敗を自分の素質や才能という、比較的変わりにくい特性にあると考えるからです。
ふくカエル
いったん「自分にはできない」と言い切ってしまうと、
それが自己説得(自己暗示)になり、本当は十分できるはずの可能性を自ら奪ってしまうことになります。
信じる人は、
- これは誰でもできることだ
- 尻もちをつくのはマスターできてないだけだ
と考えます。
何度も何度もチャレンジします。
つまり、行動的に原因を考えるからです。
なので、「歩き方を覚えられたんだから、スケートも覚えられるよ!」という言葉を信じます。
失敗を自分の努力不足とコツが覚えられていないからだと考えるからです。
何度も練習することになるので、上達するようになります。
ふくカエル
まとめてみたkerokero
- 原因を考えると苦痛になる状況から抜け出す方法についてお知らせしました。
- Q1
- 重要なことで失敗したとき、あなたはどうしますか?
最後まで、読んでくださってありがとうございます。
またのお越しをお待ちしております。
ふくカエルでした。
なお、クリティカルシンキングの引用文は、宮元博章さん他お三方の日本語訳によりました。