「分かったつもり」になるその他の理由について その1
こんにちは!ふくカエルです(Twitterアカウント:ふくカエル)。
ご訪問いただきましてありがとうございます!
今回は、クリティカルシンキング入門篇「あなたの思考をガイドする50の原則」を勉強してみます。
もっと、きちんと くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
今回から第6章「自分は何を知っているかを知る」です。
「理解していたつもりになっていたのに、実は理解していなかった!」ときって大いに動揺します。
もし、あなたが今そのことに「嫌っ!」というぐらいに悔しい思いをしているのなら、
今回からの第6章を参考にして欲しいです。
第6章では、
「知っていると思っていること」と「実際に知っていること」のズレを少なくするには
どうすればいいのかを考えてみます。
前回では、
前回では、読書する際にたびたび起こってしまう「分かったつもり」現象についてお知らせしました。
今回は、
今回は、このような「分かったつもり」なる他の理由についてお知らせします。
「分かったつもり」になるその他の理由とは?
デフォルト仮定かも?
ひょっとしたら、デフォルト仮定があるからかもしれません。
デフォルト仮定とは、基本的には自分が正しく理解していると見なすことです。
デフォルト仮定でいると、
人は、
- 「間違っているぞ!」
- 「矛盾しとるぞ!」
という警告がないかぎり、
間違っとるぞ!
自分が今読んでいるもの、聞いているものは、
正しく理解できている
はずであ~~る!!と決めつけちゃうのです。
努力しなくなる
このデフォルト仮定に浸食されてしまっていると、
- もっと正しく理解しよう
- 今以上、もっと努力しよう
なんて思わなくなるのです。
たとえ間違った理解をしていたとしても、それに気づかずスルーしちゃうのです。
別に問題ないじゃん!
気にする必要なんてないさ!
と思っちゃうのです。
ふくカエル
正しく理解してるし!
だからいいじゃん!
なんでいちいちチェックする
必要ある?
面倒くさいじゃん!
それに、あたしいつも
テレビ見てるし、
めっちゃ理解してるねん!
な~~~んて思っちゃうのです。
でも、後でほんとうに酷い目にあいます。
げんこつくらうよ!
これをマインドレスという!
実はこれ、マインドレスといいます!
この傾向をマインドレスと呼んだのは、ハーバード大学のエレン・ランガー(Ellen Langer)教授です。
ふくカエル
マインドレスとは?
マインドレスとは、
細かいところに注意を払わず、
決まり切ったやり方をスルッとやってしまって、
あまり深く考えずに行動したりする傾向のことをいいます。
ちなみに、これとは逆に、
マインドフルとは、
細かな情報まで吟味して、互いの関係を整理して、よく考えたり、行動したりする傾向のことをいいます。
先にお知らせした「デフォルト仮定」ですが、このマインドレスな思考のあり方の一つになります。
あなたも・・・?
ひょっとしてマインドレスかも?
不安になっちゃった人がいるかもしれません。
次のような傾向があれば要注意です!
- 決まりきったことを惰性でやっている
- 細かいことに注意を払わない
- 怠惰な姿勢になる
- 深く考えずに処理したり、行動する
もしあったら、マインドレス思考になってます!
ふくカエル
ふくネコ
でも、よくあることなのです!
でもです。
このマインドレスな状態はよくあることなのです。
たとえば、食事です。
食事をするときに、わざわざ
- 咀嚼(そしゃく)はどうすればいいのか?
- どのような姿勢で飲み込めばいいのか?
- 水はどのタイミングで飲めばいいのか?
なんて、いちいち考えません。
ふくカエル
幼い頃から何度も食事を訓練しているので、
その経験の積み重ねで無意識にすることができるからです。
なので、生活習慣や礼儀作法などはとても有効なものもあります。
ただ、思考する際にこのマインドレスが悪く作用すると「分かったつもり」が引っぱり出されるのです。
でも、マインドレスだと具体的にこんな風になる!
まず、忘れちゃう!
このマインドレス状態になると、まず、やらなければいけないことを忘れてしまうのです。
ふくカエル
いつも無意識に自動的にやっている行動の中に、
「普段と違う行動」を入れたとしても、コロッと忘れてしまうのです。
ふくネコ
あっ!忘れとった!
これです。
たとえば、薬
たとえば、
「食後に飲む薬」です。
いつも通りに食事をしてしまって、うっかり飲むのを忘れちゃうのです。
よくある話です。
たとえば、クリーニング
あと、よく忘れるのがクリーニングです。
仕事の帰り道に寄ったほうが効率がいいと分かっているのに、
たいがい帰宅してから思い出すことになります。
仕事が終わると友達とどこか食事に行ったりすると・・・。
もう、完璧に忘れちゃうのです。
これほど落ち込まなくても、
やや落ち込む!
なので、時間の無駄になる
なので、マインドレスは時間の無駄になります。
たとえば、読書です。
よく考えずに本をどんどん読んでいくと、理解できずに読み終えてしまい、
また最初から読むハメになるのです。
ふくカエル
たとえば、料理です。
今日は一人なのに、いつも通りに家族の人数分作ってしまうのです。
ふくネコ
たとえば、会話です。
ぼっ~としているので、人からの話もちゃんと聞いていません。
なので、ついつい聞き直したりしまうのです。
ゴメン!もう一回言って。
聞いてへんかった。
もっとも、同じ生活習慣や礼儀作法などの貴重な習慣はとても有効です。
さらに、誤った認知的拘束を招く
さらにです。
マインドレスな状態は誤った認知的拘束を招きます。
認知拘束とは、
自分の結論さえもよく考えずに
たとえ、矛盾する箇所を見つけたとしても、
それまでに読んだ文章や情報に、自分の思考を縛られることです。
なので、矛盾を感じたとしても矛盾を打ち消して、
自分の今までの文章(知識)や情報に縛られた結論を出しちゃうのです。
しごくええ加減になっちゃう!
ふくカエル
ふくカエル
そこで必要になる、クリティカルな思考になる第46の原則
デフォルト仮定に注意せよ。理解したつもりでも実際には理解していないことはよくあるのだ。
クリティカルシンキングより引用
こんな風にアレンジしてみた!
第46の原則
自分は正しく理解していると思ってしまうと、
大きな盲点に気づかなくなるよ。
ひょっとしたら、
自分は理解していないところがあるかもしれない?
このスタンスが重要だよ。
ぼっ~としとったら、
あかんよ!
じゃあ、どうすればいいのかな?
一つの方法として
じゃあどうすれば、
「マンドレス状態」から脱出することができるか?
なのですが・・・。
これについて、先にご紹介したランガー教授は、一つの方法として次のようなことを提案しています。
- 自主的にものごとを考えることは良い事だと思う
- 意義のある責任を自分から積極的に持つようにする
などを意識することです。
たしかに、自分から進んで考えようとする姿勢は、
理解するだけでなく、思考する段階が別にできるので「マインドレス状態」から脱却することができます。
また、自分から積極的に人と関り、責任を持つことは、
いい加減な意見や結論で片づけようとする態度を改善できます。
ふくカエル
いい加減に結論を出すことはできません。
ふくネコ
まとめてみたkerokero
- 「分かったつもり」になるその他の原因についてお知らせしました。
- マインドレスな状態でいるとデフォルト仮定するようになり、「分かったつもり」を引き出します。
最後まで、読んでくださってありがとうございます。
またのお越しをお待ちしております。
ふくカエルでした。
なお、クリティカルシンキングの引用文は、宮元博章さん他お三方の日本語訳によりました。