原因ー結果を考えるときにハマる大きな落とし穴 その1
こんにちは!ふくカエルです(Twitterアカウント:ふくカエル)。
ご訪問いただきましてありがとうございます!
今回は、クリティカルシンキング入門篇「あなたの思考をガイドする40の原則」を勉強してみます。
もっと、きちんと くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
実はある!大きな落とし穴
前回までは、因果関係について正しく判断できるように、三つの基準について考えてきました。
これで大丈夫!OK !
どんな問題でも
かかってこい!と言いたいところですが、
実は、言えないのです。
いくつかクリアしないといけない大きな落とし穴があるのです。
うお~!こんな落とし穴
聞いてへんで!
と叫ぶ前に
知っておきましょう!
今回は「錯覚」についてお知らせします。
どんな錯覚をしてしまうのかな?
存在しないのにあると錯覚してしまう
まず、存在しないのに「原因ー結果」があると錯覚してしまうことです。
実際には、まったく無関係なのに「これが原因でこの結果が起きた!」と勘違いしてしまうのです。
たまたま偶然に発生した現象に、原因と結果があるように見てしまうのです。
過大評価してしまう
次に、小さな原因を大きな原因だと過大評価してしまう錯覚です。
たしかに原因の一つであるけれども、取るに足らない原因に大騒ぎしてしまうのです。
ふくカエル
期待通りのものを見てしまう
そして、自分の期待や信念が強すぎて、期待通りのものを見てしまうという錯覚です。
ふくネコ
どうしても
「こうなって欲しい!」という期待や希望や
「こうあるべきだ!」という信念があると、
その通りの結果を探してしまい、自分の期待や信念にそぐわない結果を無視する傾向が強くなってしまうのです。
では、どうして錯覚してしまうのかな?
先入観・期待・信念があるから
先ほどにもお知らせしたように、期待・信念・先入観などがあるからです。
「原因ー結果」を探すときに、これらのものがじゃまするのです。
- 成功して欲しい
- うまくいって欲しい
という期待感
- 絶対こうなるに違いない
- これが正しいに違いない
という信念
- こんな場合はこうなる
という先入観
などが「原因ー結果」を判断する目を曇らせてしまうのです。
よく見えへん!
何らかの知識があるから
また、何らかの「知識」があるからです。
「知識」とは、これまでの暮らしの中でのいろいろな体験や経験を通じて培ってきた「知識」のことです。
この「知識」に基づいた
- 理論
- 自分のジンクス
- 教訓
- 直観
などを使って「原因ー結果」を判断してしまうので、ついつい錯覚が起きてしまうのです。
ふくカエル
直観で「お前が原因だ!」と言われたら、言われたほうはたまらんです。
なんで? えっつ直観?
もうやめて~!
たとえば、こんな錯覚があるよ。
四つ葉のクローバー
たとえば、四つ葉のクローバーを見つけると幸運が舞い込むという迷信です。
この迷信はわたしも大好きなのですが、ちゃんと考えてみると、
四つ葉のクローバーと幸運の間には、「原因ー結果」の関係がないのは明らかです。
四つ葉のクローバーは幸運をもたらす原因なのだ!
と自分の期待通りに見ようとしているだけなのです。
あなた、喜んでいるけど錯覚なんざんすよ!
ふくネコ
雨ごい
たとえば、「雨ごい」です。「雨ごい」をすると雨が降るという信仰です。
ふくカエル
これもまた、
「雨ごい」をする行為と雨が降る事象の間には、「原因ー結果」の関係は一切もないです。
ただ、「雨ごい」をした後に、偶然に雨が降った事実により注意を向けているだけなのです。
あるいは、
「雨ごい」した後に、晴れた事実を意識しないようにしているだけなのです。
さらには、
逆に「雨ごい」をしなかった後に、晴れた事実を克明に覚えているだけなのです。
雨が降るに違いない!
という強い期待によって、出来事を歪めて見るようになり、
自分の期待通りの出来事しか「意識しない自分」を育てちゃうのです。
そこで必要になる、クリティカルな思考になる第8の原則
共変の度合を見積もる時。自分があらかじめもっている期待や信念の影響が入り込みやすいので注意せよ。
クリティカルシンキングより引用
ある出来事と出来事の間に
「原因ー結果」があるんじゃないか?
と考えるときには、
- 自分の期待
- 自分の信念
が邪魔してないかに注意するべし!
この「第8の原則」を身につけておくと、
あっつ!
錯覚しとるやん!と、気づけます。
わたし達は、どうしても自分が期待する通りのものを「見てしまう」強い傾向をもっています。
この強い傾向を自覚することは大事です。
ふくカエル
ちょっと、考えてみませんか?
さて、こんな場合、あなたならどうします?
【たとえばです。こんな場合があったとします】
一緒に旅行をしている友人が、
「幸運のペンダント」を失くしてしまいました。
そして、
見つかるまで、
どこにも行かない!
と言い出しました。
あなたは、一度は友人の気持ちを尊重して待つことにしました。
でもです。
友人が一生懸命に探しているのを待っていたら、だんだんとイライラしてきました。
そして、思わず
そんなペンダントで
幸運がくるなんて
バカげてるやん!
気にせず旅行を続けよう!
って言っちゃいました。
そうしたら、友人は烈火のごとく怒りだし、
自分がどれほどそのペンダントに助けられてきたのかを延々と話し始めました。
「そんなペンダント」
と言ったな!
き~~!許さん!あほか!
あのペンダントは
パワーが入っとるじゃ~~!
あなたなら、こんなときどうしますか?
ふくネコ
どうして友人はこうなっちゃったのでしょうか?
友人はペンダントに自分の幸運を
強く期待しているため、
ペンダントと幸運に相関関係がなにのに、ある!と錯覚しています。
なので次のような傾向が強いのです。
- ペンダントをつけているときに起った幸運に注意が向きやすい。
- ペンダントをつけているときに起った不運には意識しないようにしている。
- むしろ、ペンダントをつけていないときに起った不運を克明に覚えている。
つまり、友人は
とても幸福になりたい気持ちでいっぱいなのです。
友人を冷静に分析して、次のようにやさしく諭しましょう。
「ペンダントは役目を終えて、天国に帰ったんだよ」
「これからの幸運を引き寄せてくれる、新しいペンダントを一緒に探しに行こう!」
そして、ちょっとキザに振舞ってみます。
なんなら、
僕にプレゼントさせてくれ!
この解決策は、
どうでしょうか?イケてる?アカン?
それとも気持ち悪い?
ふふふ。
まとめてみたkerokero
- 「原因ー結果」を考えるときにハマる大きな落とし穴がいくつかあります。
- その中の一つに「錯覚」があります。
- 自分の先入観・期待・信念がじゃまして錯覚を起こします。
- このことを自覚しておくのが必要です。
最後まで、読んでくださってありがとうございます。
またのお越しをお待ちしております。
ふくカエルでした。
なお、クリティカルシンキングの引用文は、宮元博章さん他お三方の日本語訳によりました。