真実を上手に伝える方法
こんにちは!ふくカエルです。
【お伝えしたいこと】
この記事は、あくまでもわたしの個人的な解釈に基づくものです。
中には、「これ違うんじゃないの?」という箇所もあるかと思います。
そのような場合は、温かい目でお見逃しくださいますよう、よろしくお願いします。
もっと、きちんと
くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
ほんまに、難しい…
何が難しいかと言うと…
本当のことを
相手に伝えることです。
内容が嬉しいものであるであれば、いくらでも伝えることはできます。
問題は、内容が深刻なもの、残酷なものであるときです。
どうやって伝えれば、相手を傷つけずにすむのか本当に悩むのです。
ほんまに
気後れしてまうねんよ・・・
でも、安心しておくれやす!
でもです!
安心してください!
こんなときにお知らせしたい特別なコツ(知恵)があるのです!
真実を正しく伝える方法です!
ちょっと知っておくと、いざという時に頼りになるかもしれません。
上手に伝える特別なコツとは、これ!
これです!
真実を上手に伝える
ありのままを知らせない方がいいときは、真実をねじ曲げることも必要なのだ。
バルタザール・グラシアン「賢人の知恵」より引用
真実を捻じ曲げて伝える!
ことです。
もっとも、ここでの真実を捻じ曲げるとは、全くの捏造する(ねつぞう:でっちあげること)のではないです。
伝え方に工夫をすることです!
ふくカエル
ふくネコ
なぜ、事実を捻じ曲げてもいいのかな?
誰かがツライ思いをするから
なぜなら、ありのままを伝えると誰かがツライ思いをするからです。
今現在においても深く傷ついている人をさらに深く傷つけることは、
果たしていい事だろうか?
ということなのです。
真実を知ることで
さらになる悲劇をもたらすものであるのなら、
今この瞬間に生々しい真実を
伝える価値があるのだろうか?
ということなのです。
伝えること自体に正当性を持たせるのは、人の道に反するような気がします。
それって、
人としてどうやねん?
という話やねん。
その人に真実を受け止める心の余裕がないと明らかなときは、生々しい真実をありのまま伝えるよりも、
なるべく衝撃が少ない方法で真実を伝えるのが、人の道にかなっていると思います。
どんなにある人にとっては朗報でも、
別の人にとっては、非常に屈辱的な真実になることもあるのです。
こんな場合には、真実をそのまま伝えるのではなく
衝撃を和らげるためにオブラートに包むことも必要だし、それが礼儀やと思うのです。
そうやと思うねんで。
世の中には、嬉しがって
伝える奴がおるけど、
あれは、ほんまに外道やと思うで。
それに、真実は必ず明らかになるから
それにです。
真実というものは然るべき時が来たら、必ず明らかになるからです。
どんなにそれがツライ真実でも、本人が乗り越えらえる心の余裕ができたときに、絶妙なタイミングで明らかになるのです。
なので、わざわざ別の人間がしゃしゃり出てきて、あたかも神のように生々しい真実をありのまま告知しなくともいいのです。
ふくカエル
じゃあ、具体的にどうすればいいのかな?
明らかに危険はあるとしても、真実を語らなければならないときがある。真実を正しく伝える特別なコツがある。誰かがつらい思いをするような真実なら、和らげるのだ。
(中略)
今のことでも過去に置き換えて話す。ありのままを知らせない方がいいときは、真実をねじ曲げることも必要なのだ。
誰が一番傷つくのかをまず考える!
まずは、この真実をありのまま伝えると、誰が一番深く傷つくのかを考えます。
まずは「人」やねん。
傷つける言葉を考える
次に、もっとも深く傷つけることになるのは、どの言葉なのかを真剣に考えます。
次に「言葉」やねん。
思い当たる言葉があれば、決して言わないようにします。
この時に思いついた言葉はメモをするなりして、頭に叩き入れておきます。
これは、本当に肝に銘じておいた方がいいです。
極度に緊張していると、スルッと口が滑って
言ってはいけない「言葉」をつい言ってしまう危険があるからです。
細工をする
また、相手への衝撃が出来るだけ少なくなるように、真実にちょっとした細工をします。
生々しい真実をちょっとぼやかしたり、別の表現方法で伝えたりします。
ふくカエル
ふくネコ
たとえば、過去の話にする
たとえばです。
今現在進行している真実であれば、もうすでに過ぎてしまった過去のものとして伝えます。
たとえば、相手の片思いの人の結婚式が明日であったときは、
ふくカエル
ふくネコ
たしかに、これは嘘をつくことになり、後で責められるかもしれません。
でもです。
相手が良識ある人なら、こちらの真意を理解してくれると思うのです。
ほのめかす
さらに、相手が勘のいい人であるときは、生々しい真実をありのまま伝えるのではなく、ほのめかすようにします。
たとえば、
首を振るだけでもいいかも。目くばせだけでもいいかも。
礼儀正しい態度で伝える
そして、重要なことは、
捻じ曲げるにせよ、真実を伝えるときは礼儀正しい態度で伝えるようにします。
ふざけたり、いい加減に伝えることは絶対に慎みます。
なぜなら、このような態度は相手を二度傷つけることになるからです。
ちゃんと相手の目を見て、礼儀正しく伝えることが大事やと思います。
そうじゃないと、心の友を失うことになると思います。
ふくカエルの伝え方kerokero
実は、生々しい真実をありのままに伝えれれて、非常に困ったことがあります。
そのときに、できれば「こうして欲しかった!」と思ったことをお知らせします。
最初は、苦いのを取り除いて欲しかった
最初はです。できれば苦い真実の部分は取り除いて伝えて欲しかったです。
苦い部分はオブラートに包んで、水と一緒に持ってきてほしかったです。
そうすれば、とりあえず飲み込んで、あとからじわじわ理解できたかもしれません。
ふくカエル
たとえば、
こんなオブラートです。
ふくカエル
ふくネコ
ふくカエル
ふくネコ
と言ってくれると身構えることができたし、心も元気になるのが早かったような気がしてます。
あと、伝える場所にこだわって欲しかった
あとです。
真実を伝える場所や空間にこだわって欲しかったです。
ザワザワ人がいる空間ではなく、
- 冷静になれる静かな場所や空間
- 慰めてくれる優しい家族や友人がいる空間
- 一人になれる場所や空間
などを配慮して欲しかったです。
- 真実を知って取り乱しても大丈夫な場所や空間、
- 逆に取り乱さないように冷静になれる場所や空間
など「静かになれる場所」を確保して欲しかったです。
付き添ってくれる人にもこだわって欲しかった
付き添ってくれる人にもこだわって欲しかったです。
生々しい真実をありのまま伝えるのなら、
真実を知ってショックを受けたときに、心優しく親身になってくれる家族や友人を付き添わせてくれる配慮をして欲しかったです。
誰かがそばにいてくれることほど
心強くなるものはないねん。
本人の意志を尊重して欲しかった
そして、何よりも本人の意志を尊重して欲しかったです。
- 本人は今知りたいのか?
- それとも、今は知りたくないのか?
を十分検討して欲しかったです。
相手(本人)の気持ちを考えずに、
とにかく伝えたい自分の気持ちだけを重視して先走る行為は、本当に周りの人たちをまきこんで不幸になります。
早く教えてやらなアカン
というお節介は、ほんまにイランねん。
本人が「今は聞きたくない!」という意志表示をしているのであれば、黙ってそっとしておくことが最低のエチケットやと思います。
本人の心の準備が整うのをじっと待つことができるのが、大人なのです。
真実よりも
本人の自尊心を守ってあげる
配慮のほうが大切やねん。
そうすると、どうなるのかな?
真実を正しく伝えることができる
真実を正しく伝えることができます。
真実は早ければ早いほどいいというのは妄想です。
- 真実は、一刻も早く知るといいもの
- 真実は、後で知るといいもの
- 真実は、時と場所や条件を考えなければならないもの
といろいろな場合があるものなのです。
同じ真実を伝えるにも、何も考えずに伝えるよりも
- 時
- 場所
- 条件
- その他の事情
などを十分に配慮して伝えたほうがいいに決まってます。
同じ本をお持ちの方へ
ちなみに・・・・
同じ本(バルタザール・グラシアン「賢人の知恵」出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)をお持ちの方へ
「第3章 会話について」
「No.103 真実を上手に伝える」
になっています。
お持ちの本とあわせてご覧いただけると嬉しいです。
ご自分のお立場で考えてみると、また違った「オリジナルな知恵」を発見できると思うのです。
それはもう、キラキラ光って
こういうことか!
と納得できると思います。
まとめてみたkerokero
- 真実を上手く伝える方法は、まず誰が一番ツライ思いをするのかを考えてみます。
- 次に、ありのままを伝えないほうがいいと判断すれば、真実を少しねじ曲げてみます。
- そうすると、相手の「自尊心」を守れることができます。
ふくカエルでした。
なお、バル先生の引用文は、齋藤慎子さん訳『賢人の知恵』(出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)によりました。