【駆け引き】部下に教えるときに、こっそりとすること。
こんにちは!ふくカエルです。
【お伝えしたいこと】
この記事は、あくまでもわたしの個人的な解釈に基づくものです。
中には、「これ違うんじゃないの?」という箇所もあるかと思います。
そのような場合は、温かい目でお見逃しくださいますよう、よろしくお願いします。
もっと、きちんと
くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
生意気になるねん
部下とか、未熟な人に教えるときにたびたびズッコケることがあります。
それは、こちらを舐めてかかってくることです。
大事な基礎を教えてときも
寝てしまうこともあるねん。
口を酸っぱく言っても、態度を変えない人も中にはいます。
今まで壁にぶち当たって失敗したという体験がないので、自分の実力を過大評価してるからやと思います。
挫折を知らないので、失敗がどんなに悔しくて苦悩するものであるかをリアルに想像できないのです。
ふくカエル
なので、仕事も人も舐めてかかってきます。
なんやねん。仕事を舐め腐りやがって。
失敗してもしらんぞ!となる。
でもです。
こんなことをしてたら、一向に前に進みません。
そこでです!
後悔しないためにも、部下に教えるときにこれだけはこっそりと押さえておいた方がいいことをお知らせしときます。
これは、内緒やで!
こっそりと押さえておくこととは、これ!
これです!
すべてを教えない
弟子を教えるときは、すべてを教えてしまわないこと。
バルタザール・グラシアン「賢人の知恵」より引用
です。
全てを教えないようにする
ことです。
なぜ、全てを教えないほうがいいのかな?
尊敬や敬愛を失うから
尊敬や敬愛を失いたくなければ、全てを分かちあってはいけない。
自分が今まで培ってきたスキルをすべて教えると、尊敬や敬愛を失うからです。
たとえば、すぐに応用に走る!
自分の実力に根拠もなく自信がある人は、ついつい基礎をすっとばして応用に走ってしまうからです。
ふくカエル
ふくネコ
おごりが出て、
古臭いだの言いよるねん。
大きな失敗も体験せずに基礎を身につけてしまうと、基礎の大切さに気づかないことが多いからやと思います。
ふくカエル
基礎を軽視して、応用に飛びついてしまいます。
たとえば、ぬけぬけと主張する
それにです。
恐ろしいぐらいに怖いもの知らずだと、をぬけぬけと「これからは応用やねん!」と力強く主張して見下すからです。
仮説を「ばんばんばっつばん!」とまくし立てられると
ふくネコ
こちらは、反証できるほどの検証も自信もないので、
そっ、そりゃ、そうかもしれんな!
とタジタジになってしまうのです。
でもです。応用はいろいろな基礎の組み合わせの中で生まれると思うのです。
手持ちの基本が多ければ多いほど組み合わせが無限に広がり、可能性の裾野が広がります。
このことになかなか気づいてくれないのが口惜しいです。
じゃあ、どうすればいいのかな?
小出しに教える
必要最低限の基礎を教えたら、あとは小出しに教えるようにします。
別にイケず(いじわる)をするのではないのです。
ちゃんと理由を言えば、
- 失敗して壁にぶち当たって初めて分かること
- 口でとやかく言うよりも、実際にやったほうが理解できること
などが普通にあるからです。
ふくカエル
ふくネコ
※コツの類はこんなのが多いです。
壁にぶち当たるまで待つ
次に、一通り基礎を教えたら、あとは部下が壁にぶち当たるまでじっと待ちます。
ええのや、ええのやで
その時がくるのを待ってるからな。ゆっくりしたらええのやで。
ふくカエル
ふくネコ
人にものごとを教えるときは、ときにはじっと待つことも大事やと思います。
人は、自分の実力を過信したときなど、耳を貸さない時期が必ずあります。
そのような時期に無理やり教えても、相手の心に響かないので覚えてもらえないのです。
そやから、めっさムダやねん。
そんなムダなことをせんと
辛抱強く待つのも手やで。
絶妙なタイミングよく教える
じっと待って、
お願いです!
助けてください!
と言ってきたら、タイミングを見計らって、どっつどどん!と登場してやるのです。
そうかい!そうかい!
可愛い部下よ!
ウチが助けたるで!
これがナンバーワンの方法じゃ!
絶妙なタイミングで教えることは、実はとてもスキルがいることです。
実は、同じ失敗をした者でなければ「このタイミング」は分かりません。
リアルな体験を教材にする
今現在進行形でリアルに体験していること教材にします。
未熟な人は、自分が今現在進行形で体験している失敗を通じて、こちらの教えを自分の肌で感じるさせます。
ふくカエル
今自分がとても苦しんで、困っていることについては、いろいろな視点からの自分の課題や問題点に目が届き、理解できます。
その人に最適で抜群の教材になります。
ふくネコ
今自分が克服すべき課題や問題点をより深く理解できる「絶好のタイミング」でもあるのです。
ふくカエル
そうすると、どうなるのかな?
関係性がよくなる
上司と部下の関係性がよくなります。
ふくカエル
ふくネコ
頼られる
絶妙なタイミングで助けてもらえたことで、絶大な安心感を得た部下から頼られることになります。
一種の連帯感が芽生える
体験の時期は違えど、互いが同じ失敗や苦悩を分かち合えることで、部下と一種の連帯感(仲間意識)が芽生えます。
尊敬や敬愛を得る
絶大な信頼や安心感を得た部下からの尊敬や敬愛を得ることができます。
謙虚になる
なんと言っても大きな声では言えませんが、部下が非常に謙虚になります。
素直に耳を傾けるようになります。
成功は人を尊大にさせちゃうのですが、失敗は人を謙虚にさせます。
失敗すると、自分がいかに思い上がり、人を見下げていたかに気づくからです。恥ずかしいと自覚するのです。
ふくカエル
ふくネコ
ちょっと安心して、幸せになる
そして、そんな部下を見てちょっと安心して、ちょっくら幸せになります。
同じ本をお持ちの方へ
ちなみに・・・・
同じ本(バルタザール・グラシアン「賢人の知恵」出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)をお持ちの方へ
「第2章 駆け引きについて」
「No.55 すべてを教えない」
になっています。
お持ちの本とあわせてご覧いただけると嬉しいです。
ご自分のお立場で考えてみると、また違った「オリジナルな知恵」を発見できると思うのです。
それはもう、キラキラ光って
こういうことか!
と納得できると思います。
まとめてみたkerokero
- 部下や未熟な人に教えるときにこっそり押さえておくことは、全てを教えないことです。
- おごりが出ると、尊敬や敬愛を失うことがあるからです。
- 相手が壁にぶち当たる度に小出しに教えるようにします。
- 信頼や尊敬を得て、部下と未熟な者との連帯感(仲間意識)が芽生えます。
未熟な人に教えるタイミングは、壁にぶち当たったときやと思います。
ぶち当たった壁こそが絶好の教材になるからです。
未熟な人に教えるタイミングは、
その者が壁にぶち当たったときやと思います。ぶち当たった壁こそが、
その者にとって「絶好の教材」になるからです。教える側は常にこのことを考えて
じっと待つ忍耐力をつけるのが
実は、得策かもしれません。🐸
— ふくカエル@猫さん好き好き (@Fuku_78) October 13, 2020
ちなみに、体験と経験を分けて考えています。
体験は、自分が、身をもって直接に感じるモノです。
経験は、体験することによって、知りえた知識や技能のことです。
ふくカエルでした。
なお、バル先生の引用文は、齋藤慎子さん訳『賢人の知恵』(出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)によりました。