なぜ、「わかったつもり」になるのかな? 読書編。
こんにちは!ふくカエルです(Twitterアカウント:ふくカエル)。
ご訪問いただきましてありがとうございます!
今回は、クリティカルシンキング入門篇「あなたの思考をガイドする50の原則」を勉強してみます。
今回から第6章「自分は何を知っているかを知る」です。
「理解していたつもりになっていたのに、実は理解していなかった!」ときって大いに動揺します。
もし、あなたが今そのことに「嫌っ!」というぐらいに悔しい思いをしているのなら、
今回からの第6章を参考にして欲しいです。
第6章では、
「知っていると思っていること」と「実際に知っていること」のズレを少なくするには
どうすればいいのかを考えてみます。
前回では、
- 学びやすいかどうかを見分ける方法
- 見分ける方法を踏まえて勉強の効率的な時間配分
についてお知らせしました。
今回は、
「メタ認知的活動」の要素であるモニタリングを踏まえながら、
なぜ、わかったつもりになるのかな?
についてお知らせします。
こんなことないですか?
たとえば読書です。
最後まで調子よく読んでいたのに、最後の結論で、
あれっ?
って思ったり、
友達に指摘されるまで、結論を勘違いしてたりすることってないですか?
お前さん、勘違いしてるで!
これって、みんな無意識の「分かったつもり」になってしまっているのです。
でも、なぜ、分かったつもりになるのかな?
錯知といいます!
この「分かったつもり」状態ですが、この状態を指す言葉があります。
錯知といいます。
錯知とは、実際には理解し損ねているのに、理解していると思い込むことをいいます。
ふくカエル
ふくネコ
チェックが機能していないから
なぜなら、チェックが機能していないからです。
文書を読むときに「内容を正しく読み取っているか?」をチェックする意識がないのです。
チェックせずにスルスルと読んでしまうので、誤った結論を何の疑問も抱かずに受け入れてしまうのです。
情報によって結論の決めつけを先行するから
また、自分の持っている情報によって決めつけが起こるからです。
ふくカエル
文章を読む際に、関連するいろいろな情報が、あらかじめ自分の中にあると、
「この情報は~である!」
というように結論の決めつけが先行してしまうのです。
自分の中にすでに結論ありきで、本を読むので自分の期待通りの結論に読み違えてしまうのです。
間違えた解釈していても気づかず、文章の内容をよく理解したつもりになってしまうのです。
ふくネコ
わしが、
「つもりお化け」じゃあ!わしは、
乗り移るとしつこいんじゃ!
こうなると、誰かに指摘されるまで、錯知を引きずります。
ふくカエル
じゃあ、どうする?
モニタリングをする!
まず、自分をモニタリングをしてみます。
モニタリングとは、先にお知らせした「メタ認知的活動」の要素の一つです。
自分の知的活動を一段上からみて、チェックすることです。
どんなモニタリングかと言うと、文章を読んでいるときに、
- 自分が何を理解しているのか?
- 自分が何を理解していないのか?
チェックします。
具体的には、どうモニタリングするのかな?
認知プロセスをモニタリングする
具体的には、まず、読書に関わる認知プロセスをモニタリグします。
文章の理解に問題がないかどうかをみつけるようにするのです。
ふくカエル
- ぼっ~としているのか
- よく考えようとしているのか
絶対的思考になっていないか?
二元論的思考になっていないか?
矛盾を感じているのに、その違和感を消しながら読書を続けていないかをチェックします。
絶対的思考とは、
Aはこうである、Bはこうであるとものごとはすべて一義的に定まっていると見なしてしまう思考の癖です。
二元論的思考とは、
ものごとを両極端に二分してしまうことです。
これらは、次回以降にお知らせします。
適切に矯正する
次に、モニタリングして、
自分が正しく理解していないことを発見したら、適切に矯正します。
モニタリングすることで、
- 理解できていない自分自身
- 矛盾を感じてる自分自身
などを認めると、モニタリグが「『分かったつもり』になっているぞ!」と警告を発してくれます。
こりゃ、おかしい?
ふくカエル
まとめてみたkerokero
- 読書する際に「わかったつもり」なって、間違った結論を受け入れやすくなります。
- これは、実際には理解し損ねているのに理解していると思い込んでいる「錯知」が作用しています。
- 「錯知」をなくすには、メタ認知的活動のモニタリングをして、自分をチェックし違和感を感じたらすぐに読み直すように自分をコントロールすることが大事です。
「錯知」って、この「メタ認知的活動」の働きも阻害してしまいます。
「自分は、勘違いなんてしてない!」と思っている人に限って、
実際には勘違いしていても、
自分が間違っているかも
しれないから
読み直さなくちゃ!
な~んて、謙虚になったりしないものです。
こうなると、永遠に「分かったつもり」のループにハマってしまいます。
だから、「つもりお化け」は怖いのです。
うひょひょひょ!
最後まで、読んでくださってありがとうございます。
またのお越しをお待ちしております。
ふくカエルでした。
なお、クリティカルシンキングの引用文は、宮元博章さん他お三方の日本語訳によりました。