信念はどんな影響力をもつのかな?
こんにちは!ふくカエルです(Twitterアカウント:ふくカエル)。
ご訪問いただきましてありがとうございます!
今回は、クリティカルシンキング入門篇「あなたの思考をガイドする40の原則」を勉強してみます。
もっと、きちんと くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
今回から第5章「信念を分析する」です。
前回は・・・
前回は、直観で感じる確率は、客観的な確率とかなりズレることがあることについてお知らせしました。
今回は・・・
「信念がどんな影響をおよぼすか?」についてお知らせします。
信念とは、それが信じられる内容であると信じる心の強さです。
自分が自信をもって、イキイキと人生を送るためには必要なものです。
でもです。
この信念が、ときに悪影響を及ぼすことがあるのです。
どんな悪影響を及ぼすのかな?
自分の都合のいいように解釈する
まず、信念が強いと「証拠や情報」を自分の都合のいいように解釈してしまう傾向がでます。
「証拠や情報」を自分の信念を裏付けるためだけに解釈してしまうのです。
たとえ、自分の信念を否定するような「不都合な証拠や情報」であっても、
頑なに「自分にとって有利な証拠だ!」と言い張ります。
(以上のことを「主観的確証」あるいは「確証バイアス」といいます)
信念そのものが間違ってくる
次に、自分の都合のいいように「証拠」を解釈してしまう傾向は、
信念そのものを間違ったものにしていきます。
期待効果が出てくる
また、主観的確証が、見ようと期待しているとその通りにみえてしまうという効果を引き起こします(これを、「期待効果」といいます)。
ふくカエル
たとえば・・・
人間が人間を見るときにこの「期待効果」が出てきます。
たとえば、自分が「この人は賢い人間だ!」と思っている人の行動を見るときは、
賢い行動をとるよね!
おちゃらふざけたりしないよね!
と、賢い行動をとることを期待します。
自分の「大好きなアイドル」の行動も
ぜったい日常生活も
可愛いに決まっている!
と、自分の理想通りの行動をとることを勝手に期待しています。
逆に、自分が「ちょっと怪しい人だ!」と思っている人の行動を見るときは、
今に、絶対に
奇妙な行動をとるんじゃない?
と期待するのです。
もちろん、自分が「この人はエスパーだ!」と信じている人の行動を
観察するときもこの効果が出てきます。
もう一度、超常現象をみせてくれ!
とハードルを高くして期待します。
ふくカエルも、自分が大好きな「お笑い芸人」が現れると
何かやってくれ~~!
オチをつけてくれ~!
とハードルをかなり高くして期待しちゃいます。
偏見がでてくる
このように、さらに期待効果が強くなってくると、偏見が出てきます。
そして、知覚がかたよってきます。
知覚とは、ものごとを自分の五感を通じて見たり、聞いたり、感じたりすることをいいます。
「~はこうであるべきだ!」という信念があると、
- 目に「色眼鏡」
- 耳に「イヤホン」
をつけちゃうのです。
色眼鏡をかけると
変に見えるよね。
イヤホンをすると
聞きづらいよね!
すると、間違ったカタチなる
このような偏見が出てくると、信念の間違った部分がますます強められてしまいます。
強められた信念は、いろんな間違ったカタチになって現れてきます。
科学の躍進のためには
倫理無視じゃ!
だから、男性ってアカンのじゃ!
同調しろよ!って感じです。
期待によって錯覚が生じることについてお知らせしました。
じゃあ、信念を強めないためにはどうする?
常にチェックしてみる
「証拠」をクリティカルに評価するためには、
- 自分が事実を期待して見ていないか?
- 「証拠や情報」を選り好みしていないか?
- 独りよがりの解釈をしていないか?
を常にチェックしておくのって大事です。
そこで必要になる、クリティカルな思考になる第39の原則
人は自分が期待している通りにものごとを見てしまう傾向がある。
クリティカルシンキングより引用
こんな風にアレンジしてみた!
第39の原則
ものごとを見るときは、
- 自分が見えない色眼鏡をかけていないか?
- みえないイヤホンをしていないか?
チェックするといいよ。
こんな色眼鏡やイヤホンは、
役に立たへんから、
よした方がいいよ!
ここで、ちょっと考えてみませんか?
こんな場合はどう考えます?
たとえばです。
たとえば、血液型がA型の人は、
B型の人より「知能が高いという信念がある」と仮説します。
まず、こんな信念があると、どのような見方になりますか?
あなたの身の周りにいるA型とB型の人を観察してみて
「証拠」を集めてください。
B型は、おっちょこちょいで、ものをよく失くします。
A型は、几帳面で、整理整頓を心がけてるようで、ものを失くしたことがないです。
B型は、いつも賑やかで声が大きいです。注意力散漫しているときがあります。
A型は、いつも穏やかで淡々と仕事を片づけています。集中しているときが分かります。
ってな感じです。
できるのなら、2~3日「A型のほうが頭がいい」という信念だけですごしてみてください。
だんだんと、
A型の人のほうが信頼できるだの
A型の人のほうが優秀だの
といった主観的確証や期待効果、そして偏見が生まれてきます。
試しに、後日同じように
今度は、B型の方が「知能が高いという信念がある」と仮説します。
あなたの身の周りにいるA型とB型の人を観察してみて、
同じように「証拠」を集めてください。
B型は、柔軟な発想で失敗を克服していました。
A型は、失敗をくよくよ考えて、立ち直りが遅かったです。
B型は、場を盛り上げる気遣いがあり、パーティーは大盛況でした。
A型は、場の雰囲気を読むことができず、表立って協力してくれないのでガッカリしました。
そうすると、だんだんと
B型の人のほうが夢があるだの
B型の方が器が大きいだの
といった主観的確証や期待効果、そして偏見が生まれてきます。
人間ってこんなもんだよね。
まとめてみたkerokero
- 信念の悪影響についてお知らせしました。
- 間違った信念は強められる傾向があるようです。
最後まで、読んでくださってありがとうございます。
またのお越しをお待ちしております。
ふくカエルでした。
なお、クリティカルシンキングの引用文は、宮元博章さん他お三方の日本語訳によりました。