意志決定をすることについて
こんにちは!ふくカエルです(Twitterアカウント:ふくカエル)。
ご訪問いただきましてありがとうございます!
今回は、クリティカルシンキング実践篇「あなたの思考をガイドする50の原則」を勉強してみます。
もっと、きちんと くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
今回から第8章「意志決定をする」です。
この章では、日々の暮らしの中で、
人生を左右するような重大な問題に遭遇したときに、
効率的に意志決定をする方法についてお知らせします。
ところで、どうして意思決定が必要なのかな?
複雑でむずかしい問題があるから
まず、日々の暮らしの中で、直面する問題には、非常に複雑でむずかしい問題があるからです。
単純で簡単にものから、人生を左右するような重大ものまであります。
たとえば、
- 進学するにはどの学校がいいのか?
- 就職はどの会社がいいのか?
- 結婚は今したほうがいいのか?
- 本当にこの相手で、本当にいいのか?
- この土地に引っ越して、本当にいいのか?
どこの学校に決めようか?なんて非常に迷います。
このように人生に左右するとなると、できるだけ有意義な人生を送るためには、
- どのように解決したらいいのか?
- どのような選択をしたらいいのか?
とさくさくと最適な意志決定する必要が出てくるからです。
正解が一つじゃないから
次に、非常に複雑でむずかしい問題となると、正解が一つじゃないからです。
「これが正解だ!」
という答えがないねん!
人生を左右する問題となると、自分の人生が終わるその時まで、
自分についての意味合いが変わってくるからです。
- ある時点では、正解
- 将来のある時点では、間違い
ということが、人生には起こる可能性があるからです。
ふくカエル
ふくネコ
直感的に即断しようとするから
また、複雑でむずかしい問題になると、直感的に即断して逃げようとするからです。
問題が複雑すぎると、次第に考えても結論が出なくて苦しくなってくるのです。
次第にややこしくなってきて
終いには、ちゃんと吟味せずに、
もう、分からへんから
あきらめるわ!えい!
やあ~~~!で決めるわ!
な~んて、勘に頼ろうとするのです。
ふくネコ
この勘が当たればラッキーですが、
いい加減な意思決定なので、たいがいはアンラッキーな結果を引き起こしてしまいます。
そして、あとから非常に後悔することになるのです。
同じ後悔するんなら、
あの時ちゃんと考えといたら
良かったよ~~。
幻想をいだくから
さらに、人は、次のような幻想を抱くからです。
人は、経験を積んでいくうちに
優れた意志決定を行なえるようになる!
でもです。
これは幻想にすぎないのです!
人が生きていく上で遭遇する問題で、とくに複雑なものについては、
ひとつひとつがまれなものばかりだからです。
ふくカエル
同じように見えても、人や時間や場所が違えば、全くちがう問題になります。
たとえば、同じような結婚の問題でも、人が変わればさまざまな条件がついたり、環境が違ってきます。
ふくネコ
じゃあ、どのように意思決定をするといいのかな?
システマティックなアプローチをする
まず、次のような問題の場合には、
- 複数の選択肢がある
- 複数の側面を比較する
- 関連する情報が多い
意志決定プロセスをシステマティックに考えてみます。
ひとつの意思決定モデルを利用して、体系的に分析して整理しながら意志決定していくのです。
プロセスを小さく分けてみる
たとえば、意志決定のプロセス(過程)も小さく分けてみます。
大きくて複雑な問題を、自分の能力で解決できる程度まで、問題まで小さく分けてから問題解決する方法と同じです。
大きくて複雑な意志決定のプロセス(過程)も、
自分の能力で意志決定できる程度まで、
小さく段階的に、体系的に分けます。
そして、できるだけ最適な意志決定するのです。
具体的には、どうするのかな?
8つのステップ
具体的には、8つのステップです。
- 問題の存在を認める
- 問題を詳細に、また多様に定義する
- 人生の目標を明確にする
- 当面の目標を明確にし、同時にいくつかの案を出す
- 案をしぼり込む
- 案を評価する
- 一つの案に決定する
- 選んだ案を実行する
これらのステップの細かい内容は、次回以降でお知らせします。
3つの注意点
もっともです。
この8つのステップには3つの注意点があります。
第1点
まず、日々の暮らしの中でのちょっとした問題には不向きです。
この8つのステップ使うとかえって面倒になるからです。
この8つのステップが役立つのは、人生を左右するような重大な意志決定の場合です。
簡単に意志決定できる問題については、
自分にとって必要な最低の条件はどれかを見つけて、
- その条件を満たすか
- 満たさないか
でサクサクと意志決定するのがいいです。
第2点
次に、この8つのステップは100%の成功を保証するものではないです。
人生の問題は、たくさんの要因(条件や環境など)が複雑に絡み合い、
自分の人生が終わるその時まで、刻々と変化するからです。
この8つのステップは、その時点で可能な限り「一番最適な意志決定」できる点で役立ちます。
Dawes, R. M. (1979).
The robust beauty of improper linear models in decision making. American Psychologist, 34(7), 571-582.
Dawes, R. M. (1988).
Rational choice in an uncertain world. New York: Harcourt Brace Jovanovich.
Dawes, R. M., & Corrigan, B. (1974).
Linear models in decision making. Psychological Bulletin, 81(2), 95-106.
Janis, I. L., & Mann, L. (1977).
Decision making: A psychological analysis of conflict, choice, and commitment. New York, NY, US: Free Press.
第3点
この8つのステップは、クリティカルシンキングにあげられているものですが、
もとは、アーヴィング・エル・ジェニス教授らの研究グループが開発したモデルです。
アーヴィング・エル・ジェニス教授は、
イェール大学の心理学者で、カリフォルニア大学バークレー校の名誉教授です。
Janis, I. L., & Mann, L. (1977).
Decision making: A psychological analysis of conflict, choice, and commitment. New York, NY, US: Free Press.
Wheeler, D.D. & Janis, I.L. (1980).
A practical guide for making decisions. New York: Free Press.
今回のクリティカルな思考になる原則は!
第64、65の原則
第64の原則
人生の複雑な問題には、明確な正解など存在しない。
第65の原則
複雑な意思決定では情報を効率的、かつ、システマティックに処理する方略が必要である。
クリティカルシンキングより引用
こんな風にアレンジしてみた!
第64の原則
人生を左右する問題なんて「これが答えだ!」なんてのはないよ。
本当は「正しい答え」も「間違った答え」も存在しないと思ったほうがいいよ。
「本当の答え」は、人生の終わりになって、やっと判明するもんだと思った方がいいよ。
それまでは、
- 正解!
- 不正解!
とでの間で、振り子のように振れるものなんだと理解しておくと楽になるよ。
第65の原則
複雑な問題に遭遇して、意志決定しないくちゃいけないときは、
直感に逃げ込んじゃダメだよ。
直感にたよると、たいがいは失敗して後悔することになるから。
人生はバクチだと考えるとエライ目にあうよ。
複雑になればなるほど、
むやみやたらに考えて迷うよりも
ちょっと問題を整理して、体系的に考えるといいよ。
迷いも少なくなって、最適な意志決定ができる可能性が高くなるよ。
複雑になるのなら
ちゃんと体系的に考えたほうが
いいよ。あとで、修正することもできるしね。
まとめてみたkerokero
- 意志決定についてお知らせしました。
- 人生を左右するような重大な意志決定の場合には、システマティックに決定する方法を利用したほうがいいです。
- 直感にたよるよりも、最適な意志決定をくだせる可能性が高いです。
最後まで、読んでくださってありがとうございます。
またのお越しをお待ちしております。
ふくカエルでした。
なお、クリティカルシンキングの引用文は、宮元博章さん他お三方の日本語訳によりました。