他人の行動の原因を探る方法
こんにちは!ふくカエルです(Twitterアカウント:ふくカエル)。
ご訪問いただきましてありがとうございます!
今回は、クリティカルシンキング入門篇「あなたの思考をガイドする40の原則」を勉強してみます。
もっと、きちんと くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
ふくカエル
ついつい考えちゃう
わたし達はついつい考えちゃうことがあります。
それは、
他人の行動です!
たとえば、凶悪な犯罪が起こると、
なぜそんなことをしたんだ!
恨みか?計画性はあるんか?
また精神喪失・耗弱で
方をつけるのか?
と非常に気になります。
かたや、恋人が連絡もなしに待ち合わせに来なかったら、来なかったで、
どっ、どないしたんや?
えっ?
もう僕に飽きたんか?
待ってなあ~~!
病気になったんか?
はっ!ひょっとして
交通事故か!
やっぱり嫌われたんや。
もうアカン
立ち直られへん。
あの時のギャグが
下品やったんかもしれん。
と大騒ぎします。
でも、どうして考えちゃうのかな?
こうやって、他人の行動の原因をついつい考えてしまうのです。
でも、どうして考えちゃうのでしょうか?
ほとんどの問題が・・・
それはです。
日常生活での問題のほとんどが、他人とのかかわりあいによって発生するからです。
それも大事で複雑な問題ほど、他人がうじゃうじゃと絡んできます。
なので、これらの問題を早く解決するために、他人の行動を理解して、その原因を推測する必要があるのです。
じゃあ、原因を探るってどうする?
まずは、原因がどこにあるのか判断する
まずは、他人の行動の原因がどこにあるのかを判断することが大切です。
重要なのは、この区分け!
つまり、他人の行動の原因が
- 内的原因なのか?
- 外的原因なのか?
どちらにあるのかを見分けることが大切です。
なぜなら、どこにあるかを見極めることができると、問題解決の方法を間違えずにすむからです。
内的原因と外的原因とでは、問題の解決方法も微妙に変わってきます。
内的原因とは、
- その人の性格
- 行動の傾向
- 気分
- 願望や欲求、脳力
のことです。
外的原因とは、
- 他者
- その場面での環境や状況
- その人以外のところにある原因
のことです。
内的・外的を見分ける具体的方法はこれよ!
三つの次元で考える!
今回のお知らせする方法は、これです!
- 人物
- 対象
- 状況
三つの次元に区分けして考えることで、原因を探し出す方法です。
まず、人物について
まず、行動をとった人物について焦点を当てて考えます。
人物に「特有で固有な何かがないか?」を探ります。
たとえば
- 陰険な性格だから
- コンプレックスがあるから
- 特別な事情があるから
次に、対象について
次に、その人の行動の対象について焦点を当てて考えます。
対象そのものに「特徴的な何かがあるのか?」と探ります。
たとえば、
- 対象である相手が過去に侮辱したから
- 対象である相手がいつも無理難題を押し付け、理不尽だから
- 陰湿ないじめをしたから
また、状況について
また、状況についても焦点を当てて考えてみます。
その行動が起こった「特定の状況があったのではないか?」と探ります。
たとえば、
- 他人の行動は、その場にいる大勢の人も同じ行動をしていた
- 集団パニックになっていた。
さらに立方体として考えてみる!
立方体として考えてみる
この三つの次元をさらに立方体として考えてみます。
これをクリティカルシンキングの本では「ケリーの立方体」と呼んでいます。
【立方体として考える!】
さらに、「一致性」「弁別性」「一貫性」を加えて考えてみます。
- 人物の次元を一致性の高低として考える
- 対象の次元を弁別性の高低として考える
- 状況の次元を一貫性の高低として考える
ふくカエル
人物については一致性で考える
たとえば、Aが悪口を言ったり、ヤジったりしていて、
ぼくは、Aといいます。
どうしてそんな敵意行動をするのか、Aの行動の原因を解明して、早く解決したいときに
問題となるAの敵意行動について「一致性」で考えてみます。
「一致性」とは、他の人々もその行動をしていたかどうか?を検討することです。
つまり、多くの人が同じ行動をしたら「一致性」が高いことになります。
もし、Aのみならず他の全員が「お子」に対して敵意行動をとっていたら、
一致性が高いことになります。
Aのみが、特定の「お子」に対して敵意行動をしてたら、
あたし
「お子」さんです。
Aくんからいつも悪口を言われたり、
ヤジられたりしています。
ひどいです。
一致性が低いことになります。
対象については弁別性
次に、Aの敵意行動の対象(悪口を言っている相手方)については「弁別性」で考えてみます。
「弁別性」とは、その行動が特定の対象のみに向けられていたかどうか?を検討することです。
行動が特定の対象のみに向けられるなら、その行動は「弁別性」が高くなります。
Aが、ある特定の人物のみ敵意行動をしている場合は、
「弁別性」が高いことになります。
ふくネコ
逆に、Aが、「あ子」から「お子」まで5人全員に敵意行動をしている場合には、
「弁別性」は低いことになります。
ふくカエル
状況については一貫性
また、状況については「一貫性」で考えてみます。
「一貫性」とは、いつでも同じ行動をするかどうか?を検討することです。
同じような行動がいろいろな場面で見られたら、その行動は「一貫性」が高いことになります。
Aは、いたるところや状況で敵意行為をとっている場合には、
「一貫性」が高いことになります。
Aが、「試合」のときのみ敵意行為をとっている場合には、
「一貫性」が低いことになります。
そして、内的・外的を判断する!
そして、原因がどこにあるのかを判断する
以上のように行動・対象・状況を次元で考えることで、
問題の行動の原因が内的原因・外的原因なのかを推測することができます。
次の5つの選択肢から選んでみます。
- 内的原因
- 外的原因
- 内的・外的の両方
- どちらもありえる
- わからない
たとえば・・・。
「人物の一致性」と「対象の弁別性」が低くて、
「状況の一貫性」が高い場合は、
相手の問題の行動の原因は、内的原因と推測されます。
- A以外誰も、敵意行動をとっていません。
- Aは、誰にでも敵意行動をとっています。
- Aは、どんな状況でも敵意行動をとっています。
- よって、敵意行動の原因は、Aの性格などの内的原因であると推測できます。
すべてについて高い場合は、外的原因と推測されます。
- Aのみならず、その他の全員が敵意行動をとっています。
- 敵意行動の対象は「お子」のみです。
- Aのみならず、その他の全員がどんな状況においても敵意行動をとっています。
- よって、敵意行動の原因は、「お子」側の外的原因であると推測できます。
チャート作ってみたよ!
言葉ではごちゃごちゃになるので、Yes/Noチャートを作ってみました。
問題の行動
- Aは野球の試合で、〇〇選手をヤジり倒した!
あほ~!なにしとるん!
そこは違うやろ!
下手くそひっこめ~!と言っちゃた場合
- Q1
- 他の観客も〇〇選手をヤジっていたか?
一致性(人物)
その他シンプルなチャートがいい人はこちらへどうぞ!
そこで必要になる、クリティカルな思考になる第13の原則
人の行動は、一致性・弁別性・一貫性の三次元で評価せよ。そうすれば、原因の所在がはっきりする。
クリティカルシンキングより引用
こんな風にアレンジしてみた!
第13の原則
他人の行動の原因がどこにあるのか知りたいときは、
一方向だけを見るのではなく
いろいろな角度から考えるのがいいよ!
- 他の人も同じ行動しているか?
- 対象の数は?
- どんな状況でもしているか?
この3つを押さえるといいよ。
次のようなチャートを用意して、他人の行動をチェックすると意外に迷走せずにすみます。
一致性:低い 1 2 3 4 5 高い
弁別性:低い 1 2 3 4 5 高い
一貫性:低い 1 2 3 4 5 高い
- 内的原因
- 外的原因
- 内的・外的の両方
- どちらもありえる
- わからない
まとめてみたkerokero
- 他人の行動の原因を探る方法をお知らせしました。
- 他人の行動の原因がどこにあるかを推測できると、日常生活における問題はかなりの部分で解決できます。
- まず、人物・対象・状況で分けます。
- 次に、一致性・弁別性・一貫性で分けます。
- そして、内的・外的を判断します。
最後まで、読んでくださってありがとうございます。
またのお越しをお待ちしております。
ふくカエルでした。
なお、クリティカルシンキングの引用文は、宮元博章さん他お三方の日本語訳によりました。