スキーマを使って、効率的に学習する方法
こんにちは!ふくカエルです(Twitterアカウント:ふくカエル)。
ご訪問いただきましてありがとうございます!
今回は、クリティカルシンキング入門篇「あなたの思考をガイドする50の原則」を勉強してみます。
もっと、きちんと くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
今回から第6章「自分は何を知っているかを知る」です。
「理解していたつもりになっていたのに、実は理解していなかった!」ときって大いに動揺します。
もし、あなたが今そのことに「嫌っ!」というぐらいに悔しい思いをしているのなら、
今回からの第6章を参考にして欲しいです。
第6章では、
「知っていると思っていること」と「実際に知っていること」のズレを少なくするには
どうすればいいのかを考えてみます。
前回では、
前回では、学び始めるときに心がけておくと、非常に役立つ2つのことについてお知らせしました。
その中で「スキーマを活性化」すると理解がより一層深まることについてもお知らせしました。
今回は、
今回は、その「スキーマの活性化」をもうちょっと掘り下げてみます。
ちなみに、スキーマとは?
スキーマとは?
スキーマとは、体制化された「知識構造」をいいます。
たしかに「知識の一種」ですが、
でも、辞書に書いてあるような「知識そのもの」ではないのです。
知識と知識のつながりや枠組みを表します。
ここで、スキーマを実感してみませんか!
ふくカエル
あなたもスキーマを実感してみませんか?
次の一節を読んでみてください!
理解できますか?
もし、理解できたのなら、
あなたは「天才」です!
やり方はとても簡単だ。
まず、同じ性質になるように、いくつかのまとまりに分けてください。
いっぺんにたくさんやろうとせずに分けてやった方がいいです。
「そんなに大事なことかあ?」と思わずにやってください。
全部一緒にやろうとするとうまくいかないことがあるからです。
次に、機械のところに行ってください。
手近なところに機械がない人は外に出かける人もいるかもしれません。
機械を適切に操作するためには、手順と操作方法を理解しておかないといけません。
必要なものをすべていれることを忘れないでください。
終わったら、全てのものを分け直してください。
使いやすいように仕分けするのです。
あとはこのサイクル全体の繰り返しになります。
はじめの頃は、やるべきことの多さにウンザリするかもしれません。
でも、だんだんと生活の一部にすぎないものになってきます。
理解できましたか?
なんのこっちゃら?
チンプンカンプン?こんなん分かるか!
と思いませんでしたか?
実は、分からなくて
当然なんです。
なぜなら、上の文章は「何について」書いてあるのかが分からないからです。
だから、読んでもピン!とこなくても仕方がないのです。
ごめんねっ!
では、スキーマを実感してください!
では、今から「何について」書いてあるのかをお伝えします。
その上で、もう一度「上記の文章」を読んでみてください!
上記の訳が分からない文章はの主題は、
「洗濯のやり方ついて」書いています!
ふくカエル
どうでしょうか?
すっきりと理解できませんでしたか?
主題が「洗濯の仕方について」の説明文であると分かった上で、もう一度読んでみると、
スッキリと読めて、理解できませんでしたか?
最初に読んだときは、バラバラにみえた情報が、
「洗濯の仕方」という知識を中心に、すべて一つにつながったのです。
ふくネコ
ふくカエル
ビビッ!と来たら、
スキーマを実感された方です!
なんちゃって!
スキーマとは
スキーマとは、このようにバラバラの知識をつなげたり、
知識の枠組みを作ったりする「知識構造」なのです。
実は、結構利用しているスキーマ
実はです。
このスキーマですが、
日頃は、自分がどんなスキーマを持っているのかを意識していないのですが、
結構利用できるスキーマを持っています。
たとえば、レストランの作法
たとえば、レストランでの作法なんかもこのスキーマになります。
- お店の人がテーブルに案内してくれる
- メニューをみて注文する
- ナイフとフォークは外側から使っていく
- デザートとコーヒーが出たらコースは終わり
- 最後にお支払いをする
この流れは誰でも知っています。
ふくカエル
この流れを一応知っていると、どんなレストランでも行けます。
大丈夫!
どこでも行けるよね!
その他にスキーマが役立っていることとは?
似たような状況で利用できる
レストランの作法のたとえ話と同じように、
スキーマが応用できそうな、似たような状況があれば、いつでも利用できます。
たとえば、電子マネー
たとえば、SuicaとかICOCAとかWAONといった、
プリペイド式の電子マネーの使い方(スキーマ)を知っていると、
読み取り機のあるお店なら、どこでも支払いができることが分かります。
似たような状況があると、いつでも利用することができるのです。
このように、スキーマは日常的な暮らしの中で、欠けている部分を埋め合わせるのに役立っているのです。
新しい情報を理解したり、覚えたりできる
また、新しい情報を理解したり、覚えたりするときに役立ちます。
たとえば、ウイルス
たとえば、ウイルスです。
ウイルスが寄生すると、宿主を媒体として感染します。
ケースによっては、一定の潜伏期間をおいて発症することがあります。
このことを知っていれば、
ネットワークなどの「コンピューター・ウィルス」の感染について理解しやすくなります。
ウィルスの働きについて枠組み(スキーマ)を知っていて、
それをコンピューターという無生物の世界でも当てはめて考えることができるのです。
このように、人は、自分がすでに持っているスキーマからいろいろと引き出して、
自分の知識や体験が欠けている部分を補って暮らしています。
どんなスキーマが利用できるかな?
できる僕は、引き出して
考えちゃうぜ!
じゃあ、どうなって呼び出す!
そこで必要になる、クリティカルな思考になる第44の原則
学習を始める前に、内容の関連するスキーマを呼び起こすこと。
クリティカルシンキングより引用
こんな風にアレンジしてみた!
第44の原則
学習する前は、
これから何を学ぶのか?
をざっと目を通して確認して、
自分が持っている学習スキーマの中から
ベストスキーマを引っぱり出すのが、大事だよ。
ほんま、勉強する前の
予習って大事なんよ。
勉強におけるスキーマの働き!
以上で説明したスキーマは勉強に意識的に取り入れると、効率的に勉強することができます。
スキーマを引き出す
これまで学んだ「知識のつながり」や効率的な勉強のいろいろな方法(スキーマ)を持っておくと、
これから勉強すべき事柄の全体をざっと目を通すことで、
どの知識や勉強方法(スキーマ)が役に立つのかを引き出すことができます。
スキーマを引き出すことができると、新しいことを理解したり、覚えるのが楽になります。
ふくカエル
たとえば、目次って大事!
たとえば、目次を意識することです。
「目次を使う」というスキーマです。
このスキーマは、予習の上でとにかく役立ちます。
目次を意識していると、
今、自分は、何について学んでいるのか?
を常に意識しておくことができるからです。
目次を意識していろいろなことを連想することで、
- 自分が何をすでに知っているのか?
という関連するスキーマを呼び出すことができます。
ふくカエル
ふくネコ
このスキーマは、復習するときにも使えます!
この目次や見出しを意識するスキーマですが、
勉強の理解をチェックする復習のときに本当に役立ちます。
予習のときは、目次を見ながら自分が知っていることを連想するようにしましたが、
復習のときは、目次を見ながら自分が学習したことを思い出すようにします。
記憶しやすくなります!
目次の「章」ごとに「単元」ごとに、何が書いてあったのかを思い出すようにします。
この方法を愚直にしていると、
暗記しなくちゃ!
と躍起にならなくてもすみます。
暗記はもとより、自然と記憶もされてるので、ずい分と楽な勉強なります。
目次を意識しながら、何が書いてあったのかを思い出するだけOKなので、勉強も楽しくなります。
試そうかな?と思われた方は
一度トライしてみてください。
あくまでも、ふくカエルの個人の感想なので、合わなかったらごめんなさい!
でも、落とし穴のもあるから気をつけてね!
でもです。
この便利なスキーマにも、やっぱり落とし穴があります。
スキーマ自体が間違っているとき
それは、スキーマ自体が間違っているときです。
スキーマ自体が間違っていると、適用ミスが起きてしまうのです。
たとえば、大工の親指を怪我した!
たとえば、
大工さんが親指を怪我をした!
と言われれば、あなたはどう思いますか?
てっきり、金づちで親指を打ったと思いませんでしたか?
でもです。
実際には、野球をやってバットにぶつけて怪我をしたとしたら、どうです。
大工と金づちの結びつきが先行知識が、仇になっているのです。
たとえば、偏見ステレオタイプ
同じような適用ミスに、「偏見ステレオタイプ」というものがあります。
取引先の部長といえば「どんな男性?」って思ってしまうことです。
会ってみたら「女性だった!」という偏見です。
たとえば、早とちり・誤解
さらに同じような適用ミスに、
早とちりや誤解によって、間違えて関連づけたり、覚えたりすることです。
勉強でこれをやらかすと、最後まで勘違いを引きずります。
ふくカエル
適用ミスを修正するには、どうする?
モニタリング・評価をする!
スキーマの適用ミス自体も問題ですが、
適用ミスが起きたときに修正するには、
自分のスキーマの適用が正しいのかどうかをチェックするモニタリングをすることや、
自分のスキーマを適用して、最終的にちゃんと正しく理解しているのかを確認する「結果の評価」をすることが肝心になってきます。
モニタリングや評価の仕方についてはこちらです!
メタ認知的「活動」とは?自分をモニタリングとコントロールしてみる。
まとめてみたkerokero
- 効率的に学習する方法についてお知らせしました。
- スキーマは、似たような状況で使えます。
- また新しい情報を理解して覚えるときに使えます。
- スキーマは日々の暮らしで欠けている部分を補う働きがあります。
- スキーマの適用ミスにはモニタリングと評価をすることです。
最後まで、読んでくださってありがとうございます。
またのお越しをお待ちしております。
ふくカエルでした。
なお、クリティカルシンキングの引用文は、宮元博章さん他お三方の日本語訳によりました。