【意志決定の8つのステップ】ステップ3 人生目標を明確にする。
こんにちは!ふくカエルです(Twitterアカウント:ふくカエル)。
ご訪問いただきましてありがとうございます!
今回は、クリティカルシンキング実践篇「あなたの思考をガイドする50の原則」を勉強してみます。
もっと、きちんと くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
今回から第8章「意志決定をする」です。
生きていると、問題が怒涛のようにやって来ます。
人生は、問題解決に明け暮れると言ってもいいぐらいです。
当然、いろいろな選択肢から選んで、意志決定することが山のようにやってきます。
簡単に選べるのなら問題はないですが、これが人生を左右するような重大なものとなると非常に悩みます。
たとえば、進路、就職、転職、結婚、移転、離婚などです。
できれば、出来る限り正しくスマートな意思決定をしたいです。
第8章では、このように人生を左右するような複雑でむずかしい意志決定をするひとつの方法をお知らせします。
もし、あなたがとても困ったときに、この8章の意志決定の方法を思い出してくれると嬉しいです。
前回では・・・。
意志決定の8つのステップのうち、
ステップ2の「問題を詳細に、また多様に定義する」ことについてお知らせしました。
問題をこまかく分析して定義すると、最適な意志決定をしやすくなる一つのヒントになります。
今回は、
今回は、8つのステップのうち、
3.人生の目標を明確にする
内容についてお知らせします。
どうして「人生の目標を明確にする」が必要なのかな?
危険性があるから
ステップ2で問題をこまかく多様に定義すると、
かえって、意志決定を見誤る危険性があるからです。
【意志決定の8つのステップ】2ステップ 問題を詳細に、また多様に定義する。
ふくカエル
たとえば、
- 意志決定の可能性を低くする
- 意志決定の方向性を見失う
です。
意志決定の可能性を低くする
問題をこまかく定義すると、意志決定の可能性を低くするからです。
たしかに、当面の問題だけに限定して解決するだけならベストなのですが、
それより上の目標を見すえるのなら、意志決定の幅を狭くしてしまうのです。
本当に有効な解決策が排除されてしまう可能性があるのです。
定義を広く考えると、方向性を失う
でもです。一方で・・・、
問題の定義を広く考えてしまうと、かえって意思決定の幅が広くなりすぎて方向性を失ってしまうのです。
目標から遠くかけ離れた、ずいぶんと的外れな意志決定をしてしまって、あとで混乱してしまいます。
ちなみに理想はこれ!
ちなみに理想はこれです。
ほどよい広さで問題を定義して、ほどよい広さで解決策の可能性を探るのが一番です。
意志決定の方向性を誤らずにすみます。
このようにすれば、
狭すぎる目標よりも広すぎる目標を立てて、受け入れがたい選択肢を削除することができます。
ふくネコ
じゃあ、目標を明確にするには、どのようにするといいのかな?
自分の人生の目標を明確にする
意志決定の方向性を誤らずに、できるだけ最適な意志決定をするためには、
自分の人生の目標を明確にすることが大切です。
人生の目標と同じ方向の解決策を探れば、大きく外すことはないです。
意志決定も自然と人生の目標を目指したものとなります。
具体的には、どうするのかな?
自分の人生哲学を文章化する
自分の人生哲学を文章化しておくことです。
ふくカエル
これは、アメリカの心理学者であるクリスタル氏とボールズ氏が発案した方法です。
Crystal, J. C., & Bolles, R. N. (1974).
Where do I go from here with my life? Oxford, England: Seabury Press.
自分の人生にとって大切なことをきちんと文章化してみます。
自分の人物調書を書いてみる
まず、簡単でいいので、自分の人物調書を書いてみます。
- 人生哲学
- 職業
- 社会・公共についての倫理観
- 日頃の行動規範
- 人生の重要な目標
- 対人関係において何を重視するか
などです。
これは、あくまでも自分のためだけに書くものなので、
恥ずかしがることも格好つけることもありません。
ふくカエル
もし、後で自分の人生観が変わったなら、その都度書き直せばOKなのです。
ふくカエル
目標を明確にすると、どんな利点があるのかな?
意志決定の目標が明確になる
自分の人生哲学(人生の目標)を文章化しておくと、
意志決定のときの目標も明確になります。
意志決定がうまくいない理由に気づく
これを逆に言うと、
意志決定がうまくいないときは、
自分の人生哲学がそもそも明確になっていないこと気づきます。
最適な意志決定する可能性が高くなる
あらかじめ人生哲学(人生の目標)を明確にしていると、
自分がその意志決定を通して
- 何をしたいのか
- どうなりたいのか
ハッキリとした方向性が示せるので、出来る限り最適な意志決定をする可能性が高くなります。
そこで、今回のクリティカルな思考になる第68の原則
自分の人生哲学や人生全般の目標をはっきりさせておくことが、個々の問題の目標を明確にする上でも役立つ。
クリティカルシンキングより引用
こんな風にアレンジしてみた!
第68の原則
意志決定をするときは、
自分の「なりたい人間像とは何か?」をおさえておくといいよ。
自分の人生の目標という軸さえブレなければ、
意志決定おいて、方向性を誤ることはないよ。
人生哲学って、やっぱり大事やねん。
就職や結婚や転職や
迷うときの道標になるねん。
ここで、ちょっと考えてみませんか?
あなたも考えてみませんか?
ここでは、人生哲学や倫理観だけでなく、
さらに個人的、感情的な面での価値観である
「自分は何を愛し、何を望んでいるか?」
という面に焦点をあてて、
人生の目標を考えるための材料を自分から引き出してみませんか?
20の好きなことリスト
それは「20の好きなことリスト」つくることです。
好きなこと | 分類 | |
1 | ||
2 | ||
3 | ||
4 | ||
5 |
分類の仕方については下に紹介しています。
たとえば次のような項目を考えてみます。
- 自分が本当にすきなことに共通する特徴は何か?
- 自分は今、自分の好きなことを十分にしているといえるか?
- もしそうでないのなら、それはなぜか?
- 自分の人生にとって大きな目標は何か?
ふくカエル
【分類の仕方】
まず、大まかに次のように分類してみます。
- 芸術
- 社交
- 学習
- スポーツ
次に、
1 | 1人で行なうものには | 「独」 |
2 | 他の人と行なうものには | 「他」 |
3 | 一人でも複数でも行えるものには | 「独/他」 |
4 | 特別の誰かとだけ行なうものには | 「特」 |
さらに、
5 | 比較的お金がかかる活動には | 「¥」 |
6 | プラン(計画)を立てる必要がある活動なら | 「プ」 |
7 | リスク(危険)をともなう活動なら(※) | 「リ」 |
8 | 他者との親密な関係を前提とする活動なら | 「親」 |
9 | それをするために多くの時間を割いても良いと思える活動なら | 「時」 |
10 | 今よりももっと上達したいと思う活動を3つ選んで | 「上」 |
(※)ここでは身体的リスクだけでなく、失敗したときになんらかの痛手を受けるような場合も含まれます。
まとめてみたkerokero
- 意志決定の8つのステップのうち、ステップ3の「人生目標を明確にする」ことについてお知らせしました。
- 人生目標を明確にしておくと、意志決定のときに方向性を誤らずにすみます。
これから、意思決定の8つのステップを一つ一つお知らせしていきます。
あなたの抱えている問題が解決できて、出来る限り最適な意志決定ができるきっかけになれたら嬉しいです。
最後まで、読んでくださってありがとうございます。
またのお越しをお待ちしております。
ふくカエルでした。
なお、クリティカルシンキングの引用文は、宮元博章さん他お三方の日本語訳によりました。