目上の人をたてること
こんにちは!ふくカエルです。
「第1章 人とのかかわりあいについて」
「No.17 目上を立てる」
【お伝えしたいこと】
この記事は、あくまでもわたしの個人的な解釈に基づくものです。
中には、「これ違うんじゃないの?」という箇所もあるかと思います。
そのような場合は、温かい目でお見逃しくださいますよう、よろしくお願いします。
もっと、きちんと
くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
目上の人に接するとき悩む?
目上の人に接するときに、とても悩むことがあります。
どうやって接したらええねん?
もちろん、目上の人がとても素敵な人であれば、
素直に敬う気持ちが出るので、悩む必要はありません。
できるだけ礼儀正しく振舞おうと思います。
ふくカエル
でもです。
ほんまに、
どうしたらええねん!
と悩んでしまうのが、ちょっと意地悪で威張っている人です。
あまりにも酷くなると、敬う気持ちよりも嫌な気持ちが出てきて、困るのです。
態度もどんどん無理がでてきます。
こんなときは、これ!
これです!
とにかく目上は立てる
ちょっと乱暴ですが、目上の人は立てておくといいです。
それで、すべてのものが
一件落着するねん。
これも、人間が生きていく上で
大事な知恵なんやで。
でも、どうして立てないとダメなのかな?
目上の人をたてる
どんな勝利にも衝突はつきものだが、上に立つ人を負かすことはまったく愚かな行為であり、取り返しのつかないことになる。(中略)
バルタザール・グラシアン先生「賢人の知恵」より引用
取り返しがつかなくなるから
まず、目上の人と立てないと、取り返しのつかないことになるからです。
間違いなく、
なんや、こいつ!
若造のくせに、立てつきやがって!
生意気なやつじゃ!
と悪い印象を持たれて、それ以降ずっ~と嫌われるからです。
関係性が、著しく悪化します!
ふくカエル
目上の人が仙人のような人であれば、このようなことはないのですが、
たいていの年配の方は場合は、年下で生意気な者な若者に接すると気分を害するのです。
当然、若さや可能性へのやっかみも生まれてきます。
そして、さまざまな問題を引き起こしてしまうのです。
たとえば、
- 非難する
- ネガティブな感情を持つ
- 皮肉を言いたくなる
- 倍返したくなる
- 圧力をかけたくなる
- 出る杭を打ちたくなる
- 後押しするのが嫌になる
- 貴重な知恵を教える気がなくなる
- 貴重なチャンスを奪いたくなる
などです。
ほんまに取り返しのつかへんことに
なるねんで。
ふくカエル
ふくネコ
わたしも、一念発起して
ヘビ(目上で上司)に噛みついたことがあります。
ほしたら、危うく食べられそうになりました。
ほんまに怖かったです。
命あっての物種でござる。
どんなことも、命があればこそできるので、命を粗末にすることなく生きることが大事という意味です。
勝てないものがあるから
それに、目上の人を立てないと、勝てないものがあるからです。
ズバリ言うと、
経験からくる知識やスキルの豊富さ
です。
つまりです。
わたしたち若年者(じゃくねんしゃ)には、目上の人に勝てない「決定的な弱点」があるのです。
それが、
経験不足
です。
経験不足からくる
- 知識やスキルの未熟さ
- 見えてないもの
- 考えがおよばないもの
- 理解できてないもの
が否応なしにあるのです。
目上の人が、今まで長年にわたり培ってきたもの、経験から得たものにはとうてい勝てません。
たとえば、
- 知識やスキルの熟練さ
- 洞察力
- 思考力
- 推理力
- 信用・信頼の質の高さ
- 人脈の広さ
などは圧倒的に上だからです。
なので、経験不足からくる知識量の少なさに太刀打ちできないのです。はい。
じゃあ、どうすればいいのかな?
星はどんなに明るく輝こうとも、太陽より目立つことは断じてない。立場をわきまえるのだ。
立場をわきまえる
まずは、立場をわきまえることです。
- 相手より年下である
- 年齢差がある
- 経験の質と量が違う
- 持っている知識やスキルが全く違う
ことなどを意識します。
バカにするなんて、もっての外です。
ふくカエル
衝突したら、負けておく
次に、目上の人と衝突したら、たいていの勝負は負けておきます。
ふくネコ
目上の人を負かす場合は、ごく限られた特殊な場合のみにします。
ここは、目上の人を立てます。
ふくカエル
年下に負かされたり、論破されるのは、本当に心理的打撃が大きいのです。
目上の人のプライドを傷つけてしまう場合が多いと思います。
目上の人に思い上がる気持ちがなかったとしても、内心ではダメージを受けてます。
ふくカエル
とくに、日頃からバカにしていた者に負けたとなると相当ショックだと思います。
それこそ、余計な感情(ねたみ、恨み)などを引き起こすやもしれません。
なので、ここは負けるが勝ちなのです。はい。
場合によっては、争わないで相手に勝ちを譲ったほうが自分にとって有利な結果になり、自分の勝ちにつながるという意味です。
実力を隠しておく
どんなに自分の方が実力が勝っていても、目上の人の前でひけらかすのではなく、普段は隠しておきます。
自分の「強み」は隠しておくのが一番です。
自分の「強み」が目上の人に危機感を与えるものであればなおさらです。
「強み」は、いざという時のために置いておくべきなのです。
ふくカエル
ふくネコ
才能がある人は、とかく人から憎まれたり、妬まれたりすること。出過ぎた振舞いをすると非難されて制裁を受けるという意味です。
有能な鷹は普段は鋭い爪を隠しているように、本当に実力のある人は、才能を見せびらかすようなことはしないという意味です。
ふくカエル
ふくネコ
平然としておく
代わりに、飾らない言動や服装で平然としておきます。
目上の人の前では、自分を誇示するよう目立つ態度など目立つことを慎みます。
ふくネコ
相手が強い権力、強大な勢力を持つ者の場合には、敵対しないで、傘下に入って従っておいた方が良いという意味です。
敬語で距離感を保つ
また、然るべきところでは、目上の人に敬語を使うようにします。
失礼に当たらないように、振舞いなどには気を配っておきます。
ふくカエル
ふくネコ
敬語について
日本語の敬語はユニーク
敬語ついて考えると、英語やフランス語、その他言葉と比べて、日本語はちょっと風変りです。異常に数が多いし、ちょっと複雑です。
どうして日本に敬語が発達したのかは、諸説ありますが、今回のテーマに沿って考えると、敬語のもつ作用の素晴らしさに気づきます。
敬語で距離を保つ
まず、敬語を使うことで、相手との一定の距離感を保つことができます。
自分を守れる
次に、敬語を使うことで、自分を守ることができます。
たとえば、なれなれしい人物に対して、敬語で応対することで「見えない壁」をつくることができます。
- よそよそしさ
- 他人行儀
をオブラートに包んで表現できるのが凄いです。
丁寧過ぎる敬語はかえって無礼という考え方もあるくらいだよね。
こんなことも考えてみた
ところで、以上とは別に次のようなことも考えてみました。
日本では、フランスの市民革命のような人間の平等を勝ち取るために血を流すようなことは起きませんでした。
なので、言葉から敬語という用法をなくし、言葉の上から平等を強制する必要がなかったのかもしれません。
むしろ、敬語を使うことで、相手との距離感を保つことで、うまく暮らしてきたような気がします。
昨今、敬語が軽視される傾向があり、このような人間同士の距離感を保つのも、むずかしく面倒になってきたなあと感じてます。
ふくカエル
忠告はありがたく受ける
さらに、相手がどんな人であっても、忠告はありがたく受けるようにしておきます。
どんなに態度がいやらしくて偉そうであっても、アドバイスを受けてもありがたく受けます。
これは個人的指導や!
それもフリー(無料)やん!
と思うと、ありがたさがふつふつを湧いてきます。
わたしたち若年者には、経験不足から見えてない部分や理解していない部分が必ずあります。
目上の人のアドバイスは、素直に最後まで聞いておいたほうがいいと思います。
その時は気づかなかっても、
後から「あっ!こういうことか!」と事情が理解できることが普通にあるからです。
そして、それらはたいてい自分のためになることが多いです。
そやから、
- 口うるさい
- そんなの時代おくれや
- 今どき流行らない
- 分かった!分かった!もうええって!
などと言い放って、アドバイスを最後まで聞かないのはもったいないです。
貴重な体験を
ドブにすてるようなもんやねん。
便宜をはかる
そして、アドバイスをしてくれた目上の人には、見返りとしての便宜をはかるようにします。
目上の人の利益になるようなことや特別なサポートをするのがいいのですが、できない場合がほとんどです。
なので、そんなときは、心を込めて次の言葉を送ることです。
「ありがとうございます!」やで。これを伝えるねん。
ほんまこれが、一番やと思います。
ツイートでつぶやいたよ!
たった5文字の「ありがとう」が言えない人は、
何か「大切なもの」をドブに捨てとう気がするねん。「未来」。
🐸
— ふくカエル@猫さん好き好き (@Fuku_78) May 28, 2020
星を見習う
星を見習おう。星はどんなに明るく輝こうとも、太陽より目立つことは断じてない。立場をわきまえるのだ。
目上の人を立てることを忘れそうになったら、星を見習います。
星はどんなに輝いても、太陽がきたら見えなくなります。
星(あたしら)は、何にも言わんと、太陽(目上の人)に席を譲るねん。
そんな風にしとったら正解みたいやねん。
いずれ自分が太陽になったときに、この意味が分かるらしいでぇ。
そうすると、どうなるのかな?
人間関係が良好になる
目上の人をたてるようにしておくと、人間関係が非常に良好になります。
アドバイスや後ろ支えをしてくれる人物を得ることができるからです。
このことは、生きる上で「最強のもの」になります。
ふくネコ
結果的にチャンスに恵まれる。
目上の人を立てることを大切にしていると、
結果的に自分の実力を発揮できるチャンスに恵まれることになります。
目上の人からの評価や後押し、引き立てを得られるからです。
言っとくけど、これはゴマすりとちゃうよ。
ちゃんと誠心誠意で接することが前提やねん。
媚びへつらったら、逆に利用されてまうからね。
老害について
労害という言葉について
「労害」という言葉ですが、
最近メディアで取り上げられることが多くなってきました。
これは、あまりいい言葉ではないです。
高齢の方がルールを守らない行動をすることによって、及ぼされた悪影響のことを意味しているようです。
たしかに・・・
たしかに、自動車事故によるいたたまれない事件が多発し、これらから起因している事情もあります。
能力的な問題や生命の安全の問題などから、一定の制限を課す必要があるとは思います。
いずれは通る道
でも、これらの問題は、いずれは自分も直面する問題なのです。
ふくカエル
ふくネコ
ただただ「害」という言葉に、一切を押し込むのではなく、社会システムの中で
何か手立てはないものか?
と考えることも必要だと思っています。
あらかじめ考えておく
また、自分が高齢となったときに、周りに迷惑をかけないようにするためにも、
あらかじめどうするべきか?
をちゃんと考えておくことも必要ではないかとも思っています。
みんな他人ごとやと思っているけど
ほんますぐに来るねんで。自分自身も「害」やと
蔑まれる(さげすまれる)のも
嫌やん!
ちゃんと考えなアカンかも!
と思てます。はい。
知恵のない人、知恵のある人の違い
知恵のない人
目上の人をたてることを知りません。
自分の実力を発揮することだけに躍起になってしまいます。
いろいろなところで年配者からの反感を買い、生きづらくなります。
知恵のある人
目上の人を立てる知恵を知っています。
実力を目立つために利用するのではなく、磨くことに専念します。
年配者からのアドバイスや後ろ支えにより、実力を発揮できる機会を得ることができます。
まとめてみたkerokero
- 自分と大きな差があるような目上の人には、立てつくのではなく、立てることが大切です。
- たとえ、勝てる勝負があったとしても、目上の人を負かすような、愚かなことはしないことです。
- 逃げるが勝ち、能ある鷹は爪隠すの精神で長いものには巻かれてください。
【お知らせ】
バルタザール・グラシアン先生「賢人の知恵」に出てくる言葉の厳選を試みてみました!
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最後まで、読んでくださってありがとうございます。
ふくカエルでした。
なお、バルタザール・グラシアン先生の引用文は、齋藤慎子さん訳『賢人の知恵』によりました。