「借り」は、誰にもつくらない
こんにちは!ふくカエルです。
【お伝えしたいこと】
この記事は、あくまでもわたしの個人的な解釈に基づくものです。
中には、「これ違うんじゃないの?」という箇所もあるかと思います。
そのような場合は、温かい目でお見逃しくださいますよう、よろしくお願いします。
もっと、きちんと
くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
助けて欲しい!
なんでもかんでも一人でやっていると本当に疲れます。
だっ、誰か!
たすけてくれ~~~!
と叫びたくなります。人から助けてもらえば楽になるからです。
そやけどです!
誰にも借りをつくらない
それではいけない。相手に借りをつくることになるからだ。
バルタザール・グラシアン「賢人の知恵」より引用
誰にも借りはつくらないほうがいい
のです。
たしかに、人から助けてもらえば楽にはなります。
それでも、自分からなにも進んで「借り」を作らへんほうがいいのです。
ほんまやねん!
これは、大事なことなんやで。
なぜ、「借り」をつくらないほうが、いいのかな?
決まって、束縛されるから
誰にも借りをつくらない
それではいけない。相手に借りをつくることになるからだ。
バルタザール・グラシアン「賢人の知恵」より引用
「借り」をつくると、決まって後から束縛されるからです。
「借り」によって束縛されるねん。
なぜなら、「借り」は、必ず後で返さなければならないものだからです。
ふくカエル
「借り」を返さないのは、「人の道」に反します。
ふくネコ
なので、「借り」をつくると、いつか返さなければならないという心理的圧迫感を感じることになるのです。
というわけで、「借り」はできる限りつくらない方がいいのです。
主従関係ができやすいから
次に、「借り」をつくると、人間関係に主従関係ができやすいからです。
「借り」は、相手の人柄の良し悪しによって、その後の人間関係に大きく影響します。
相手の人柄が良ければ、
そんなの気にしなくていいよ。
お互いさまだよ。
と、「借り」は強い絆となり、とても良い信頼関係になります。
でも、相手の人柄が悪ければ、
そうなんだよ。
君を助けたおかげで
こっちも大損害なんだよなあ。
と、「借り」は弱みとなり、主人と家来のような主従関係になるのです。
ふくカエル
ふくネコ
「借り」が弱みになると、相手の動向を常に気兼ねしなければならない関係になります。
人間関係が重たくなるねん。
というわけで、「借り」はできる限りつくらない方がいいのです。
依存してしまうから
さらに、「借り」をつくることが常態化してしまうと、相手に依存してしまうからです。
何をするにも、相手の援助を必要とするようになります。
ぼくを一人にせんといてぇ。
君がいないと
何もできへんねん。
これが、悪化して、助けてもらえることが当たり前だと思ってしまうと、なかなかそこから抜け出せなるのです。
依存心を自分の中で育てしまうと、厄介なのです。
助けてもらって当たり前が、どんどんエスカレートしていき、
どんどん感覚が麻痺してしまいます。
あれしてこれして!
もっとして!
と、異常な行動を起こします。本人はその行動が異常であることに気づきません。
ときには、逆上します。
なんでしてくれへんねん。
と逆切れするねん。
実は、このような人は、ほんまに世の中にぎょうさんいます。
ふくカエル
たとえば、お母さんの存在です。
お母さんなしにでは、何もできないくせに、お母さんに偉そうに言ってしまったことないですか?
あたしは、あるねん。
「ほんま、アカンかった」
と、今ものすごく反省してる最中。
じゃあ、どうすればいいのかな?
依存しないこと
まずは、何でもかんでも人に依存して、助けてもらわないことです。
依存心は、やっかいなものになるからです。肝に銘じておきます。
ふくカエル
できることは、自分でする
次に、できることは、なるべく自分でします。
人から助けてもらうと確かに楽になりますが、その分確実に「借り」を増やすことになるからです。
とはいっても・・・。
とはいってもです。
現実には、誰からも「借り」をつくらずに、何でもかんでも自分一人でやること無理です。
朝から晩まで、
ずっと働くことになるねん。
それに、全部の責任を自分一人で背負いこまないといけなくなります。
これが、くっそ重いねんよ。
さらに「人嫌いか?」と勘違いされるかもしません。
あの人、
なんで人の助けを断わるやろ?
変人ちゃう?
なので、ここは、
「原則は、自分一人でやってみる」ことにして、
どうしても無理なら、
「例外として、助けてもらう」とスタンスにします。
そうすると、どうなるのかな?
束縛がなくなる
まず、「借り」をつくらないようにすると、どんどん束縛がなくなります。
誰からも、自分からも縛られることなく、自由に過ごすことができます。
誰にも依存しなくなる
次に、「借り」をつくらないようにすると、誰にも依存しなくなります。
ふくカエル
どんなときでも、
まずは自分でやってみる!
という姿勢は、困難に直面したときでも、
人に何とかしてもらおうと騒ぎ出したり、不必要に動揺することを避けられます。
人間関係が良好になる
そして、何と言っても
「借り」をつくらないようにしていると、人間関係が良好になります。
大勢から頼られながらも、
自分は誰にも依存していない
という最高の状態を維持できます。
人から頼られる
スーパーマンになれるねん。
でも、注意することがあるよ!
注意することがある!
でもです!
できるかぎり「借り」をつくらないようにする中でも、注意することがあります。
義務と好意を混同しないこと
それは、
「義務」と「好意」を混同しないこと
です。
義務は、束縛に直結するから
なぜなら、「義務」は、束縛に直結するからです。
「義務」だと考えると
- ~しなければならない
- ~すべきだ
と、自分の考えや行動が縛られるのです。
悪いことなんてしてないのに、まるで罪悪感があるかのような感じになるのです。
ふくネコ
これでは、なんのために、今まで苦労して「借り」をつくらないようにしてきたのかが、分からなくなります。
ふくカエル
なので、好意からすることを意識する
どんなに、
人を助けてあげたい!
と思っても、あくまでもその気持ちは「好意」からするものであることを意識しておきます。
ふくネコ
大事なことは、
- 実際にする
- 実際にしない
は、すべて自分の意志に委ねられていることをしっかりと意識しておくことです。
別に無理してせんでも、
いいねんでぇ。
知恵のない人、知恵のある人の違い
知恵のない人
知恵のない人は「借り」には無頓着です。
束縛されることに気づいていないし、人に依存していることにも気づいていません。
知恵のある人
知恵のある人は「借り」をつねに気にします。シビアに考えます。
「借り」は束縛され、依存することにつながることに気づいているからです。
同じ本をお持ちの方へ
ちなみに・・・・
同じ本(バルタザール・グラシアン「賢人の知恵」出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)をお持ちの方へ
「第1章 人とのかかわりあいについて」
「No.47 誰にも借りをつくらない」
になっています。
お持ちの本とあわせてご覧いただけると嬉しいです。
ご自分のお立場で考えてみると、また違った「オリジナルな知恵」を発見できると思うのです。
それはもう、キラキラ光って
こういうことか!
と納得できると思います。
まとめてみたkerokero
- 誰にも「借り」を作らないようにするのがいいです。
- 「借り」は「束縛」を生み、「依存心」を育てるからです。
- できるだけ「借り」をつくらないようにしていると、人間関係が良好になってきます。
ややもすれば、人は、
- 誰からも「借り」がない人
- 誰にも依存していない人
- 自分の力だけで生きている人
を羨ましく思う一方で、そんな人に「義務」を押し付けてきます。
- 自分ひとりだけでのし上がってきたと思うなよ!
- 成功したら、誰かの役に立つのが人情やろ!
- 義務を果たせよ!
とついつい言っちゃうのです。
誰からも「借り」がなくて
自由なんやったら、
人に奉仕すべきなんとちゃう?
と、いけいけしゃーしゃー
と、言っちゃうねん。
たいがいの人は、その人が、今の地位を築くために、
「借り」をつくらずに、どれほどの努力と苦杯をなめてきたのかを推し量ろうとしません。
ふくネコ
たいがいの人は、自分勝手な偏見や固定概念で、自分の不理解を正当化して、
さらに、その歪んだ正当化を振りかざすだけなのです。
ほんまはね、
奉仕をするもしないも、
その人の問題やねん。
それをとやかく言う必要はない
と、思うねん。
とは、言ってもです。
人は生きているかぎり「貸し借り」の関係から逃げることはできません。
やんごとなき理由で、他人に頼らざるを得なくなったときには、
次のような知恵を知っておくと楽になります。
「賢人の知恵」助けてくれた相手に感謝するときに、知っておくといいこと。
【お知らせ】
バルタザール・グラシアン先生「賢人の知恵」に出てくる言葉の厳選を試みてみました!
ご興味のある方は、こちらへどうぞ!
ふくカエルでした。
なお、バル先生の引用文は、齋藤慎子さん訳『賢人の知恵』(出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)によりました。