友人の不幸に直面したとき、どうすればいい?
こんにちは!ふくカエルです。
【お伝えしたいこと】
この記事は、あくまでもわたしの個人的な解釈に基づくものです。
中には、「これ違うんじゃないの?」という箇所もあるかと思います。
そのような場合は、温かい目でお見逃しくださいますよう、よろしくお願いします。
もっと、きちんと
くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
友人の不幸
生きていれば、必ず直面するのが「友人の不幸」です。
実は、誰でも幼い頃から直面してます。
最初は「お菓子の当たりはずれ」から始まって、末は「成功、失敗」まで実にさまざまです。
ふくカエル
本当に身近に「不幸な人」「幸運な人」はいるのです。
そやけどです。
実際に、不幸な人が目の前に出現するとちょっと焦ります。
ふくカエル
どう接したらいいのか?
分からへんからです!
いや、ほんまに悩ましいねん
こんなときに、したほうがいいことはこれ!
これです!
人の不幸に同調しない
友人の不幸に浸ってしまわないこと。
バルタザール・グラシアン「賢人の知恵」より引用
友人の不幸だけに、一方的に同調しないこと
です。
ここでの同調とは、友人の不幸だけにどっぷり浸かってしまうことです。
なぜ、一方的に同調しないほうがいいのかな?
幸運な人もいるから
まず、世の中には不幸な人もいれば、必ず幸運な人もいるからです。
同調する態度は、不公平なるから
なので、不幸な人だけに一方的に同調する態度は、大きな観点から見ると不公平になるからです。
たしかに、幸運な人はうらやましいです。
たいていの人は、相手の幸運な姿を見ると、思わずたまらなく嫌な気分になって、嫌味の一つや二つを言いたくなるもんです。
でもです。
忘れてはいけないのは、
幸運は人のなかには、ただ幸運に恵まれただけでなく、それまでに「死ぬほど努力した人」もいることです。
このような「努力の人」を一切考慮せずに、
不幸な友人ばかりに一方的に同調して、一概に幸運な人をやっかんで軽んじるのは、やはり不公平やと思います。
人間関係に余計な摩擦を生むから
次に、一方的に同調する態度が、人間関係に余計な摩擦を生むからです。
ふくカエル
たまたま不幸な人が自分の友人であったという理由だけで、
よく考えないで、
- 不幸な友人の言うことに共鳴する
- 肩入れ(えこひいき)する
ような態度は、人々からの反発を招いてもしかたがないです。
ふくネコ
不幸な人は、実は無数いるから
幸運の陰にはたいてい多くの不運が隠れているものだ。
それにです。不幸は人は、なにも目の前の友人だけでないからです。
世の中には、不幸な人は無数にいます。成功者や幸運な人の陰には、失敗して不幸な人が山ほどいるからです。
ふくネコ
頂点を極めることができるのは、ほんの一握りの少数だからです。
身が持たないから
なので、不幸な友人に出会う度に、一人一人に感情移入していたら、自分の身が持たなくなるからです。
ふくカエル
塞翁が馬という場合もあるから
さらにです。
「塞翁が馬(さいおうがうま)」という場合があるからです。
たしかに、今現在の友人は不幸のどん底かもしれません。
そやけどです。
ひょっとしたら、この不幸がターニングポイント(転機)となって、
将来(数年後先)には「大きな幸運」が待っているかもしれません。
ふくカエル
ふくネコ
塞翁が馬とは、塞(お城の砦)に住んでいる、翁(おじいさん)が(の)馬のお話です。
ある日、おじいさんが飼っていた「大事な馬」が逃げてしまいました。
その当時の「馬」は大きな財産だったので、家族みんなで悲しみました。
たいへんすばらしい「名馬」だったので、家族みんなで大喜びしました。
唯一の働き手だったので、家族みんなで途方に暮れました。
なのですが、大ケガしてたので、息子は徴兵されず命拾いしちゃいました。
命拾いをすることができ、家族みんなでこっそり喜びました。
というお話です。
- 人生における不幸や幸運は予測できない
- 不幸は悲しむことではなく、幸運は喜ぶことでもない
- その時々に起こった出来事は決して無駄なことではなく、何らかの意味がある
と言うことを例えている話です。
人の人生は、その時々の自分の解釈の違いで、
- 不運と思っていても、後から振り返ると幸運になる
- 幸運だと思っていても、後から振り返ると不運になる
ことがよくあります。
直近の不幸、幸運に惑わされずに、起きたことは全て自分にとって有益なものになるように(ムダにならないように)大切にすることが肝心です。
「塞翁が馬」という考え方を知ると、「友人の不幸も悲しむことではなく、むしろ再チャレンジできるチャンスだ」と解釈することもできます。
ちなみに、ノーベル生理学・医学賞を受賞された山中伸弥先生は、
この「塞翁が馬」という言葉を某大学の卒業式で話されてました。
じゃあ、どうすればいいのかな?
必要以上に好意を与えない
とにかく運の悪い奴だからといって、相手に必要以上の好意を与えようとしないこと。
不幸な友人に必要以上に好意を与えないことです。
たとえば、
- 必要以上に感情移入しない
- 一方的に共鳴しない
- 一方的に肩入れしない
- 冷静に判断する
- 元気になる言葉をかける
ことです。
1.必要以上に感情移入しない
まず、友人の不幸に同情するのはいいですが、どっぷり浸って感情移入しないことです。
悲しすぎるねん。
涙が止まらへんのよ。ずっと泣きっぱなしやねん。
と、自分まで情緒不安定になるのだけはやめます。
2.友人の意見ばかりに共鳴しない
次に、不幸な友人の意見ばかりに一方的に共鳴しないことです。
たとえば、幸運な人を友人と一緒にやっかんで嫌味を言ったり、
そうや!そうや!
成功したあいつが悪い!
何も考えずに、友人の感情的な意見に賛同して決めつけないことが大事です。
不幸になる状況が許せん!
こんな状況は悪じゃ!
3.肩入れしない
あるいは、感情移入しすぎて一方的に肩入れ(えこひいき)しないことです。
不幸すぎるやろ!
これからは、全面的に
君だけをサポートするからな
まかしとけ!
というような不要なサポートしないことです。
4.冷静に観察してから態度を決める
また、目の前にいる友人を冷静に観察してから接する態度を決めるようにします。
何も観察せずにただやみくもに同調してしまうと、不幸になる直接の原因である「友人の落ち度」に気づかないかもしれないからです。
たとえば、
- とにかくネガティブ思考だった
- 努力をせずにサボっていた
などです。
あるいは、友人が次のどのタイプなのかを見分けて、接する態度を決めてみるのもいいかもしれません。
- 不幸な状況にあっても、他人の迷惑にならないように自重するタイプ
- 不幸な状況にやけくそになって、他人の迷惑を考えずに足を引っ張るタイプ
ふくカエル
5.元気になる言葉をかける
そして、不幸な友人が希望を捨てないように、元気になる言葉をかけて見守ります。
君はウチにとって
何も変わらへん!
大事な友人やで。
そやから、次も挑戦するなら
応援するで!
でOKやと思います。
そうすると、どうなるのかな?
人の不幸は誰かの幸運であることに気づく
まず、友人の不幸にどっぷり浸からないようにすると、次のことに気づけます。
それは、
世の中には、
「誰かの不運は、誰かの幸運である」
という不文律(暗黙のルール)がある
ということです。
- 世の中には、不幸な人も幸運な人もごまんといて一喜一憂することではない
- 本来は、不幸や幸運はあくまで本人の問題だから、他人が大騒ぎすることではない
ことが理解できると、必要以上に悩むことが少なくなります。
友人であることに変わらない
次に、友人の不幸にどっぷり浸からずに、一歩引いて冷静に見てみると、
- 不幸な友人
- 調子のいいときの友人
も自分にとってはまったく同じ「大切な友人」であり、
どんなときでも態度をかえずに付き合える「貴重な人」であることに気づきます。
むしろ、目の前にいる不幸な友人は、不幸なのではなくその他大勢と同じ挑戦者であることに気づけます。
おおらかになる
そうすると、友人の不幸にナーバスにならずに余裕が持てて、大らかに態度で接することができます。
スマートに接することができる
また、不幸な友人ばかりに一方的に同調しないようにすると、
人との付き合い方にブレが生じることがなくなり、スマートに接することができます。
これは非常に大事な「知恵」になります。
精神的に疲れなくてすむ
さらに、スマートに接することで、精神的に疲れなくてすみます。
同じひとつの出来事に
- ある人の成功に喜び
- ある人の不幸に激怒する
と接する人に応じて、感情移入してコロコロ変えるということがなくなるからです。
ふくカエル
自分には全く責任のないことで悩み精神的にヘトヘトになることがなくなり、自分の生活や家族など守るべきものを守れます。
同じ本をお持ちの方へ
ちなみに・・・・
同じ本(バルタザール・グラシアン「賢人の知恵」出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)をお持ちの方へ
「第1章 人とのかかわいあいについて」
「No.37 人の不幸に同調しない」
になっています。
お持ちの本とあわせてご覧いただけると嬉しいです。
ご自分のお立場で考えてみると、また違った「オリジナルな知恵」を発見できると思うのです。
それはもう、キラキラ光って
こういうことか!
と納得できると思います。
まとめてみたkerokero
- 友人の不幸に直面したときは、一方的に同調しないことです。
- 同調すると不公平になります。不公平な態度が人間関係をぎくしゃくさせます。
- 幸運の人の陰には無数の不幸な人がいることに気づいて、友人だけに同調せずに、おおらかな気持ちで友人が元気になる言葉をかけるようにすればOKです。
不幸に苛まれている友人にどう接したらいいのか?
についてあらかじめ一つの指針を持っておくと、慌てふためくことが少なくなります。
大事な友人が目の前で苦しんでいるの見るのは忍びないです。
下手に感情移入したり同調することで、自分のバランスを失うことも免れます。
ふくカエルでした。
なお、バル先生の引用文は、齋藤慎子さん訳『賢人の知恵』(出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)によりました。