こんな風に原因を考えちゃいませんか?気をつけたい落とし穴について。
こんにちは!ふくカエルです(Twitterアカウント:ふくカエル)。
ご訪問いただきましてありがとうございます!
今回は、クリティカルシンキング入門篇「あなたの思考をガイドする40の原則」を勉強してみます。
もっと、きちんと くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
たとえば、こんな風なことないですか?
どうも目立つことを原因や理由にしてしまう
結果が起きた原因を考えるときに、目がつきやすい目立つことを原因や理由だと決めてしまいませんか?
これが目立っているから
原因に違いない!と思っちゃうのです。
たとえば、非常に美しい人が毎日納豆を食べていることが何かのメディアで取り上げらると、
美容に敏感で熱心な人はその情報をとりあげ、次の様に考えてしまうのです。
納豆を毎日食べると
美しくなるに違いない!違いない!違いないぞ!
痩せるに違いない!
ふくカエル
とあくる日、こぞってスーパーに納豆の買いに行くのです。
行きませんか?
ふくカエル
美しい人が、毎日納豆を食べているという事実の情報が、
- とにかく目立つ
- 自分も出来そう
- 意外である
- 自分も美しくなりたい
といういろいろな事情が絡まり、とにかく目につきやすい「納豆」を美の秘訣(原因や理由)だと決めちゃうのです。
決めちゃいませんか?
ふくカエル
また、それぞれとられ方が違う
また、その人の育った環境や現在の生活環境によって、原因や理由のとらえ方や推測が違うと感じませんか?
先ほどの「納豆の例」で考えると、
普段から毎日のように納豆を食べている人にとっては、さほど大騒ぎするほどの原因や理由でもないと思うのです。
あたしゃ、毎日食べてるけど、
別にキレイにならんけどな!嘘ちゃうか?
と逆に疑問に思うかもしれません。
思いませんか?
なので、他人と食い違いがおこる
このように、
- 目立つ出来事を原因や理由だと考える
- さらに人は、それぞれ出来事が起きた状況や背景のとらえ方が違う
となると、他人との原因や理由の推測に食い違いが起こると感じませんか?
なぜ、こんなことが起きるのかな?
ものごとをハッキリさせることは難しいから
実は、ものごとの原因や理由をハッキリさせることは難しいからです。
主に次のような理由があります。
- 原因や理由は一つではなくいっぱいあるから
- 原因や理由が目立つ場合もあれば、隠れて見えない場合もあるから
理解するのは、人それぞれから
それに、状況や背景をどのように理解するかは人それぞれだからです。
どのように状況や背景を理解するかによって、原因や理由の着眼点が変わるからです。
ふくネコ
ものごとの状況や背景の理解が人それぞれ異なってくると、理解から推測する原因や理由も変わってくるのです。
たとえば・・・。
たとえば、こんな事例を考えてみると、
なるほどな!と思えます。
では、いきますよ!
腕時計のガラスの面が、
ハンマーで叩かれ、ガラスが割れてしまいました。
あなたは、直接の原因はなんだと思いますか?
ハンマーで叩いたから、
ガラスが割れた!
と考えますよねっ!
でもです!
仮に、こんな事情が背景にあったとするとどうでしょうか?
「実は、時計が乱暴に扱われてもいいように、耐久テストをしていた」
とするとです。
今まで考えていた「ハンマーで叩いたからだ!」という原因が吹っ飛びませんか?
そして、次のように考えるはずです。
ガラスが弱かったからだ!
ガラスの欠陥のせいだ!
ある別の情報を知ると、それまで背後に隠れている別の原因が浮かび上がってくるのです。
ひょっとしたら、
ハンマーで叩かれたぐらいで
壊れる腕時計は欠陥だ!
とまで思っちゃうかもしれません。
こんなときに、役立つ第3の原則とは?
こんな原因を考える際の落とし穴に引っかからないようにするには、
この「第3の原則」を押さえておくといいです。
人は目につく出来事や。他のすべての出来事の中から浮かび上がって見える出来事だけに注目し、それが原因だと即断してしまう傾向があるので注意せよ。
クリティカルシンキングより引用
【第3の原則】
人は、直ぐに目につくような
- 異常なこと
- 新しくて普通じゃないこと
- 表面上一番目立つこと
などを「原因だ!」と即断する傾向があり、
出来事の状況や背景のとらえ方が、人それぞれ違うことを自覚しておこう!
じゃあ、この第3の原則をどう活かす?
突発的なことに引きずられない
まず、出来事が起きて原因や理由を考える場合に、
目立つことや突発的なことに、単純に引きずられないようにします。
本来は無関係かもしれない出来事を原因や理由とする危険を回避します。
ふくカエル
ってのはアウトです!
まずは、一歩後ろに引いて状況や背景を見るようにします。
できるだけ情報を集める
次に、原因や理由を探るためにできるだけ多くの情報を集めるようにします。
そして、時間をじっくりかけて、どれが原因や理由なのかを分析してみます。
原因の分析の仕方については、こちらです。
こんな風に原因を考えちゃいませんか? 気をつけたい落とし穴について。
実際に、考えてみませんか?
今、あなたにちょっとお時間があるのなら、次のことも考えてみませんか?
ふくカエル
たとえば、こんなときどう考えますか?
ある人が市街地を車で走っていると
突然ボールが車の前に転がってきました。
次の瞬間、
このボールを追いかけて小さな男の子が飛び出してきました。
ドライバーはハンドルを切り、車は電柱に激突しました。
これだけの情報でこの事案を考えると、
電柱に激突した原因は「男の子の飛び出し!」であると考えられます。
そこでクエスチョンです!
他にどんな情報がつけ加えられたら、
原因が「男の子の飛び出し」ではなくなるでしょうか?
「これこそ本当の原因だ!」と言える別の原因が浮かび上がるでしょうか?
ふくカエル
ふくネコ
たとえば、次のような情報が付加されると、
「男の子の飛び出し」が原因ではなくなります。
たとえば、
- 実は、男の子が飛び出したのは50メートル先だった。
- 車のブレーキが故障していた。
- ドライバーが病気で失神していた。
- 道路が凍結していた。
- 別の車がぶつかってきた。
いかがでしょうか?
その他にもいっぱいあると思います。
そうすると、どうなるのかな?
ものごとの原因をハッキリさせることは容易ではない
ものごとの原因を特定しハッキリさせることは、とても難しいことに気づきます。
目につきやすいものに囚われない
また、目につきやすいものに囚われて、簡単に原因や理由を決めつけることがなくなります。
どんなに目立つ出来事であっても、ひとまず原因の候補として留保できるようになります。
情報と態度が大切であることが分かる
さらに、
- 多くの情報を集めること
- 情報からじっくり考える態度
が非常に大切になることが分かってきます。
まとめてみたkerokero
- 原因を考えるときに陥りやすい落とし穴について考えてみました。
- 目が行きやすい目立つ出来事を原因だと即断すると落とし穴にハマります。
- まずは、出来るだけ情報を集めて、じっくりと考えることです。いろいろな原因が浮かび上がってきます。
次回は、このようにハッキリできない原因をできる限りハッキリさせる「第4の原則」についてお知らせします。
最後まで、読んでくださってありがとうございます。
またのお越しをお待ちしております。
ふくカエルでした。
なお、クリティカルシンキングの引用文は、宮元博章さん他お三方の日本語訳によりました。