【意志決定の8つのステップ】ステップ6 解決案を評価する
こんにちは!ふくカエルです(Twitterアカウント:ふくカエル)。
ご訪問いただきましてありがとうございます!
今回は、クリティカルシンキング実践篇「あなたの思考をガイドする50の原則」を勉強してみます。
もっと、きちんと くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
今回から第8章「意志決定をする」です。
生きていると、問題が怒涛のようにやって来ます。
人生は、問題解決に明け暮れると言ってもいいぐらいです。
当然、いろいろな選択肢から選んで、意志決定することが山のようにやってきます。
簡単に選べるのなら問題はないですが、これが人生を左右するような重大なものとなると非常に悩みます。
たとえば、進路、就職、転職、結婚、移転、離婚などです。
できれば、出来る限り正しくスマートな意思決定をしたいです。
第8章では、このように人生を左右するような複雑でむずかしい意志決定をするひとつの方法をお知らせします。
もし、あなたがとても困ったときに、この8章の意志決定の方法を思い出してくれると嬉しいです。
前回では・・・。
意志決定の8つのステップのうち、
ステップ5の「案をしぼり込む」ことについてお知らせしました。
解決案をしぼり込むには「排除法」を利用するのがお勧めです。
また、うまく絞り込むコツは「不可欠な特徴」「望ましい特徴」を区別することです。
今回は、
今回は、8つのステップのうち、
ステップ6.解決案を評価する
内容についてお知らせします。
どうして「解決案を評価する」するのかな?
一つの案に決定しやすくするため
- ステップ4「なぜーいかに法」で、理想的な解決案を選出する
- ステップ5「排除法」で、理想的な解決案を実現できそうな数個の案にしぼり込む
と、ステップ4、5をへて、
しぼりこんだ案をさらに一つに決定するときに、
より決定しやすくするためです。
数個にしぼり込んだ案から、さらに実現できそうな解決案を評価していきます。
綿密に、かつシステマティックに評価する必要があるから
さらに、
- 最も望ましい案はどれか?
- 最適な案はどれか?
と解決案を一つにしぼるには、
を一つ一つ綿密に、かつシステマティック(体系的)に評価する必要があるのです。
じゃあ、どのように評価するといいのかな?
バランスシートを使ってみる
バランスシートを使って評価します。
数個にしぼった実現できそうな案(実現可能の案)の一つ一つにバランスシートをつくっていきます。
バランスシートとは、簡単に言うと「比較表」のことです。
たとえば、自動車選びのときに参考にするガイドブックがあたります。
主要メーカーの車を
- 安全性
- 操作性
- 経済性
- 信頼性
- 価格
などを評価した製品の一覧表です。
ふくカエル
比較してみる
次に、このバランスシートを使って、一つ一つの解決案の
- 長所
- 短所
を綿密に、かつシステマティック(体系的)に比較検討します。
評価するときに注意することとは?
個人の価値観を重視する
注意することは、個人の価値観を考えて評価することです。
個人の価値観を重視することで、自分で決定した解決案に自分が満足できるし、自分を納得させるられるからです。
ふくカエル
ふくネコ
ちなみに、個人的な価値観とは・・・
ここでいう個人的な価値観とは、
- 生きがい
- 信条
- 自尊心
- 良心
- 社会的責任
というものです。
なぜ、価値観などを注意したほうがいいのかな?
合理的な選択ではないから
損得勘定などの実利的な面ばかりで決定すると、合理的な選択とはいえないからです。
実利的な面で決定すると、何かしらの不満な点が出てきます。
不満が点があると
- やる気が起こらない
- やってもしぶしぶやる
- やらされ感がぬぐえない
と、いつも嫌な気持を引きずって、解決案を実行することになります。
このような状況や心構えでやっていくと
- 結局うまくいかない
という悲惨な結果が待ち受けることになるのです。
ふくカエル
他者に影響を及ぼすから
それに、自分が意志決定して実行した結果は、他者に何らかの影響を及ぼすからです。
そして、意志決定が重大なものであればあるほど、他者への影響が大きくなります。
- 家族
- 恋人
- 友人
- 同僚
- 住民
ふくネコ
他者から評価されるから
また、自分が及ぼした影響は、他者から評価されるものになるからです。
ふくカエル
バランスシート法とは、具体的にどうつくるのかな?
1枚ずつシートをつくる!
具体的には、次にあげる4種類の観点から、
その案を実行した場合に、予想される結果を考えて書き込みます。
- 自分にとっての実利面
- 他者にとっての実利面
- 自分の個人的価値観からの評価
- 他者の価値観からの評価
(※)詳しい内容は下に。↓
- 肯定的な結果(プラスの結果)が予想されるか
- 否定的な結果(マイナスの結果)が予想されるか
の両面を考えてみます。
(※)詳しい内容
1.自分にとっての実利面
自分にとっての
- 実利的な面
- 現実的な損失の面
を考えてみます。
ふくカエル
たとえば
- 仕事の難易度
- 仕事への興味
- 仕事を選べる自由度
- 出世のチャンスがあるのか
- 安全性(身分保障)
- 自分の自由が守れるか
- その他(社会生活の制限や機会、結婚への影響など)
2.他者にとっての実利面
- 家族
- 友人
- 同僚など
- あなたの意思決定が大きな影響を与える人々
など、他者にとっての
- 実利的な面
- 現実的な損失の面
を考えてみます。
たとえば、
- 家族の収入
- 家族の社会的地位
- 家族と過ごせる時間
- 家族の生活環境(安全か危険か)
- 社会への貢献度(趣味仲間、政治的組織、宗教)
3.自分の個人的価値観からの評価
自分にとって
- よいと思えるか?
- よいと思えないか??
- その決定によって、自分自身を好きになれるか?
- あるいは、好きになれないか?
などを考えます。
4.他者の価値観からの評価
他者(とくに、自分にとって重要な他者)が、
その決定を
- 好意的に評価するか?
- 否定的に評価するか?
などを考えます。
結果を予想するときに注意すること
解決案を実際に実行して、「達成した結果」を予想するだけでなく、
実行していく「プロセス(過程)」で、直面する
- 影響
- 困難
- コスト
などの問題点や
- 自分に実行できるのか
- うまくいく見込みがあるのか
という実現の可能性をも考えてみます。
クリティカルシンキングに出てきた意思決定の秘訣を
こっそりと教えてます。
目標までの道のりを視覚的にイメージします。
それでもなお、その問題を追求する価値があると思えたら、
すぐに一歩を踏み出します。
考えることは、次の2点です。
- 何を達成したいのか?
- どのように達成していくのか?
さらに、次の点に注意します。
- その案の実行プランを練り上げる
- 目標達成までのステップを明確にイメージする
評価すると、どんなメリットがあるのかな?
問題点がハッキリする
バランスシートを使って、解決案を評価すると問題点がハッキリ見えてきます。
もちろん、どの案にせよ、はじめか問題がない解決案などありません。
なにがしらの苦労や代償などがあるのが普通です。
ただ苦労や代償などが、
- 無視できる小さなものなのか?
- 多大な損害を被るものなのか?
などがハッキリして見えてくるのはありがたいです。
なので、注意深く解決案を評価して、実行プランをつくることは大切なのです。
実行プランが出来上がっている
また、このステップ6の段階で、最終的に案を決定できた場合には、
すでに、実行プランが出来上がっていることになります。
ふくネコ
ひえ~!もう出来てるで!
今回のクリティカルな思考になる第71の原則
案を評価する際には、実利的な損得ばかりではなく、個人の価値観に基づく評価も考えよ。また、自分のことだけでなく、重要な他者からの評価も考えよ。
クリティカルシンキングより引用
こんな風にアレンジしてみた!
第71の原則
解決案を評価するときは
自分の価値観を基準に評価するのが鉄則だよ。
それに大事な人のことも考えるのが鉄則だよ。
最終的に自分が満足して、納得した案じゃないと
「最後までやり通すぞ!」という
モチベーションが維持できないからね。
一番の敵は自分で
一番の味方は自分なのです。
自分が選んだ案だから、
最後までやるぞ!
というモチベーションを
作れることは
プランを遂行するときに
本当に大事なのです。
ここで、ちょっと考えてみませんか?
あなたも考えてみませんか?
あなたが選択した解決案についてもワークシートをつくってみませんか?
注意点は、
- a肯定的な結果(プラスの結果)が予想されるか
- b否定的な結果(マイナスの結果)が予想されるか
をできるだけ具体的にイメージして表現することです。
抽象的なイメージのみで表現してしまうと、
次のステップ7「一つの案に決定する」で、
重要度を評価できなくなるので要注意です。
まとめてみたkerokero
- 意志決定の8つのステップのうち、ステップ6の「案を評価する」ことについてお知らせしました。
- 案を評価するには、バランスシートをうまく利用するのお勧めです。
- 注意する点は、評価をするときに「実利的な損得」からの評価だけでなく、「個人の価値観」に基づく評価も考えることです。
これから、意思決定の8つのステップを一つ一つお知らせしていきます。
あなたの抱えている問題が解決できて、出来る限り最適な意志決定ができるきっかけになれたら嬉しいです。
最後まで、読んでくださってありがとうございます。
またのお越しをお待ちしております。
ふくカエルでした。
なお、クリティカルシンキングの引用文は、宮元博章さん他お三方の日本語訳によりました。