「賢人の知恵」意見が対立したときに、役立つ知恵とは?
こんにちは!ふくカエルです。
【お伝えしたいこと】
この記事は、あくまでもわたしの個人的な解釈に基づくものです。
中には、「これ違うんじゃないの?」という箇所もあるかと思います。
そのような場合は、温かい目でお見逃しくださいますよう、よろしくお願いします。
もっと、きちんと
くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
意見が対立してるやん!
さあ、どうする?
人と会話をしていると、お互いの意見が対立することはよくあることです。
そうなのですが…
相手から自分の意見をもろに否定されるとなんだかいい気分がしません。
っていうよりもちょっと腹立ちます。
はん?
お前さんの考え方って
間違っとるで!
ふくカエル
ウチ(訳:わたくしなど)は、
なんやとお!
お前さんのほうが、間違っとるわい。ウチの考え方のほうが
正しいわい!
このアホたれが!
とムキになります。
そやけど…
こんな風にケンカ腰になると、その後の人間関係すら危ういものになってしまいます。
そこでです!
このように意見が対立したときに役立つ知恵を仕入れておきませんか?
知恵があるとないとでは
雲泥の差があると思うねん。
意見が対立したときに、役立つ知恵とは、これ!
これです!
相手の立場で考える
相手の立場でしばらく考えよう。
バルタザール・グラシアン「賢人の知恵」より引用
相手の立場で考えてみる!
です。
意見が対立したときは、
自分のほうが正しいんじゃい!
と自分の意見を強引に押しつけるのではなく、
絶対に、そっちの意見なんて
受け入れへんで!!!!アウトじゃ!アウト!
と相手の意見を真っ向から拒絶するのでなく、
まずは、相手の立場に立ってしばらく考えてみることです。
う~~~~む。
なんじゃらほい!と考えてみるのです!
なぜ、相手の立場で考えたほうがいいのかな?
人は、自分を正当化しがちだから
まず、人はどうしても自分を正当化しがちになるからです。
ふくカエル
これは、自分の意見はそれまで自分が培ってきた知識や経験に基づくものだからです。
誰でも「自分の意見は正しいに違いない!」という信念があるのです。
ふくネコ
なので、信念がある意見を相手から否定されると、自分の全てを否定されたかのような感じがして、嫌な気分になるからです。
ふくカエル
道理には二面性はないから
道理に二面性はありえない。
それにです。
道理には二面性はあり得ないからです。
ちなみに、道理とは、ひとつひとつの考え方の内容がちゃんと
- つじつまが合う
- 矛盾がない
- 筋が通っている
ような正しい考え方のことです。
二面性とは、正反対の性質があることです。
これを別の言い方をすると、
- 正しい考え方には、矛盾がない
- 相対立する考え方は、お互いに両立しない
ことになります。
お互いの意見が真っ向から対立しているときは、どんなに自分の方が正しいと思っていても絶対にどちらか一方は間違っている(最適ではない)のです。
ひょっとしたら、
両方とも間違っとうかもしれへんよ。
たとえばです。
- 「一切を禁止する考え方」
- 「一切を許容する考え方」
という考え方です。
どちらも考え方自体に矛盾点はないです。
ふくカエル
ふくネコ
でも、この二つの考え方は、どちらもお互いに相容れない意見なので両立することはできないのです。
- 「一切、〇〇してはいけない」という考え方
- 「全て、〇〇してもよい」という考え方
は、
ふくカエル
ふくネコ
どちらかがそぐわない考え方になるのです。
このようにお互いの意見が鋭く対立したときは、
- どちらかが間違っている(最適ではない)
- どちらも間違っている(最適ではない)
ことになります。
あちらを立てれば、こちらが立たない!
双方立てたら、身が立たない!
なので、良識ある人は、ある特定の問題について、真っ向から意見が対立したときは、一番最適な考え方はどれなのか良識をもって折り合いをつけていきます。
たとえば、
- 「ある程度許容する」
という考え方を取り入れます。
そして、双方の考え方に折り合いをつけて原則と例外をつける感じです。
たとえば、
原則は「〇〇してはいけない」
例外的に「このような場合は、〇〇してもよい」
あるいは、
原則は「〇〇してもよい」
例外的に「このような場合には、〇〇してはいけない」
という具合です。
「賢人の知恵」【知性】利口さよりも、先に備えたほうがいいものとは?
じゃあ、どうすればいいのかな?
まずは、自分の意見を疑ってみる
相手の見解を批判するときは、用心して、反論は控えめにしよう。
まずはです。自分の意見を疑ってみます。
- 本当に正しいのか?
- 矛盾点がないのか?
- 論点の穴がないか?
などをチェックしてみます。
かっとならない
次に、かっとならないことです。
感情的になって自分の考え方を正当化して押し通さないことです。
感情的になれば、力づくで自分の説をねじ込むことになるので矛盾点をつくり出すことになりかねません。
ふくカエル
矛盾点をつくればつくるほど自分の考え方が破綻していき、墓穴を掘ることになります。
相手の考え方を頭ごなしに否定しない
また、相手の考え方を頭ごなしに否定しないことです。
ふくネコ
むやみやたらに反論するのを控えるのがベターです。
ふくカエル
相手の話をよく聞く
反論する代わりに、自分が誤解をしていないか、相手の話をよく聞くようにします。
逆に、ここは腹をくくって、そいで腰を据えて、
相手が、喋り尽くして満足するまで、喋らすのがいいと思うねん。
相手の立場に立ってみる
そして、話しを聞きながら相手の立場に立ってしばらく考えてみます。
相手の立場にたって、どのように問題にアプローチしているのかを理解してみます。
相手の立場で再検討してみるねん。
そうすると、どうなるのかな?
完全に非難できないことに気づく
まず、相手の立場に立って考えてみると、相手の考え方を完全に非難できないことに気づきます。
ふくカエル
ふくネコ
君が正しいと言い切るのが
分かる気がするで。となるねん。
完全に擁護できないことにも気づく
次に、自分の考え方も完全に擁護できないことにも気づきます。
ふくカエル
ふくネコ
一長一短が見えてくる
そして、お互いの意見にも一長一短があることが見えてくるのです。
どっちの考え方にも
一長一短があるぞ!
知恵のない人、知恵のある人の違い
知恵のない人
意見が対立したときに、相手の立場で考えることをスキップします。
そして、無理やり自分の意見をゴリ押ししてきます。
お互いの会話が成立しなくなります。
知恵のある人
自分の意見をゴリ押しするよりも、相手の立場で考えます。
相手の立場で考えて、お互いが直面している問題を再検討してみます。
会話が生産的になってきます。
同じ本をお持ちの方へ
ちなみに・・・・
同じ本(バルタザール・グラシアン「賢人の知恵」出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)をお持ちの方へ
「第4章 理性について」
「No.110 相手の立場で考える」
になっています。
お持ちの本とあわせてご覧いただけると嬉しいです。
ご自分のお立場で考えてみると、また違った「オリジナルな知恵」を発見できると思うのです。
それはもう、キラキラ光って
こういうことか!
と納得できると思います。
まとめてみたkerokero
- お互いの意見が対立しているときは、相手の立場に立って考えることです。
- 相手の立場から問題を再検討してみます。
- すると相手の意見も自分の意見も一長一短であることに気づけます。
お互いの意見が対立しているときは、ついついムキになってしまいます。
自分の意見が正しいと決めつけてかかるからです。
でも、どんなに自信がある考え方でも、矛盾点があるかもしれません。
それに、世の中には、自分の知識では、考えが及ばない意見が沢山あります。
ほんまに、世の中には、
頭のいい人はたくさんおって
いろいろな考え方があるねんで!
なので、ここは謙虚になって、相手の立場に立って考えてみるのが賢いです。
それにです。
反対意見をより深く理解すると、結果的に自分の知見も広がり、自分の意見に説得力がでてきます。
実は、これが一番大きな
メリットですねん。ふっ、ふっ、ふっ。
【お知らせ】 バルタザール・グラシアン先生「賢人の知恵」に出てくる言葉の厳選を試みてみました!
ご興味のある方は、こちらへどうぞ!
ふくカエルでした。
なお、バル先生の引用文は、齋藤慎子さん訳『賢人の知恵』(出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)によりました。