シリーズ 人体 特別版~神秘の巨大ネットワーク(4)腸
こんにちは!ふくカエルです(Twitterアカウント:ふくカエル)。
ご訪問いただきましてありがとうございます!
ご紹介する番組はこれです!
HNKドキュメンタリ-
シリーズ 人体
特別版~神秘の巨大ネットワーク(4)
万病撃退!”腸”が免疫の鍵だった
2018年12月1日(土)放送分
どうすればこの命を全うできるのか?
体の中には巨大な情報ネットワークが存在する
臓器同士のダイナミックな情報交換。
生命を支える臓器同士の対話に今こそ耳を傾けよう。
こんな方にお勧めです
こんな方にお勧めしたい!
- 腸内細菌に興味のある方
- 腸の意外な仕組みを知りたい人
- 最近食生活が乱れているなあ!と思っている方
にお勧めしたいです。
お勧めしたい理由はこれ!
腸内細菌にちょっと詳しくなります。世界初の生きた腸内細菌の映像を見れます。
腸は、食べ物や排せつ物を通すだけ管ではなく、身体にとって大事な免疫を司(つかさど)る臓器であることが分かります。
病原菌やウイルスを撃退する腸の仕組みを理解すると、
「こりゃ、アカンぞ!食生活を見直そう!」
と自発的に思えるようになります。意識高めで暮らすことができます!
「意識高め君」です。
内容をちょっぴりご紹介
腸について
- 腸は、成人でおよそ8.5mあります。
- 広げてみると32㎡(20畳分)あります。
腸の管には、無数の神経細胞がとりまいています。
ここでは、腸の管をとりまく無数の神経細胞を高精細にとらえた世界発の顕微鏡映像が見どころです。
こんな風に神経細胞がくっついているんだ!と感動します。
(神戸大学大学院医学研究科 神経分化 再生分野)
腸の神経細胞は脳に次いで多く、およそ1億個あります。
ふくカエル
この神経細胞を使って筋肉を操り、食べ物を消化吸収しています。
腸が筋肉をあやつるMRI映像です。(京都大学 磯田裕義教授)
腸の筋肉の顕微鏡映像super hi-vision 8Kです。(自治医科大学 西村智教授)
構造を知ると自分のお腹をさすりたくなります。
免疫力を司る臓器
また、腸は身体の免疫力を司(つかさど)る臓器で、食べ物の消化吸収の他に大事な役割があります。
免疫力を保つために腸は、次の2つを利用して全身の免疫力をコントロールしていることが分かってきています。
- 腸内細菌
- 免疫細胞
腸内細菌
今、腸内フローラ(腸内細菌)が大注目です。
ダイエット 美肌 肥満解消
など、あらゆる効果があるのではないか!と世間では評判になっていますよね。
ふくネコ
腸内細菌は、100兆個以上で、種類は1000種類ぐらいあります。
ふくカエル
最近注目されているのが、細菌脂肪の吸収を抑え、肥満を防ぐ働きがあると言われているバクデロイデス菌です。
身体の細胞がだいたい数十兆個ぐらいですので、身体を構成している細胞よりも多いことになります。
しかし、
よく考えると本来身体の中に入れてはいけないような悪い細菌まで体内に取り入れ、手なづけている臓器は腸だけです。
ふくカエル
ふくネコ
世界初の高精細でとらえた生きた腸内細菌の映像(The Francis Crick Institute)です。
生きた腸内細菌を見ることができます。
動くさまは小魚みたいです。
山中先生もここまで腸内細菌をはっきりくっきり見れるのは驚異的だと絶賛してました!
腸のミクロの世界(最大のみどころ!)
ふくカエル
1.絨毛(じゅうもう)の内部
まず、絨毛(じゅうもう)の毛細血管や絨毛の中にある免疫細胞を見ることができます。
ちなみに、全身の免疫細胞はおよそ2兆個いると言われています。
その中の7割(70%)を腸に配備しています。
免疫細胞の顕微鏡映像がすごいです!
2.腸と免疫細胞の連係プレー
では、いざというときにどうやって、免疫細胞が病原菌やウイルスと防ぐのかが分かります。
CG映像が素晴らしいです。
CGをつかって腸と免疫細胞が病原菌やウイルスを撃退する様子を説明してくれています。
理解が深まります。
ふくカエル
以上のプロセスを素晴らしいCG映像で分かりやすく説明してくれています。
ふくネコ
3.免疫細胞の訓練
また、腸は外側の敵の侵入を防ぐだけではありません。
重要な役割も果たしていることが分かってきています。
それは、全身の免疫力を高めるために、免疫細胞を訓練する場所としての役割です。
腸の壁を見ると、一部だけ絨毛がない平らな部分があります。
さらに、わざわざ腸内細菌を腸の壁の内側に取り込むために、平らな部分には小さなくぼみがあります。
ふくカエル
山中先生のコメントです。
- 腸はわざわざ細菌を腸の壁に取り込んで、免疫細胞に「味方」「敵」を教えています。両方の訓練をしているのです。
- 本当に腸と免疫細胞の関係は研究者の中でホットなトピックスです。
- 毎日のように重要な論文が発表されて、喧々諤々(けんけんがくがく)と自分を説を戦わせていますよ。
その他に、こんな番組内容があります!
実は、今回お知らせしていない番組内容がその他にもあります。
その他の番組内容
- 免疫細胞の厄介な問題・免疫細胞の暴走
- 重篤なアレルギーと多発性硬化症
- ノーベル賞級と言われるTレグ(制御性T細胞)の発見
- Tレグ細胞とクロストリジウム菌の関係性
- Tレグ細胞の増やし方
- 食物繊維とTレグ細胞の関係
- 日本人の腸内細菌の優れたパワーについて
などです。
とくに、
1.免疫細胞の厄介な問題・免疫細胞の暴走
3.ノーベル賞級と言われるTレグ細胞の発見
5.Tレグ細胞の増やし方
ふくカエル
1.免疫細胞の厄介な問題・免疫細胞の暴走
暴走した免疫細胞をとらえた貴重な顕微鏡映像が出てきます。(東京大学白崎善隆さきがけ研究員)
3.ノーベル賞級と言われるTレグ細胞の発見
Tレグ細胞は、大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授である坂口志文先生によって発見されました。
ふくカエル
世界中の研究者が驚きました!
なぜなら、免疫細胞として全く違く役割をしているからです。
知りたい?見てね!
うふふ。
かわいそうだからキーワードだけ教えるね。「免疫細胞のブレーキ役」だよ。
なんと、Tレグ細胞が活動する様子の顕微鏡映像が見られます!
また、CG映像で
- Tレグ細胞がどのようにして誕生し、
- どのように身体中を巡っていくのか
を分かりやすく解説してくれています。
これは必見です。
山中先生のメモ・コメントは大事です!
各々のテーマについての山中先生のコメントがさらに自分の知識に深みが増すのでご紹介しておきます。
ちょっと賢くなれるよ!
山中先生のコメントが、この番組で取り上げた情報を違った側面から見る目を養ってくれるので、
良識が培われます。
山中先生はこの「人体」の番組の各テーマについて、20時間もの時間を費やしてご準備されておられるとのことです。
なので、本当にありがたいですよ。
免疫細胞の暴走について
山中先生のメモ
- 免疫細胞がなぜ暴走してしまうのかは、まだ十分分かっていません。
- ただ有力な仮説として腸内細菌の異常が関わっているのではないかと多くの研究者が考えています。
アレルギーについて
山中先生のコメント
- 今までアレルギーは皮膚や呼吸器で起こる問題だと思われていました。
- 腸も関わっている可能性が強く示唆されてます。
- 腸内細菌と一緒に生活することは、実は簡単にできることではなくて、人類が長い進化の過程でだんだんと身につけてきたものです。
- それがここ数年で突然環境が変わって、食べ物が変わってしまっているので、腸内細菌がビックリして、変化についていけなくなっているのかもしれません。
まとめてみたkerokero
- シリーズ 人体 特別版~神秘巨大ネットワーク(4)腸について書評してみました。
最後まで、読んでくださってありがとうございます。
またのお越しをお待ちしております。
ふくカエルでした。