【犬猫マイクロチップ】義務化になるの? 不安なので調べてみたよ。
こんにちは!ふくカエルです(Twitterアカウント:ふくカエル)。
ご訪問いただきましてありがとうございます!
今回は、ちっと気になる「犬猫のマクロチップ」について調べてみました。
これだよ。これ!
新聞の記事によると!
本日(2019年4月16日付け産経新聞)で、「犬猫のマイクロチップの装着義務化」の記事を見かけました。
記事によると、
- 「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護連盟」がまとめた動物愛護法改正案の骨子案ができたみたい。
- 来月5月の下旬に、国会に提出して、
- で、国会の議決をへて、成立させるみたい。
ふくカエル
でもね、別の項目(マイクロチップを出生後何日からするか?)について、
意見が対立しているみたいで、どうなるか分からないらしいよ。
こんな意見
ふくカエル
ふくネコ
っていう、生後57日以降から装着義務にして、「規制をもっと厳しくしよう!」「動物本位に考えよう」という意見と
こんな意見
ふくカエル
ふくネコ
っていう、「規制は厳しすぎひん?」「ペット産業を保護しよう」という意見が対立しているらしい。
でも、たぶん成立すると思うんだ。
第198回国会において可決されました!
衆議院で可決されたよ!
第198回国会において
令和元年5月31日(金)衆議院(環境委員会)で、採決されて、全会一致によって可決されました。
令和元年6月6日(木)衆議院(本会議)で、全会一致によって可決されました。
参議院で可決されたよ!
令和元年6月11日(火)参議院(環境委員会)で、全会一致で可決されました。
令和元年6月12日(水)参議院(本会議)で、原案通り全会一致で可決されました。
こんな感じになったよ!
登録を拒否できる理由などを追加しました。
それから動物を正しく飼育する義務化しました。
出生後49日以降なら販売OKと解釈されていたものを、
出生後56日以降じゃないと販売できないと決めました。(この件については2年以内)
例外的に、天然記念物に指定されている日本犬は、繁殖業者が一般の飼い主に直接販売する場合に限って対象外になります。
多頭飼育など、飼い主が飼育できなくなるほど繁殖してはいけないことを義務化しました。
そして、不適切な飼育をしてる場合には、
都道府県知事による、指導、アドバイス、聴き取り、立ち入り検査ができるようになりました。
「2年以下の懲役または200万以下の罰金」が
「5年以下の懲役または500万円以下の罰金」になりました。
ペットの虐待や遺棄の罰則「1年以下の懲役」が新たに加えられました。
また、獣医師に、愛護動物の虐待について通報義務が課せられました。
殺処分するガス室を廃止します。
担当職員の確保と位置づけをします。
ちゃんと予算がつくようになりました。
衆議院・参議院インターネット審議中継を聞きたい方はここをクリックして聞いてください。
インターネット審議中継
(衆議院・環境委員会)
1:26:27分頃から
インターネット審議中継
(参議院・環境委員会)
1:04:34分頃から
参議院については、
ホームページの左のサイドバーの環境委員会をクリックして、
開催日2019年6月11日を選択してください。
いつから?
いつから義務化になるのかは、まだ分かってないのです。
直ぐに義務化するのか、数年後に義務化するのかで意見が対立しているみたいです。
ちなみに、「法律を守らなくちゃいけなくなる日」のことを「施行日」と言います。
「施行日」は法律の附則に書いてあるの。
法律が成立したら、
こんな法律
できましたよ~~!
と、みんなに知らせる期間(官報による公示)があるので、「施行日」は、そのときに分かります。
ふくネコ
公布年月日 令和元年6月19日
法律番号 39
公布の日から1年以内に政令(内閣が制定する命令のこと)で決めるようです。
【ただし、以下の規定については、例外措置になります!】
- 第一種動物取扱業者に関する規定については、2年以内(令和3年)
- マイクロチップの規定については、3年以内(令和4年)
それぞれ政令により決めるようです。
ふくカエル
以上、ご紹介した「改正動物愛護法」は、
公布の日(令和元年6月19日)から1年以内にあたる
今年(令和2年)の6月1日より施行されることとなりました。
ふくネコ
くり返しになりますが、
- ペット殺傷や虐待の罰則強化
- 生後56日を経過しない犬や猫の販売を原則禁止「8週齢規制」(令和3年)
- 遺棄防止のために、繁殖業者などに対する犬猫へのマイクロチップの装着義務化(令和4年)
- 虐待に対する獣医師の通報義務化
などです。
令和3年6月1日からの施行です。
まずは、生後56日を超えない子犬や子猫の販売は、原則禁止となります。悪質ペット業者排除期待も…6月に改正動物愛護法施行 https://t.co/ocyA5QRqG5 @Sankei_newsより
— ふくカエル@猫さん好き好き (@Fuku_78) May 31, 2021
ところで、この改正案のねらいは?
この改正案が、なぜまとめられたかというと
- 飼い主に捨てられる子を減らすため
- 脱走して行方不明になる子を減らすため
- 悪質な虐待や繁殖をなくすため
- 保健所などで保護された子の殺処分を減らすため
です。
うん、うん、
どれも納得できるよね。
でもです。
過剰繁殖をしている人やすぐに捨てる人なんかを特定できちゃいます。
ワクチン接種に協力的でない人も特定できちゃいます。
いろいろとそれは、それで、問題が出てきそうです。はい。
ちなみに、義務化ってこんな感じになるみたい!
なので、法律が施行されたら、ペットショップ経由の場合は、最初からマイクロチップが装着されている犬猫たちになります。
飼い主は、マイクロチップのデータの登録変更しなければならなくなります。
たしかに、実感するよね
マイクロチップの装着義務化については、その必要性を日々実感するのです。
SNS上でも、本当に「迷子の犬猫の投稿」が毎日のように流れていてます。
それに、せっかく保護されても、「3日後に殺処分」だなんて投稿されると、本当に悲しいです。
でも、不安なことがいっぱいある!
なので、マイクロチップを装着することも仕方がないのかなと思うのです。
でもですよ!
でも、いざ装着するってなると、いろいろ疑問が出てきます!
- そもそもマイクロチップって何?
- 安全なの?
- 事故やトラブルないの?
- 犬猫に負担にならない?
- マイクロチップが病気を誘発しないの?
- 装着方法ってどうするの?
- ひょっとして手術?
- お値段は?
なので、飼い主目線に立って、調べてみました。
そもそも、マイクロチップって何?
マイクロチップってこんなもの
【出典:動物の愛護と適切な管理】
長さは8ミリから12ミリ、直径が2ミリほどの筒形ものです。
「電子タグ」で、飼い主のデーター(15桁の数字)が登録できます。
「電子タグ」は、リーダーという読取器を使って読み取ることができます。
言わば、ペットの身元証明みたいなものなの!
ちなみに、GPS機能はついてない
でも、残念なのが、GPS機能付きではないことです。
GPS機能つけるとなると大きくなるからかな?
飼い主のデータはどこで管理登録するの?
マイクロチップの番号と飼い主の連絡先などのデータは、
「動物ID普及推進会議(AIPO)」のデーターベースに登録します。
登録料は1000円(1千円)です。
一般的な登録手続きの流れはこうだよ!
【その他の登録できる情報】
- 動物の名前
- 動物の種類
- 品種や毛並み
- 性別
- 去勢・不妊手術の有無
耐久年数は?
耐久年数は30年ぐらいだそうです。
電池切れもないので、途中で交換する必要ありません。
半永久的に読み取り可能です。
それに、こんなに便利だよ
まず、一度体内に埋め込むと、首輪や名札のように落ちたり、消失したりすることがなくなります。
ふくカエル
ふくネコ
次に、リーダー(読取器)から電波を受信するだけなので、電池が不要なのがいいです。
それに、迷子や自然災害、盗難や交通事故など、
飼い主と離ればなれなったときでも、マイクロチップがあれば、飼い主のもとに戻ってくる可能性が高くなるのがいいです。
@Fuku_78全米獣医師会のHPでも 保護された迷子の帰還に関してマイクロチップの効果が非常に高い事が報告されています。
9番目のQ&Aです。https://t.co/7TeIbvxyBy— 藤原祥雅 (@EYabR4t9b9Ny75U) 2019年5月17日
@Fuku_78 それによると保護された犬猫7700匹のうち犬でもチップ無し21.9%に対して有り52.2%と大きな効果が有りますが、驚くべきは猫の方で、無し1.8%に対して有り38.5%と20倍以上の帰還率になっています。
— 藤原祥雅 (@EYabR4t9b9Ny75U) 2019年5月18日
この度、この記事をご覧くださった、
日特エンジニアリングの藤原祥雅さんが、たくさんの疑問にご回答くださいました。
以下、ツイートの文章を載せてます。
日特エンジニアリング株式会社は、精密巻き線装置では世界トップのメーカーです。
2012年9月時点で、世界中に208件の特許を保有しています。
藤原さんは、新規事業としてICカードやFA用タグと併せてペット用マイクロチップを開発・製造・販売する事業部の方です。
ふくカエル
ふくネコ
たしかに、戻ってくる可能性が高くなるのはありがたいだけど・・・
でも、離れ離れになったときの不安は、マイクロチップを装着していても、していなくても一緒なんだよね。
事故にあってないか?
ケガしてないか?
変な人に拾われていないか?
さみしがっていないか?
お腹空いてるんじゃないか?
戻ってくるまでは、胸をかきむしられるんだよね。
こっそり言っておくよ。
でも、安全なの?事故とかトラブルはないの?
でも、安全なの?
とはいっても、異物なので、大丈夫なのか心配です。
事故とかトラブル報告はないの?
飼い主が一番気になることは、体内で破損したときのことです。
(公)日本獣医師会のホームページでは、「副作用やショック症状は、今まで一件もない」としてますが、
まだまだ普及されていない日本の現状を考えると、必ずしも断定はできないようです。
なので「絶対ない!」とは言えないという認識でいたほうがいいです。
@Fuku_78 ご心配になっている体内での破損ですが、これは私達も真剣に取り組んでいて世界最高レベルの強度を持たせています。
生体模擬スポンジでの実験ではスイスのメーカーのポリマー樹脂製マイクロチップが折れた力の4倍以上となる33.6Kg重の力を加えても折れませんでした。— 藤原祥雅 (@EYabR4t9b9Ny75U) 2019年5月18日
たとえば、マイクロチップの迷入
よくあるのは、「マイクロチップの迷入」のようです。
背中に埋め込んだはずのマイクロチップが、腕、肘などに移動してしまうことです。
中にはお腹に移動してた子もいるようです。
ふくカエル
マイクロチップが腕、肘などにあると、
犬猫は、どうしても異物感をかんじて、引っ掻いたり、噛んだり、ぶつけたりするそうです。
あるいは、マイクロチップが迷入したところを
怪我をしたときに破損してしまう可能性があるようです。
なので、マイクロチップを装着後は、皮膚内に安定するまで、しばらくは激しい運動を避けたほうがいいみたいです。
もし移動していたら、
- マイクロチップの形状に異常がないか(破損していないか)?
- どうしたらいいのか?
- マイクロチップが移動していることをどう表示したらいいのか?
などを獣医さんにみてもらって、相談してね。
@Fuku_78 体内での移動も大きな問題だと考えていて人用の医療技術を使って安全に周囲の組織と結合するマイクロチップを開発中です。
言い忘れていましたが、インジェクターの針も細くなっていてうちの製品は最も細い針になっています。— 藤原祥雅 (@EYabR4t9b9Ny75U) 2019年5月18日
そうなると
「この子のマイクロチップはお腹にありますねん!」って、
「首輪の裏に、書いといたほうがいい」のかなあと思うのです。
結局、首輪を着けることになっちゃうよね。
う~む。
ここは、リーダー(読取器)の性能を
もっと上げてもらわないとアカンような気がします。
どうやって装着するの?
装着の方法は?
マイクロチップの装着は、
マイクロチップの埋め込みという「獣医療行為」なるので、必ず動物病院でします。
ひょっとして手術?
大丈夫です。皮下注射になります。
大掛かりな手術ではないので、安心です。
こんな、通常の注射器の針よりも少し太い針の「インジェクター」といわれるチップ注入器で入れます。
痛みは、普通の注射と同じくらいだそうです。
ふくカエル
なので、鎮静剤や麻酔はなしでするそうです。
どこに埋め込むの?
埋め込み場所は、首の後ろの皮膚の下です。
ところで、犬猫の負担にならない?
年老いた犬猫に負担にならならいか不安じゃないですか?
あまりにも高齢すぎると迷ってしまいます。
子犬や子猫も迷います。
それに、あまりにも小さい犬猫(ヨークシャーテリアとかチワワ)だと、もっと不安になります。
そんな時は「獣医師」に素直に相談したほうがいいと思います。
これは、別に失礼なことじゃないです!
獣医さんの仕事には、不安になっている飼い主の不安を取り除くために、「医療行為の説明義務」があるんですもの、大丈夫です。
本当に親身になってくれる獣医さんは、ちゃんと親切に説明してくれます。
副作用ないの?
まれに、異物が入ると過剰反応を起こして炎症することがあるそうです。
傷口が膿んで、中から膿が出てくるやつです。
なので、埋め込んだ後も炎症を起こしてないか注意する必要があるみたいです。
(公)日本獣医師会のホームページによると、
マイクロチップは、安全性の高い生体適合ガラスやポリマーで密閉されいるから「大丈夫だ!」と言ってますが、
ここも過信せず、ペットの個体差もあるので、
ひとりひとりの飼い主さんの、装着後のアフターケアは大切になってくると思います。
@Fuku_78 副作用についてですが、AVMAのQ&Aの最後から4つ目で「直接原因と思われる腫瘍の報告は1~2匹だった。」とされています。
アメリカでは4500万匹以上にチップが入っていますので、この率は家に帰れるメリットとは比べ物にならない程低いと言えると思います。— 藤原祥雅 (@EYabR4t9b9Ny75U) 2019年5月18日
後から取り外せるの?
どうしてもという要望であれば、できるそうです。
外科手術になるので、全身麻酔などの覚悟が必要です。
獣医さんに相談してみてね。
いったい、手術費用ってどれくらい?
費用は、犬猫の場合は数千円程度(だいたい5000円前後)だそうです。
これまた、行きつけの動物病院で相談してみてね。
その他のこと
登録事項の変更はどうするの?
- 飼い主の住所が移転したとき
- 飼い主が変わったとき
- 動物が死亡したとき
には、登録変更の手続きが必要になってきます。
ちなみに、登録している飼い主からの「変更手続き」は無料です。
必要な書類
つぎのうち、どちらか1点
- マイクロチップ装着時の「AIPO・IDデータ登録申込書(飼い主控え)」
- 登録完了通知はハガキ
変更の手続き(2019年4月17日現在)
データ削除の場合(2019年4月17日現在)
郵送・FAXの受付又はお問合せ
〒107-0062
東京都港区南青山1-1-1 新青山ビルヂング西館23F
TEL 03-3475-1695(マイクロチップ専用窓口)
助成金あったら嬉しいけど?
一部の自治体では、もうすでに助成金を出しているそうです。
今のところ、金額や期限、頭数に制限があるようなので、各自治体にお問い合わせしてね。
その他こんな記事を書いてます。
まとめてみたkerokero
- 犬猫のマイクロチップの義務化について調べてみました。
- 近々、動物愛護法が改正されるそうです。
- 動物取扱業者は義務づけられます。
- その他の取得した者については努力義務が課せられます。
- マイクロチップそのものについても調べてみました。
費用は、登録費用1000円と手術費用5000円前後です。化膿止めの薬など処方されたら、その分の費用もちょっとかかると思います。
最後に、ふくカエルの考え
法律が施行されても、そもそもマイクロチップの装着義務を日本にいるすべての犬猫にするのかは、まだまだ決まっていません。
仮に施行されても、今現時点(2019年)の飼い主は、努力義務にとどまっています。
飼い主の人は、
- マイクロチップがどういうものなのか?
- 安全なのか?
をちゃんと理解した上で、各自が決めたらいいと思うのです。
まだまだ、賛否両論がはげしく、反対意見も多い問題です。
でも、一番大切なのは、ペットの命を最後まで自分の手元で面倒をみて、
そして、ペットが「自分の人生をちゃんと生き切った」と満足できるように、環境を整えて大切にすることです。
とふくカエルは考えています。
最後まで、読んでくださってありがとうございます。
またのお越しをお待ちしております。
ふくカエルでした。