シリーズ人体Ⅱ「遺伝子」あなたの中の宝物“トレジャーDNA”
こんにちは!ふくカエルです(Twitterアカウント:ふくカエル)。
ご訪問いただきましてありがとうございます!
ご紹介する番組はこれです!
HNKスペシャル
シリーズ 人体Ⅱ 「遺伝子」
あなたの中の宝物”トレジャーDNA”
2019年5月5日(日)放送分です。
どうすればこの命を全うできるのか?
体の底に潜む命の設計図「遺伝子」
驚くほど精密でしなやかな仕組みがそこにはある。
未来を生き抜く力が、そこには秘められている。
こんな方にお勧めです
こんな方にお勧めしたい!
- 「遺伝子」「DNA」に興味のある方
- 最新の健康ブームについて考えるところがある方
- DNAを初めて立体的にとらえた映像に興味のある方
番組の内容項目
- DNAと遺伝子の違い
- DNAの残り98%の部分とは?
- DNA解析スピードがもたらしたもの
- 遺伝子の最前線のお話・顔の再現
- あなた自身の健康に関するDNAとは?
- たとえば、コーヒーの効果
- 98%の中には・・・
- DNAの働きを映像化する大プロジェクトとは?
- 実は、私たちも奇跡的な能力を持っているかもしれない!
- 70個の突然変異?
- 100歳超える人のDNAの謎について
- 石原さとみさんと鈴木亮平さんのDNA分析から分かったこととは?
- 海の民「バジャウ」と呼ばれる人達のDNA
- ヒーローDNAが潜んでいるそ!
今回は1から11までをご紹介します。
内容をちょっぴりご紹介
DNAと「遺伝子」は違う!
実は、DNAと「遺伝子」には違いあるんです。
わたし達の体はおよそ40兆個の細胞からできていますが、そのひとつひとつの細胞の中にDNAがあります。
DNAといえば、
「2重らせん」のカタチ
をしていますが、
実は、「遺伝子」はDNAのほんの一部分なのです。
「遺伝子」を体にある全部合わせても、DNA全体の2%にしかなりません。
ほんのちょっとなのです!
遺伝子の役割
- 遺伝子は、目や耳、心臓など体に必要なものを作り出す「設計図」の役割をになってます。
じゃあ、DNAの残りの98%の部分はなに?
「遺伝子」でない残りの部分、つまりDNAの残りの98%の部分を、
これまでは
ゴミ!
と言ってました。
ゴミってあまりにも酷い!
どうしてかと言うと、
残りの98%の部分は、体を作る設計図の役割がないからです。
でもです。
ゴミじゃなくなった!
DNAの解析スピードが一気に加速したおかげで、ゴミじゃなくなったのです!
世界中の研究者が「ゴミ」領域の解析を進めたので、
実は、「ゴミ」といわれていたDNA領域には、わたし達の姿かたち、性格、才能など、
さまざまな個性を決める重要な情報が潜んでることが明らかになってきました。
山中先生の解説はこちら!
遺伝子部分以外の部分(DNAの98%)を
数年前まで、研究者はジャンク(ゴミ)DNAと呼んでいました。
当時の教科書にも98%はジャンクであるとされていました。
「このゴミの中に宝が隠れているんじゃないか」
と、現在では世界中で研究がされ、ものすごい勢いで進んでいます。
DNAが宝物になってきた!
DNA解析スピードにより、今ではDNAはゴミじゃなく宝物になってきています。
まさにトレジャーDNAなのです!
もはや、ゴミとは呼ばせない!
宝物と言いなさい!
になってきたよ。
「DNAのゴミ」と呼ばれていた部分には、とんでもない「未知の宝物」がたくさん眠っているようです。
今まで、一流アスリートや芸術家のような特殊な能力は、その人のみ引き継がれた才能だと思われてきましたが、
ひょっとしたら、本人が気づいていないだけで、同じような特殊な能力が、自分の中のDNAの中に潜んでいるかもしれません!
ふくカエル
山中先生の解説はこちら!
遺伝子の世界は、人体最大の神秘です。
すべて私たちの体は、DNAの情報から作られています。
この10年くらいでDNAの解析の技術がものすごく上がってきたので、
毎日のようにビックリするような論文が出ています。
なので、大発見が相次いでいる!
これまでゴミと言われていた「DNAの未知の領域」の解析のスピードが一気に加速したおかげで、
そこから大発見の相次いでいます。
たとえば、
- 大酒のみの102歳の女性
- ヘビースモーカーの109歳の男性
など、不健康な生活を続けているにも関わらず、長生きしている人たちがいます。
この謎についても大発見がありました。
どうやら、病気から体を守る特殊なDNAがあるそうです。
また、
- がんを防ぐ力を高めるDNA
- 認知症を抑え込むDNA
まで見つかり始めています。
ふくカエル
そして、遺伝子研究の最前線では!
そして、遺伝子研究の最前線では「顔の再現」さえ可能になってきています。
DNA情報から「顔の再現」を可能にしたのは、中国科学院 教授 タン・クン博士です。
博士は、人の顔をかたちづくる情報が98%のDNAの部分に、それも膨大に眠っている事を突き止めました。
見どころ!
当番組では、98%のあるDNAの部分が違うだけで、
「鼻の高さ」に違いが出てくる例を非常に分かりやすく解説してます。
- 顔の輪郭
- アゴの幅、長さ
- 頬骨の高さ
- 頬の幅、長さ
- 目の大きさ、幅、
- 目と目の間隔
- 眉間の高さ・・など
実は、顔にそれぞれのパーツついて、DNA情報が1万か所以上あるそうです。
これらのDNAの解析をすることによって、顔のかたちがかなり詳しく解読できるようになってきています。
ふくカエル
人の顔の再現はDNAの2%の部分「遺伝子」の解析だけでは不可能でした。
この先さらに解析の精度を高めていけば、もっと本物そっくりの顔を再現できるでしょう。
中国科学院 教授 タン・クン博士
番組では、
俳優の鈴木亮平さんの唾液の中のごく少量のDNAを採取して、
DNAの情報だけで顔のかたちを再現しています。
ふくカエル
もう、捜査に使われている!
実はこの技術ですが、すでに犯罪捜査で使われているそうです。
世界では、現場に残されたDNAから犯人の顔を再現して、迷宮入りしていた事件を解決しているそうです。
なんかすごいです!
見どころ!
DNAから再現した顔の映像が出てきます。
実際の「犯人」(?)と「再現した顔」が出てきます。
ふくカエル
見どころ!
DNAの情報だけで再現した鈴木亮平さんの顔の映像が出てきます。
ふくネコ
解析スピードが上がれば上がるほど、その人の本来の顔が分かるのなら
カフェで飲んだコーヒーカップやカットした髪の毛などからの
遺伝子情報で簡単に本来の顔を解析できるのですから深刻です。
現在における美容整形する文化も微妙に変わってくるかもしれません。
健康に関するDNAが熱い!
今ちまたに「〇〇が健康によい!」という情報があふれています。
人々の興味は尽きません。
- ヨーグルト
- 納豆
- ココア
- オリーブオイル
- 糖質制限
- ヴィーガン
でもです。
これらの情報が、必ずしも自分に効果があるわけではないです。
なんだか、
情報ほど効果がないねんけど!
と思った人も多いかと思います。
「効果がある人」と「そうでない人」が必ずいるんですよね。
この不思議な現象ですが、
今では、このような個体差は、98%のDNA情報から解明されるのではないかと研究が進められています。
たとえば、コーヒーの効果
たとえば、コーヒーの効果です。
コーヒーの健康の影響については、昔から多くの研究がありますが、結果がバラバラでした。
- 心臓に良い効果があるという研究
- 心臓に悪い効果があるという研究
どうやら、このような研究がバラバラになってしまうのは、コーヒーの成分に次のようなものがあるからです。
コーヒーにある「抗酸化物質」には
血管を若返らせて心臓を健康に保つ働きがあるけれども、
コーヒーにある「カフェイン」には、
血管を収縮させ、血圧を上げる可能性があるのです。
トロント大学 教授 アーメド・エルソヘミー博士は、
4000人のDNAを解析し、98%のDNAの中にある「秘密」を突き止めることで、
コーヒーの研究の結果がバラバラになってしまう謎を解明しました。
それは、これです!
カフェインの分解能力を
決めるDNA!
4000人の46%の人が、カフェインを素早く分解するDNAを持っていることが分かりました。
カフェインを素早く分解するDNAを持っている人は「抗酸化物質」の嬉しい効果を得ることができます。
嬉しい効果とは!
- コーヒーを一日一杯飲むだけで、心筋梗塞のリスクが減少するそうです。
一方、残りの4000人の54%の人は、カフェインの分解が極端に遅い人と中間の人になります。
極端に遅い人については、コーヒーを飲むことで逆に心臓に負担がかかってしまう可能性があります。
コントローラーの役割
つまりです。
「遺伝子2%」をのぞいた残りの98%のDNAは、
「遺伝子」を制御するコントローラーの役割があることが分かってきました。
見どころ!
このDNAの役割を分かりやすく、模型を使った解説がでてきます。
非常に分かりやすいので必見です。
山中先生の解説はこちら!
体にとって大切な物質を作るのは、
2%の「遺伝子」(設計図)なのですが、
- 設計している物質の量
- 物質を作られるタイミング
をコントロールしているのが、98%のDNAの役割であることが分かってきました。
そこで、DNAの働きを映像化する大プロジェクト!
ここだけでも本当に見て欲しいです!
最大の見どころ!
まず、肝臓の細胞のDNAのリアルな姿やDNAを初めて立体的にとらえた様子を見て欲しいです。
旭川医科大学 甲賀大輔 准教授
日立ハイテクノロジーズ
次に、分子シュミレーション(DNAの動き)も感動します。
京都大学 高田彰二 教授
番組に、コーヒーのカフェインの分解する酵素を作り出すイメージ映像ができます。
二重らせんが「こんな感じなのか~~!」とイメージできます。
なんと言っても、DNAがコピーされていく様子の映像が面白い!のです。
ふくカエル
ここのCG映像は必見です。本当に分かりやすく、理解できます。
ふくカエル
ふくネコ
実は、わたし達も奇跡的な能力を持っているかもしれない!
驚異的な能力があるのは、
特別な人だけ!
自分にはない!ない!なんて思ってませんか?
今まで、一流アスリートや芸術家のような特殊な能力は、その人のみ引き継がれた才能だと思われてきましたが、
実は、わたし達も奇跡的な能力を持っている可能性があるらしいのです!
ボルトさんみたいな
瞬足も夢じゃないのかい?
レイキャビク(アイスランド)のアイスランド大学教授で、
DNA研究の世界的権威である カーリ・ステファンソン博士は、
20年以上をかけ、国民の半数のDNAを採取し,
さらに、この中から数千組の親子のDNAを一気に解読することで、
驚くべき事実を発見したのです。
わたし達が生まれるときに両親から半分ずつDNAをもらうだけではありません。
そこへ必ず、およそ70個の新たな突然変異が生じることが分かったのです。
それは、70個の突然変異!
驚くべき事実とは、70個の突然変異です。
最新の研究では、人は誰でも両親の遺伝子を受け継ぐと同時に、
70個の突然変異を生まれ持っているそうです。
そして、特殊能力のほとんどが、
この70個の突然変異が含まれているDNAの98%の部分から出てくることが分かってきました。
たった一世代だけで、両親にはない「新しい能力」をもって生まれてきます。
この偶然生じた突然変異がもたらす特殊な能力ですが、
受け継いでいる実例があります。
たとえば・・・
たとえばです。
- 標高4000mで、酸素40%の環境でも暮らしているチベットの人たち
- 北極圏の動物食ばかりで健康な人たち
です。
タモリさんがここでおしゃった言葉に感動したので、ご紹介します。
70個ってこれはなぜかと思うと
いわゆる多様性を生むためにこういうことをしているだと思うんですけど。
ヨーロッパでぺストが流行った時、ヨーロッパ人全員が感染したと言ってもいいんですけども、
でも絶滅しなかった。(ヨーロッパ人の最大60%が死亡したと推定)
その中で多様化した人、
生き残れる人達がずっといるんで、
生き残ってきたし、
それに対応するためにそういうことを(多様性)を獲得してきたんじゃないですかね。
ですから、これは突然変異じゃなくて、「必然変異」だと、ぼくは思うですよね。
エラーがあった方があったほうが、多様性が生まれる。
多種多様性の人間がいるので、環境の変化が起こっても誰かは生き残れるようになっているのです。
ふくカエル
その他にこんな内容があります!
その他の番組内容
- 100歳を超える人のDANの謎について
- 石原さとみさんと鈴木亮平さんのDNA分析からわかったこと!
- 海の民「バジャウ」と呼ばれる人達のDNAとは!
- ヒーローDNAが潜んでいるぞ!
100歳を超える人のDANの謎について
まず、109歳のリチャード・オバートンさんが登場します。20代の頃からたばこを吸っているのに元気なのです。
不摂生していても健康なのです。
喫煙は肺の病気(COPD)死亡率を3倍高めます。
「喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書」(2016)
このような不摂生しても健康な人は世界中にいます。
彼らがどうして健康なのか?
についての謎が分かります。
その他紹介されたもの
- がんを防ぐ働きがあるDNA
- アルツハイマー病を防ぐ押さえ込むDNA
- アレルギー発症に関するDNA
山中先生の解説はこちら!
花粉症やぜんそくなどアレルギーのなりやすさも、DNAの98%が深く関わり合っています。
石原さとみさんと鈴木亮平さんのDNA分析からわかったこと
次に、ゲストの石原さとみさんと鈴木亮平さんのDNAを最新の技術で解析して、体や能力の秘密が分かったそうですよ。
いろいろな項目が調べられるそうです。
見どころ!
- 聴力?
- 禿げやすい?(この話題は盛り上がってました!)
- 耳たぶが小さいか?
- 蚊にさされても痒くないか?
- 骨折が直りやすい?
見ていると、
だんだんと自分のDNA情報が知りたくなりますよ!
知りたい!
海の民「バジャウ」と呼ばれる人達のDNA
また、世界の類のない潜水能力の持ち主が登場します!
ふくカエル
ふくネコ
この秘密を解明したのはカルフォルニア大学 教授 ラムムス・ニーセン博士です。
「秘密」は、見るとわかります!
ふくカエル
答えは・・・、
「〇〇を大きくする特別なDNAだそうです!」
ヒーローDNAが潜んでいるぞ!
さらに、「ヒーローDNA」が出てきます。
オックスフォード大学 スティーブン・フレンド博士は、
世界中の数十万人のDNAデータを解析して「ヒーローDNA」を探しているそうです。
「ヒーローDNA」がどんなものなのか具体例も出てきます。
どんなDNAなのかな?
たとえば、他にHIVに感染していても、けっしてエイズを発症しない人たちがいることがわかっています。
でも彼らは自分が特別なDNAをもっていることはまったく気がついていません。
わたしは、そんな本人さえ気づいていないスーパーDNAを見つけたいと思っています。
山中先生の解説はこちら!
病気になっていない人を見つけるというのは本当に新しい研究のアプローチです。
病気から体をまもるDNAを膨大なDNAデータから見つけ出す新しい医療のアプローチ始まってます。
でも・・・、ちょっと危険性もあるよね!
このようにいろいろとDNA情報を知ってみるとワクワクしますが、
DNA情報は「究極の個人情報」なので、管理されるのはある意味怖いです。
ここでの山中先生のコメントは意味深いものがあるのでお知らせします。
山中先生の解説はこちら!
生命倫理というのですが、
- どこまで研究したらいいのか?
- どいいうかたちでやっていいのか?
研究だけじゃなくて
社会的な議論をバランスをとらないととんでもないことになります。
研究者だけでなく
病気に苦しむ人やその家族一般の人など
社会全体でDNA研究の方向を決めていく必要があります。
まとめてみたkerokero
- シリーズⅡ「遺伝子」あなた中の宝物 ”トレジャーDNA”について書評してみました。
最後まで、読んでくださってありがとうございます。
またのお越しをお待ちしております。
ふくカエルでした。
次回は、
- あなた自身がどう生きるかで「遺伝子」の働きが根本から変わり、
- 人生の生き方がどう変わるのか!
というの話です。
わたし達のDNAにはスイッチがあり、その入れ替えで病気が治り、新たな能力を手に入れたりするそうです。
体に潜む驚きの世界を知れそうです。