絶望するのは、なぜ? 原因を考えてみたよ。
こんにちは!ふくカエルです。
【お伝えしたいこと】
この記事は、あくまでもわたしの個人的な解釈に基づくものです。
中には、「これ違うんじゃないの?」という箇所もあるかと思います。
そのような場合は、温かい目でお見逃しくださいますよう、よろしくお願いします。
もっと、きちんと
くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
絶望はつらい!
一度でも味わうと、もう二度と味わいたくないと心底思うのが・・・、絶望です。
- 絶望がどれほどのエネルギーを自分から奪うのか?
- 絶望の底から這い上がるためにどれほどの苦しみを新たに耐えなればならないのか?
- どれほど時間を要するのか?
などをイヤというぐらいに知るからです。
でもです。
人は、どうして絶望する前に
- 避けることができないのか?
- 気づけないのか?
と、ちょっと不思議になりませんか?
ほんまや?
どうしてなんだろう?
なぜ、絶望してしまうのかな?
原因は、これです!
時間の道は引き返すことも、もう一度通りなおすこともできない
感情の衝動にはかならず、取り返しのつかないことに対する抵抗があるようだ。
アラン「幸福論」より引用
衝動
です。
もし、ここにアラン先生がいてくれたら、こんな風に言ってくれたかもしれません(想像してみてん…)。
絶望するには、
ちゃんとした原因があるんだよ。
それはな、
「衝動」やねん!
これは誰でも知っているし
気づいてると思う。
そやけど、ほとんどの人は
この「衝動」を抑えることが
できひんねん。
何故だか分かるかい?
それは、時間について大事なことを
忘れているからやねんで。
ちなみに、ここで言う「衝動」とは、何かな?
これです!
ここで言う絶望する原因となる「衝動」とは、
「いや、まてよ!」
という心の動き(ある種の抵抗)です。
- 取り返しのつかないことになること
- 破滅することがさけられないこと
に直面しても、
- ためらってしまう
- 未練たらしくなる
- 諦められない
- 切り捨てられない
- 決断できない
など、状況の変化を避けようとする「往生際の悪い心の動き」になります。
なぜ、衝動が絶望の原因になるのかな?
勇気を阻止するから
なぜ、「衝動」が絶望の原因になるかというと、
「いや、まてよ!」という心の動き(ある種の抵抗)が、
- 破滅しそうだから止めよう!
- ここで断ち切ろう!
といった絶望を回避しようとする「勇気」を阻止するからです。
ふくカエル
ふくネコ
たとえば、このままでは破滅するのが必須である場面で、
- ぐずぐすせずに直ちに止める!
- 絶望への流れをスパッと断ち切る!
など、自分の感情を断ち切る勇気を衝動的に抑えてしまうのです。
いやいや、まてよ!
ひょっとしたら明日
うまくいくかもしれん!
ふくカエル
ふくネコ
意欲を失うから
次に、勇気を阻止すると絶望を回避しようとする意欲も失ってしまうからです。
時間を取り戻そうとするから
また、「衝動」に負けてしまうと、過ぎ去った時間を取り戻すことに躍起になるからです。
たとえば、過ぎ去った時間をあれこれ思い出して
- もっとこうすればよかった
- どこかに解決策が落ちてないか
- きっとどこかに抜け道があるはずだ
など過去の悔まれることばかりに着目して、必死で解決しようとします。未来に続く「現時点」には着目せず、解決しようと発想が湧かないのです(残念です…)。
まるで、さながら終わったゲームを振り返って、攻略ポイントを探るような感じに似てます。
ふくカエル
軌道修正する機会を失うから
そして、このような「衝動」にどんどん負けてしまうと、ますます軌道修正する機会を失うからです。
実は、この手の「衝動」は誰でも起こり得ます。
自分の思い入れが強いことがらになると、とくにそうです。
たとえば、交際している人から理不尽な扱いを受けてる場合です。
誰が見ても理不尽な扱いを受けているのに、
直ぐに別れられない人は、この「いや!まてよ!」の「衝動」が大きく影響しているのかもしれません。
いや、きっと
改心してくれるに
違いない!
必ずや、
自分の元に戻ってくるに
違いない!
もうちょっと、
様子を見てみようかしら?
別れたほうがいいのに、「今すぐ別れる」といった軌道修正や方向転換にものすごく抵抗してしまうのです。
ふくカエル
ふくネコ
じゃあ、具体的にどうすればいいのかな?
衝動を抑える
まずは、このような「いや、まてよ!」といった往生際を悪くする「衝動」を抑えます。
ふくカエル
ふくネコ
そのためには、「時間」をちゃんと理解する
質(たち)の悪い「衝動」を抑えるためには、「時間」というものをちゃんと理解してみます。
具体的に「時間」の何を理解するのかな?
引き返せないこと
まずは、時間というものは、決して引き返せないことを理解します。
行かんといて~といても
アカンのです。
ほんの数時間前のことであっても、
引き返すことも巻き戻すこともできません。
どんなにジタバタしても取り戻すことができないのです。
引き返したい衝動に駆られても、できないのです。
通り直すことができないこと
次に、時間は二度と通り直すことができないことを理解します。
どんなに「あのときこうすればよかった」と悔やんでも、
どんなにとっておきの別の方法が思いついても、
もう一度最初からやり直すことができないのです。
たとえ、素晴らしい抜け道を見つけたとしても、もう二度とその道を通ることができないから、抜け道を試すこともできません。
どんなにやり直したい衝動に駆られても、できないのです。
理解した上で、さらにどうするといいのかな?
過去のことをあれこれ考えない
時間というものを理解したら、まずは、過去の悔まれることをあれこれ考えないようにします。
- ああすればよかった
- こうすればよかった
など過ぎ去ったことを悔やむ感情は、
このままでは破滅することが避けられない現況にある自分にとっては、ムダな感情であり、何の役にも立たないことを理解します。
なので、過去のことをあれこれ考えるのは、これから先の「教訓」とするためだけに留めます。
ふくカエル
今いる居場所を正確に理解する
次に、自分が今いる居場所(現況)がどうなのかを正確に理解します。
どんな状況に自分がいるのか(あるのか)把握をして、破滅を最小限に食い止めるために、現時点で自分ができることを探します。
たとえば、このままではいずれ自分が後悔しそうなことをみつけます。
ふくネコ
そして、見つけたものを一つ一つ潰して、解決していきます。
まずは、小さな「後悔しそうなこと」を解決していきます。
最初から大きなものに手をつけるのではなく、小さなものから確実に解決していきます。
これ大事ね!
小さなものから解決していくと、自然と「後悔しそうなことがら」が整理整頓されていきます。
次に、大きな「後悔しそうなこと」をどんどん小さく分けていきます。
自分が解決できる小さなものにしていきます。
さらに、小さく分けたものに優先順位をつけます。
そして、片っ端から順番に解決して、潰していくのです。
以上のことを繰り返すことで、徐々に「後悔しそうなこと」を解決していき、絶望する確率を下げていきます。
果敢に軌道修正をする
あるいは、このままでは破滅する(絶望する)ことがはっきりと見えているのなら、勇気を振り絞って果敢に軌道修正します。
たとえば、未練があるならきっぱりと断ち切ります。この時に大切なことは、自分の願望を自分の中で正当化しないようにすることです(「信念」のレベルまでアップデートしないようにします)。
ふくカエル
ふくネコ
また、根拠のない期待(ひょっとしたら事態が好転するかもしれないという期待)を持たないようにします。
たしかに、未練という衝動は断ちがたいものです。
そやけどです。
未練を引きずれば引きずるほど、どんどん破滅に突き進み、自分の気持ちを腐らせます。
ふくネコ
そうすると、どうなるのかな?
前だけを見れるようになる
まず、前だけを見れるようになれます。
時間というもの(引き返せない・通り直すことができない)をちゃんと理解することで、過ぎ去った出来事に囚われなくなるからです。
往生際の悪さがなくなる
前だけを見れるようになると、往生際の悪さがなくなります。
「いや、まてよ!」という後戻りの「衝動」を抑えることができるからです。
自分に悪影響を及ぼす衝動が
影をひそめるねん。
勇気を出すことが大事なことに気づく
また、絶望へ向かう現状の軌道を修正する勇気を出すことがいかに大事かに気づきます。
これは、過ぎ去った時間にこだわる衝動的な感情がいかに無意味であるかを理解できるからです。
危機的状況の中で、
- つい期待してしまう
- あきらめ切れずにいる
といった期待や未練を断ち切る勇気を持てます。
自分が求めていたことをあきらめて、新しいことに目を向けることは、実はものすごく勇気がいることです。
ついつい臆病な自分(衝動的な感情)がでてくるからです。
でもです。
このスパッと割り切る勇気は、一度でも体験しといた方がいいかもしれへんと思います。
ふくカエル
絶望を回避できる!
さらに、破滅しそうな現況を避けて絶望を回避できます。わざわざ自分から絶望の淵に立つようなことがなくなります。
たとえば、
- 未練や期待を断ち切る
- 臆病になる自分に克つ
- 破滅しそうな局面を回避する
ことで絶望を回避することができます
たくましい自分が育つ
そして、たくましい自分が育ってきます。
- 自分の未練や期待などの衝動的な感情を抑えることができる
- ダメなものはダメだと悟って、新たな道へ専念できる
- 今の自分が専念すべきことに気づける
ことによって「勇気」と「努力」を自分から引き出すことができるからです。
このような「勇気」と「努力」をひき出すことができると、たとえ、破滅を避けるために道半ばで諦めたとしても、挫折感に苛まれたり罪悪感に駆られることもなくなります。
むしろ、しかるべきところで正確な軌道修正を選択できた「勇気」や「努力」といった判断力が自分の真価を高めてくれます。
挫折感よりも、自分の未来への正しい期待(実現可能な期待)を持つことができタフになれます。
ふくカエル
ウチもなかなか踏ん切りがつかないことがあるねんけど、ほんまにそう思うのです。
これぐらいでは、負けへんぞ!
こんなもん人生の通過点にすぎない!
と思えるほどたくましくなれるねん。
ほんまに貫徹したいのなら、いずれ然るべき時が来たときに、再チャレンジしたらいいと思うのです。
その時までに、今よりももっと実力をブラッシュアップして、新しい自分自身でチャンレンジできると考え直すことができると、気持ちも楽になると思います。
ふくネコ
同じ本をお持ちの方へ
ちなみに・・・・
同じ本(アラン「幸福論」出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)をお持ちの方へ
「第1章 不安と感情について」
「No.034.時間の道は引き返すことも、もう一度通りなおすこともできない 」
になっています。
お持ちの本とあわせて、ご覧いただけると本当に嬉しいです。
ご自分のお立場で考えてみると、また違った「オリジナルな考え方」を発見できると思うのです。
それはもう、キラキラ光って
こういうことか!
と納得できると思います。
まとめてみたkerokero
- 絶望するには、原因があります。
- それは「衝動」です。破滅することが確実視される局面で、破滅を断ち切ろうにためらってしまう「衝動」です。
- この「衝動」を抑えるには、「時間は巻き戻すことも、もう一度通り直すこともできない」ことを頭に叩き込むことです。
絶望しないようにするには、誰しもが抱く「いや、待てよ!」という「自分の衝動」をいち早く理解して抑えることやと思うのです。
人は、うまくいっていないときほど、どうしても自ら変化することを嫌がります。
ふくカエル
でも、時間は過ぎ去るばかりで「引き返すこと」も「もう一度やり直すこと」もできないことを理解できると、臆病になってマゴマゴしている状態が、実は時間のムダ使いであることに気づき、ゾッとします。
もし、このまま突き進めば破滅してしまうことが目に見えてハッキリしているであれば、これ以上大きな惨事になる前に今の自分を大切にしたほうがクールやと思います。
今この時点で軌道修正する勇気を発揮すれば、絶望を回避できる可能性が大きいです。
そしてなによりも、現時点よりも何十倍もの希望を持つことができます。
「ここで勇気を発揮すれば、人生がそこで終わりになるのではなく、新たな希望と可能性が持てる」と発想を転換できると、これからの人生も楽になります。
「何が何でも今じゃないとダメ!」という考え方を捨て去り、
「今この時点で諦めるだけで、いずれまた後で再チャレンジする」という考え方を取り入れると、ずい分と気持ちにゆとりが出てきて、生きる力も強くなれるかもしれません。はい。
ふくネコ
でも、これで終わりじゃないから、
ある時点では「いや、まてよ!」「いやだ!(未練)」といった衝動を抑えると、ものごとがいいほうに転がることもあるという「知恵」を知っておくと、これから何かの時に役立つと思います。はい。
ふくカエルでした。
なお、アラン先生の引用文は、齋藤慎子さん訳『幸福論』(出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)によりました。