行動力に潜むもう一つの「恐ろしい力」
こんにちは!ふくカエルです(Twitterアカウント:ふくカエル)。
ご訪問いただきましてありがとうございます!
アラン先生の「幸福論」を勉強しています。
今回の勉強のテーマは、
「第4章 行動について」
「No.105 行動の力は、人を巻き込む」
この記事は、あくまでもわたしの個人的な解釈に基づくものです。
中には、「これ違うんじゃないの?」という箇所もあるかと思います。
そのような場合は、温かい目でお見逃しくださいますよう、よろしくお願いします。
もっと、きちんと
くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
行動の力は、人を巻き込む
人の理性的な思考は路面電車のあかりと同じで、発車するときに薄暗くなる。これで行動のおそるべき力の説明がつく。
アラン先生「幸福論」より引用
実は、もう一つある「恐ろしい力」!
前回では、
行動力には
「3つの恐ろしい力」が
あるんだよ!
ということについてお知らせしました。
ですが、実はですね。
お知らせしていなかった、
「恐ろしい力」が
もう一つあるのです!
今回は、このもう一つの「恐ろしい力」についてお知らせします。
ふくカエル
カエル風アラン先生の言葉
アラン先生がいてくれたら、
こんな風に言ってくれたかもしれない!
と、いろいろと想像してみました。
行動力には、
別の大きな「恐ろしい力」が
潜んでいるねん。
これは、ある意味では
前回の「恐ろしい力」よりも
深刻やねんで。
歴史も、
この「恐ろしい力」で
何度も失敗してるねん。
だから、
知っといた方がいいと思うねん。
もう一つの恐ろしい力とは、これ!
これです!
行動力に潜んでいる「もう一つの恐ろしい力」とは、
人を巻き込む力
です。
そもそも、この力はある!
そもそも、行動力には人を巻き込む力があります。
たとえば、行動自体がとても魅力的で、社会の関心度が高いものであれば、好奇心の強い人なら興味を持つからです。
ねずみ算のように増える!
中には、ねずみ算のように人が急激に増える場合もあります。
巻き込まれる人が増えれば増えるほど、
行動力は大きな勢力となって、世間に影響力を及ぼすようになります。
ふくカエル
厄介な場合もある!
でもです。
人を巻き込む力が、厄介な場合もあるのです。
行動自体が、悪質や問題がある場合には、この人を巻き込む力が「恐ろしい力」となるからです。
復讐による戦いがなかなか終わらないのは、復讐が人を巻き込むからなのです。
悲劇がいつまでも続くのも、悲劇が次から次へと人を巻き込むからです。
本当に
恐ろしい力です!
恐ろしい力には、どんな悪影響があるのかな?
ちなみに、こんな悪影響がある!
- 人の理性を消し去る
- 存在を正当化する
- 人を鈍感にさせる
- 正義を壊していく
といったものがあります。
1.人の理性を消し去る
人の理性を消し去る
まず、「恐ろしい力」は、人の理性を消し去ります。
なぜなら・・・。
なぜならです。
ふくカエル
行動を起こすときに、人は理性があいまいになるからです。
自分のパフォーマンス能力を最大限にするために、
- いつ行動したらいいのか?
- どのタイミングでするのか?
- どんな勢いでするのがいいのか?
といった「タイミングや勢い」が、非常に気になるからです。
できれば、
びょ~んと飛び出すロケットのように
自分の行動力を
「最大出力」にしたいもんね!
ここを狙ってくる!
「恐ろしい力」は、このタイミングを狙ってきます。
いつ行動を起こすかどうか躊躇して、人の理性があいまいになっているタイミングです。
そして、間髪入れずに人の感情に訴えてくるのです。
たとえば、
勇気を出して、行動しよう!
だの
今こそ、踏み出すチャンスだ!
だの
一緒に行動しよう!
だのです。
ふくカエル
言葉巧みに呼びかけ、自分の行動に巻き込もうとしてきます。
そして、理性を消し去る
そして、「恐ろしい力」は、人の理性を消し去ってしまうのです。
人は、何度も煽り(あおり)たてられ、感情に訴えられて、次第に理性をう失ってきます。
「巻き込まれてもいいかも?」という気持ちになってしまうのです。
ふくカエル
ふくネコ
このように「恐ろしい力」は、人々の理性があいまいなときを狙って、
けしかけて来て、自分の行動力に巻き込んでいくのです。
おっそろしいです。
2.存在を正当化する
自分の存在価値をアピールしてくる
次に、「恐ろしい力」は、自分の存在を正当化します。
人を巻き込むことで、次第に勢力を蓄えた「恐ろしい力」は、自分の存在価値をアピールしてくるのです。
たとえば、
これほどの人が集まっている!
これは支持されていることの証拠だ!
だから正しいのだ!
と堂々と宣言するようになります。
3.巻き込んだ人を鈍感にさせる
人をいろいろな面で鈍感にさせる
また、「恐ろしい力」は、巻き込んだ人をいろいろな面で鈍感にさせます。
たとえば、
- 感情
- 正義や悪事
- 危険
などです。
感情について鈍感になる
まず、「恐ろしい力」は、感情の面で人を鈍感にさせます。
人は、「恐ろしい力」に巻き込まれると、日々いろいろな考え方を吹き込まれて、翻弄されてしまいます。
そして、どんどん感情がすさんできて、鈍感になってしまうのです。
ふくカエル
感情が荒れている状態に、さらにどんどんあれこれと叩き込まれると、
つい、
「どうでもいいや!」
という投げやりで無気力な気持ちになってしまうのです。
こうなると、人は、何が起きても驚かなくなります。
ふくカエル
ふくネコ
無気力な気持ちに慣れるのは、無気力な気持ちになるよりも怖いのです。
何でも盲目的に信じるようになるからです。
正義や悪事について鈍感になる
次に、「恐ろしい力」は、正義や悪事の面で人を鈍感にさせます。
人は、無気力になると、どんどん正義や悪事に対しての反応が鈍くなるのです。
こうなると、人は、悪い事が起きても慣れっこになります。自ら悪い事を働いても動揺しなくなるのです。
どんどん動揺しなくなるのです。
ふくカエル
ふくネコ
悪事に鈍感になると、次第に人から正義も消えていきます。
悪事に取り囲まれると、一体何が正義なのかが怪しくなってくるからです。
危険を察知できなくなる
また、「恐ろしい力」は、危険の面でも人を鈍感にさせます。
人は、全てのことに鈍感になりすぎて、迫る来る危険さえ察知できなくなるのです。
こうなると、人は、自ら危険なことを平気でしてしまうのです。
ふくネコ
どんなに危険な状況にいても、みんなが安心していれば、自分も安心だと思ってしまうのです。
4.正義を壊していく
行動するたびに、壊す
そして、「恐ろしい力」はすべての正義を壊していいきます。
人をどんどん巻き込んだ「恐ろしい力」が、次第に大きな勢力になってしまうと、
今度は大きな勢力を使って、自分に不都合なすべての正義を壊そうとするのです。
ふくカエル
ふくネコ
ふくカエル
争いがいつまでも終わらないのは、これが理由だと思います。
じゃあ、どうすればいいのかな?
行動力の恐ろしい力に気づく
まず、行動力には、簡単に人を巻き込む力があることに気づくことです。
どんなに明るい感じを装っていても、
悪質な行動に人を引きこむことは、恐ろしいことだと自覚することです。
チェックする
次に、チェックします。
- 自分の良識は大丈夫か?
- 自分をごまかしたり、正当化してないか?
- 感情など鈍感になっていないか?
- 正義や悪事に敏感か?
- 危険を察知できているか?
- 誘惑に弱くないか?
などをチェックします。
ちゃんと意識する
そして、次のことをちゃんと意識します。
- 安易に他人の行動に巻き込まれない!
巻き込まれて事態が大きくなってからでは、自分の身動きが取れなくなるからです。
他人の行動力に自分が巻き込まれることは、自分の人生さえも巻き込まれることになるとちゃんと自覚することです。
具体的には、何に気をつけるのかな?
扇動には敏感になる
まずは、扇動には敏感になることです。
そもそも、
- 人は好奇心が強いものだ
- 扇動の類に非常に弱いものだ
と認識しておきます。
人の気持ちをやたら煽り立てて、引きこむような他人の言動には、敏感になることが大事です。
熱狂しないこと
次に、何でもかんでも盲目的に熱狂しないことです。
他人の魅力的な行動に興味を持っても、
安易に賛同したり、盲目的に信じないようにするのも大事です。
自分の理性的な思考を奪られないように、次のことをチェックしておきます。
- 情報を鵜呑みにしない
- 情報には裏付けをとる
- とくに数字にまどわされない
ふくカエル
ふくネコ
嘘の正義に敏感になること
また、嘘っぽい正義にも敏感になるようにします。
正義をやたら連呼する場合には、「裏になんかあるぞ!」と思うぐらいが調度いいみたいです。
本当に正義を説く人ほど、「正義」という言葉をあまり軽々しく使わないような気がします。
ふくカエル
ふくネコ
すぐに軌道修正するようにする
さらに「これはヤバい!」と思ったら、すぐに軌道修正することです。
巻き込まれないうちに、まだ引き戻せるうちに動くことは鉄則です。
そうすると、どうなるのかな?
恐ろしい力に気づける
行動力に潜む、人を巻き込む「恐ろしい力」に気づけます。
恐ろしい力とは
- 権力
- 影響力
- 感化力
- 政治力
- 強制力
- 統制力
- 制圧力
など、他人に対して何らかの作用する力を伴っていることが多いです。
このような力を持って、行動力を発揮する人はたくさんいます。
もちろん、
- 優れた力にする
- 恐ろしい力にする
のはその人の今後の行動力にかかってきますが、
いずれにしても、人を巻き込むと「大きな勢力」になるのは確かです。
- 歴史上に起きた大きな事件
- 革命
- 平和
など、全てを引き起こしたのは、この人を巻き込む「おそろしい力」なのです。
まとめてみたkerokero
- 行動力には、人を巻き込むという「恐ろしい力」が潜んでいます。
- 人を巻き込むことで次第に大きな勢力になります。
- 人の理性を消し去り、自己正当化に走り、巻き込んだ人を鈍感にさせます。そして正義すら壊していきます。
- ひとりひとりが注意して「恐ろしい力」に気づき、巻き込まれないようにすることが大事です。
行動力は、人を巻き込むとすぐに大きくなります。
とくに社会的な注目を集めると、大きな勢力(影響力)となって独り歩きをし出します。
最初の出だしから良識を欠いていた行動力は、いずれ暴れ出します。
ふくカエル
巻き込まれるのは、非常に簡単ですが、
そこから脱出するのは、非常に難しいのです。
だから、ひとりひとりが注意するのがいいと思うねん。
わたしも注意するから、みんなも注意してね。
最後まで、読んでくださってありがとうございます。
またのお越しをお待ちしております。
ふくカエルでした。
なお、アラン先生の引用文は、齋藤慎子さん訳『幸福論』(出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)によりました。