礼儀正しさには、大切な作用があるのです。
こんにちは!ふくカエルです(Twitterアカウント:ふくカエル)。
ご訪問いただきましてありがとうございます!
アラン先生の「幸福論」を勉強しています。
今回の勉強のテーマは、
「第5章 人とのかかわりあいついて」
「No.136 礼儀正しさを学ぶ 7 」
この記事は、あくまでもわたしの個人的な解釈に基づくものです。
中には、「これ違うんじゃないの?」という箇所もあるかと思います。
そのような場合は、温かい目でお見逃しくださいますよう、よろしくお願いします。
もっと、きちんと
くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
礼儀正しさを学ぶ 7
「いらいらしないようにしよう。人生のこの瞬間を台無しにしないようにしよう」
アラン先生「幸福論」より引用
礼儀作法は、必要なの?
誰でも、一度は思ったことがあるはずです。
礼儀作法って、
そないに必要なんか?
わたしは、子ども頃に「習字教室」で強制的に正座をさせられるたびに思ったものです。
字を書くのと、
正座は関係ないやろ。
ほんまに痛いねん。
パイプ椅子に座りたいねん。ァㇹ
ってな感じです。
カエル風アラン先生の言葉
こんなときに、アラン先生がいてくれたら、
こんな風に言ってくれたかもしれない!
と、いろいろと想像してみました。
そうやねんな。
礼儀作法って
ほんまに必要なんか?
って考えることもあるねん。
でもな、
実は大切な作用があるねんでぇ。
この作用に気づけば、
礼儀作法を身につけておこう!
と思うようになるねん。
大切な作用とは、これ!
3つの作用がある!
礼儀作法を身につけると、次の3つの作用があります。
- 感情をカバーする作用
- うまくトラブルを避ける作用
- トレーニング作用
1.うまく、感情をカバーできる
まず、礼儀作法を身につけると、感情をカバーする作用があります。
自分の感情をさらけ出さずに、エレガントに隠すことができるのです。
これは、とても大切な作用です。
ふくカエル
ふくネコ
たとえば、イライラ
たとえば、不安や恐怖からくるイライラ、ドキドキ、ハラハラです。
たしかに、こういった感情は湧きあがると、なかなか打ち勝つことができません。
でもです。
礼儀作法さえ身につけておけば、
たとえ、内心ではイライラ、ドキドキ、ハラハラで最悪な状態であったとしても、うまく隠すことができるのです。
うまく隠すことができれば、厄介な問題を引き起こさずに、冷静さをとり戻す時間的猶予もできます。
時間的猶予ができれば、落ち着いた後で、ゆっくりと自分の不安や恐怖に対峙し、打ち勝てばいいのです。
ふくカエル
ふくネコ
2.うまく、避けられる
次に、礼儀作法を身につけると、感情が巻き起こすトラブルをうまく避ける作用があります。
礼儀正しい所作で取り繕うことができるので、感情が表沙汰にならないのです。
ふくカエル
3.トレーニングにもなる
さらに、自分の感情に打ち勝つためのトレーニング作用があります。
ふくカエル
礼儀作法を身につけると、どんなに感情的になった場合でも「心」と「振舞い」を切り離すことができるのです。
たとえ、どんなに内心では動揺していても、
体に染み込んだ礼儀作法によって、外見上は卒なく振舞えるようになれます。
これが、無理なく自然にできるようになれるところがすごいところです。
ふくネコ
でも、なぜ礼儀作法が効果的なのかな?
それほど、感情は厄介だから!
それほど、感情は厄介だからです。
昔から多くの人が礼儀作法を身につけたほうがいいと推奨するのは、感情が引き起こすトラブルが多すぎるからです。
たとえば、自分の感情が暴走したせいで、自分を含め人の判断を誤らせることがあります。
焦りすぎて、
パニックになることあるよね。
また、恐怖などの不快感を与え、他人の気分を害することもあります。
恐怖や不安って
結構、伝染すること多いよね。
ときには、他人に強要したり、脅かすことになりかねないのです。
やってもらわなアカンねんけど。
と、つい感情的になって、
強引さが出ることあるよね。
たとえば、注目されたい感情
たとえば、人から注目されたいという感情です。
この感情も非常に厄介なトラブルを引き起こします。
人目をひきつけるために「わざとらしい態度」を引っぱり出すからです。
この「わざとらしい態度」が、あざとくて、卑しい印象を人々に与え、不快な気分にさせるのです。
たとえば、評価を気にする感情
また、逆に、人からの評価を極端に気にする感情です。
この感情も厄介です。
人目を避けるために、「おどおどする態度」を引っぱり出すからです。
この「おどおどした態度」が、見ている人の気持ちをイライラさせ、神経を逆なでさせるのです。
ふくカエル
ふくネコ
じゃあ、どうやってトレーニングするのかな?
言葉を大切にする
まずは、自分の使う言葉を大切にします。
ふくカエル
そして、
- 誤解を招きそうな言葉
- 不安を与える言葉
- 怒りや恐怖を覚えさせる言葉
などは避けるようにします。
たとえば、
- 言葉足らず
- 言いっぱなし
- 中途半端な言葉
- あいまいな言葉
などは、誤解を招くような言葉を避けます。
- 悲観的な言葉
- ネガティブな言葉は
などは、不安をあおるような言葉を避けます。
- 挑発的な言葉
は、怒りや恐怖を引き起こす面倒な言葉を止めます。
耳から入る言葉をできるだけ明るくてポジティブな言葉にするのは、礼儀作法の一つなのです。
言い方を大切にする
次に、自分の言い方を大切にします。
ふくネコ
たとえば、
- 露骨な言い回し
- きつい言い回し
- 激しい言い回し
- 相手を容赦なく傷つける言い回し
- 挑発するような言い回し
よりも、
- オブラートに包む言い回し
- 穏やかな言い回し
- 優しい言い回し
- 相手の気持ちをできるだけ配慮する言い回し
- 相手が落ち着くような言い回し
を身につけるようにします。
冷酷な言い方よりも優しい言い方をしたほうが、自分の感情も落ち着き、穏やかに接することができます。
お互いが「穏やかな気分でいられる雰囲気」をつくることは、礼儀作法の上級者レベルの一つです。
所作を大切にする
また、自分の所作を大切にします。
所作とは、
- 立ち振る舞い
- 動作
- 態度
- 仕草
- 身のこなし
などの事です。
冷たくて残酷な印象を人に与える所作よりも、
穏やかで癒される印象を人に与える所作を身につけるのも礼儀作法の一つです。
ものを大切にする
ものを一つ一つ大切に扱うのも礼儀作法の一つです。
自分を大切にする
ものを大切にすることの延長で、自分のことを大切にします。
実は、自分の体調や状態を整え、いつも穏やかな接し方を心がけることも、礼儀作法の一つなのです。
ふくカエル
ふくネコ
礼儀作法を身につける第一の基礎(ベース)は、何と言っても自分の身体や心の管理です。
どんなに礼儀正しくしようとしても、体や心の調子が悪いとうまくいかなくて、人の気分を害することにもなるからです。
- 呼吸を整える
- 睡眠を充実させる
- 食事管理をする
など、規則正しい暮らすことすべてが、礼儀作法の一つになります。
雰囲気を整える
そして、雰囲気を整えることを大切にします。
精神状態を整えて、自分の中身を整えるのも礼儀作法の一つなのです。
自分の身の周りの雰囲気を整えると、不思議なもので、自然に礼儀正しくなります。
- 言葉を大切にする
- 言い方を大切にする
- ものを大切にする
- 自分を大切にする
- 生活空間を整える
- 暮らしを整える
などは、すべて礼儀作法の一つなのです。
具体的には、こうするよ!
基本は、存在しないフリをする
基本的には、感情的になっている自分など、どこにも「存在しないフリ」をします。
相手に不快感や嫌悪感を与えそうな言動を、礼儀正しい振舞いをすることで、ことごとくカバーするのです。
お下劣やな。なにもそこまで
やらんでもいいやん。
と思われないうちに、
隠すねん。
ふくカエル
人に八つ当たりしそうになったら、
たとえば、
あほかー!
つい感情的になって、暴言を吐いてしまったり、人に八つ当たりしそうになったら、
次のような作法で切り抜けます。
エレガントに立ち去る!
こんなときは、その場(状況)からエレガントに立ち去るようにします。
礼儀作法では、そもそも、暴言を吐くことや八つ当たり自体が許されない動作です。
ふくカエル
なので、ここはエレガント立ち去ることで、暴言や八つ当たりなどを事実上封じ込めます。
ふくカエル
ふくネコ
誤解されそうになったら、
また、
虫の居所が悪くて出た言葉で、
ついケンカになってしもうた。
など、何も考えずにとっさに口から出た言葉で誤解されそうになったら、
次のような作法で切り抜けます。
真摯な態度で接する!
こんなときは、一呼吸おいて真摯な態度で接するようにします。
こりゃ、アカン!
と思ったら、まずは深く深呼吸をして落ち着きます。
落ち着いたら、以下のことに気をつけて礼儀正しく接するようにします。
- できるだけ穏やかな声を出すようにする
- ゆっくりと話すようにする
- 早口は厳禁!
- 分かりやすい言葉を選ぶ
- 乱暴な言葉を使わない
- 腕組みをしない
敵をつくりそうになったら
感情に走る奴は、スキありやな。
叩き潰しすチャンスちゃうか!
と、いらぬ敵をつくりそうになったら、次のような作法で切り抜けます。
カタチだけも優雅に振舞う
こんなときは、できるだけ優雅に振舞うようにします。
たとえ、相手の「強烈な敵対心」を察知しても、こちらの動揺を相手に悟られないように、優雅な振舞いで誤魔化します。
ふくカエル
常日頃から礼儀作法を意識して身につけていれば、
相手の「強烈な敵対心」を目の当たりにしても、
少々のことでは「指先が震える」といった「体の素直な反応」は表に出ないようになります。
心では冷や汗かいてても、
動揺を隠せるようになるねん。
さらに、敵対心を前にしても、優雅に堂々と振舞えている自分を再確認することで、逆に心に余裕も生まれてきます。
心に余裕が生まれれば、敵を味方に変えるように機転を利かせることもできます。
ふくカエル
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自滅しそうになったら
感情に引きずられて、自暴自棄になって自滅しそうなったら、次のような作法で切り抜けます。
背筋を伸ばして呼吸を整える!
背筋を伸ばして、自分の呼吸を整えるようにします。
ふくカエル
呼吸を整えることで心の状態を整えて、心の余裕を持つようにします。
この背筋を伸ばす所作はお勧めです。
ふくカエル
背筋には、神経が通っています。
神経は、神の経(すじみち)と書きます。
つまりです。
背筋は、天から降りてきた神さまが「通る道」があるのです。
このように考えると、不思議と背筋を伸ばせるようになります。
大事な時こそ背筋を伸ばして「神さまを体の中心に通したい!」と思えるのです。
実際には、背筋を伸ばすことで胸が開くので、呼吸がしやすくなります。
静かに深く呼吸することに専念すれば、自暴自棄など自滅したいという自分の気持ちから意識をそらすことができます。
ふくネコ
「自分の意志」で意識をそらせられるうちに、
自暴自棄という感情から、意識を反らしておいた方が賢いです。
この感情はまとわりつかれると厄介だからです。
ふくカエル
礼儀作法を身につけると、うまく自分自身との「距離感」や「間」をとることができます。
依存心が強くなったら
あの、このツボを買えば、
あたしは幸せになりますか!
など、不安や恐怖の感情に引きずられて、不安や恐怖から逃れたいがために、何かにすがりつくなど依存状態が激しくなったら、
次のような作法で切り抜けます。
礼節を意識し、保つ!
こんなときは、礼節(礼儀と節度)を意識して、保つようにします。
ふくカエル
節度を保つように心がけると、
これ以上依存するのは、
異常じゃないのか?
と、「異常な自分」を自覚できる(客観的に見る目)を持つことができます。
ふくカエル
ふくネコ
自分を冷静に分析できると、依存心にブレーキがかけられるようになります。
すると、憑りつかれたように、
- 何かを信じる
- 何かに傾倒する
ことがなくなります。
礼儀作法を身につけると自制心がでてくるのです。
うまく作用すると、どうなるのかな?
奥が深いことに気づく
礼儀作法の所作を身につけると、いろいろな作用があることに気づき、奥の深さを感じることができます。
イライラすることが少なくなる
礼儀作法の所作を身につけると、うまく自分の感情をそらす術をも同時に身につけることができるので、
自分の感情でイライラすることが少なくなってきます。
この瞬間を台無しにせずにすむ
礼儀作法を身につけると、人生のこの瞬間をイライラした感情などで台無しにせずにすみます。
常日頃から、礼儀作法を身につけながら
- 自分の感情をカバーする
- うまくトラブルを避ける
- トレーニングを積み重ねる
などの術を身につけると、自分の人生を心地よいものにでき、大切にすることができます。
まとめてみたkerokero
- 礼儀作法は、感情に打ち勝つためのトレーニングにすぎないのです。
- それほど感情は厄介です。
- 礼儀作法を身につけて、自分の感情の暴走を抑えてカバーすることで、人生のこの瞬間を台無しにしないようにできます。
最後まで、読んでくださってありがとうございます。
またのお越しをお待ちしております。
ふくカエルでした。
なお、アラン先生の引用文は、齋藤慎子さん訳『幸福論』(出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)によりました。