楽しめる仕事とは?
こんにちは!ふくカエルです(Twitterアカウント:ふくカエル)。
ご訪問いただきましてありがとうございます!
アラン先生の「幸福論」を勉強しています。
今回の勉強のテーマは、
「第6章 仕事について」
「No.140 仕事は、自分に権限があるかぎりは楽しめる」
この記事は、あくまでもわたしの個人的な解釈に基づくものです。
中には、「これ違うんじゃないの?」という箇所もあるかと思います。
そのような場合は、温かい目でお見逃しくださいますよう、よろしくお願いします。
もっと、きちんと
くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
仕事は、自分に権限があるかぎりは楽しめる
仕事はすべて、自分に権限がある限りは楽しめるが、従わなければならなくんらうとおもしくない。
アラン先生「幸福論」より引用
うんざりする仕事
うんざりする仕事といえば、わたしの以前の仕事です。
明け暮れても、書類ばかりが増殖していくという毎日でした。
これも、やっといてや!
もう、朝から晩までパチパチやってました。
うんざり、うんざり、
ほんまにつまらない毎日やってん。
カエル風アラン先生の言葉
こんなときに、アラン先生がいてくれたら、
こんな風に言ってくれたかもしれない!
と、いろいろと想像してみました。
そりゃ、うんざりやなぁ。
自由がないもんなぁ。
やらんと解放されへんのは
苦痛やなぁ。
でもな、
このことから
めっさ、
大事なことが学べるねんで。
大事なことを学べるって、どんなことかな?
これを学べる!
大事なこととは、これです。
仕事は、二つに分類できる
ということです。
仕事は、次のように、二つに分類することができます。
- 楽しめる仕事
- 楽しめない、面白くない仕事
です。
この二つの分類の違いとは、何かな?
権限があるかどうか
- 楽しめる仕事
- 楽しめない、面白くない仕事
このように二つに分類できる仕事の違いは、
「自分に権限があるかどうか」にあります。
ふくカエル
楽しめる仕事
楽しめる仕事は、自分に権限がある仕事です。
自分のすることに責任を負う一方で、ある程度のことは、自分で自由に決めることができます。
自分の決めた仕事に成果や手応えを感じれば感じるほど、どんどんやる気と楽しさが出てくるのです。
こうなると、仕事に張り合いが出てきます。
こんなんしたら、
もっと成果が上がるんじゃない?という「向上心」も目覚めるねん。
楽しめない仕事
でもです。
反対に、楽しめない仕事は、自分に権限がありません。
自分のすることに直接責任を負わないのですが、自分で自由に決めることもできません。
どんなにいいアイデアが出ても、直ぐに試せるわけではなく、いちいち上層部に確認をとる必要があるので、どんどん面倒くさくなるのです。
それに、ノルマも課されます。
ふくカエル
ふくネコ
こうなると、日々の仕事にウンザリしてしまうのです。
いちいち許しもらってたら、
ストレスたまって、しんどなるねん。やる気も失せて、
「無気力」になるねん。
じゃあ、どうすればいいのかな?
権限あるポストにつくまで、頑張る!
仕事を楽しむには、権限あるポストにつくまで頑張るのです!
ようは出世すれば、ええねん!
そうすれば、楽しめるねんで!
あはは~。あははぁ~。
な~んて言うと、
何言ってるねん。
それができひんから、悩んでるんや。
舐めとるんか?
この、あほんだら!と、怒鳴られちゃいます。
でも、これだけは言える!
でもです。
これだけは言えます。
今どんなにつまらなくて楽しめない仕事であっても、一つの仕事を長く続けることができれば、必ず身につくものがあります。
それは、
スキル(技術)
です。
仕事に精通し熟練することで、スキル(技術)を身につけることができると、
自ずと権限を与えられ、自由にできる仕事の分野が増えてきます。
ふくカエル
そこで、提案します!
そこで、一つ提案したいことがあります!
それは、
エリック・ホッファー先生の考えを
取り入れてみる!
ことです。
つまらなくて楽しめない仕事を長く続けるために、
アラン先生の考え方にホッファー先生の考え方を取り入れてみます。
その前に、エリック・ホッファー先生とは?
こんな先生
エリック・ホッファー先生(1902~1983)は、アメリカの哲学者です。
重労働である「沖仲士(おきなかし)」という職業を通して、
「働く」ことの意味についていろいろと考えた続けた先生です。
日々の仕事のことを書き綴った先生の本は、当時の人々に感動を与えベストセラーになりました。
エリック・ホッファー先生(Eric Hoffer 以下、ホッファー先生とします)は、
1983年にレーガン大統領から「大統領自由勲章」を授与されています。
最近では、タイガー・ウッズさんが、2019年にトランプ大統領から授与されたものと同じ勲章です。
そんなとても偉い先生なのですが、それとは裏腹に波乱万丈な人生を送られたようです。
ホッファー先生は、ドイツ移民の子供としてニューヨークに生まれました。
ですが、7歳のときに、母親が亡くなります。
さらに、ホッファー先生ご自身が、同じ年に失明するという悲劇に襲われます。
ふくカエル
家が貧しかったため、十分な初等教育を受けることができなかったそうです。
と、ところがです!
ホッファー先生が15歳のときに、視力が奇跡的に回復します。
ふくネコ
それからというものの、
ホッファー先生は、これまでの遅れを取り戻すかのように哲学書や小説をむさぼり読んだそうです。
な、なのにです!
またもや、ホッファー先生に悲劇が襲います。
18歳のときに、今度は父親が亡くなり、天涯孤独になったそうです。
ふくカエル
それからは、自分が生きていくために、あらゆるところで肉体労働をしたそうです。
その苦しい環境の中で、「沖仲士(おきなかし)」という運命の仕事に出会います。
沖仲士(おきなかし)とは、
船から陸への荷物の上げ下ろしをする港湾労働者のことです。
ふくカエル
そんなホッファー先生ですが、49歳のときに転機が起こります。
「沖仲士の仕事に従事する日々」を書き綴っていたものが、ある編集者の目に留まり、一冊の本として出版することになったのです。
当時は、第二次世界大戦後の大きく社会が変化している真っただ中でした。
そのような中で、ホッファー先生の言葉が人々の心をつかみ、ベストセラーとなりました。
ふくカエル
才能と実績を認められ、教授として大学に招かれてもあったそうです。
ふくネコ
華々しい職業にはつかず、「沖仲士」の仕事を生涯続けたそうです。
人びとは、そんなホッファー先生の生き方に敬意を表して「沖仲士の哲学者」と呼んだそうです。
毎日へとへとになるまで仕事をしても、「働く」ことの意味を見い出し、それを表現し続けてたのは脱帽です。
ふくカエル
こんな考え方を取り入れてみる!
次のような考え方を取り入れてみます。
最初から仕事に意義を求めない
まず、最初から仕事に意義を求めないようにします。
自分がやり始めて間もない仕事に、最初から過剰に期待して、価値を求めると失敗します。
最初は、誰でも下っ端だからです。
どんな仕事も慣れるまでは大変です。
覚えることが多いし、失敗もたくさんします。
注意されること、怒られること、反省を強いられることもたくさん出てきます。
ふくカエル
ふくネコ
結びつけない
なので、最初から、
- 自分が今している現実の仕事
- 自分の理想の仕事
を直接結び付けないようにします。
自分の理想の仕事からはほど遠いものであっても、当然だと思うようにします。
たしかに、「現実の仕事」と「理想の仕事」と一致すれば、楽しめます。
ふくカエル
でも、現実には、最初から一致することなんて滅多にないからです。
成功している多くの人が語っているように、「最初は下積み生活から始まって、成功するのが常道」だと理解して、淡々と現実の仕事をこなしていきます。
4つの要素のバランスをとる!
さらに、仕事を構成する大切な4つの要素のバランスをとるようにします。
エリック・ホッファー先生は、仕事を続けるには、大切な4つの要素があると言っています。
ちなみに、4つの要素とはこれです!
- 自由(自由に仕事ができる気楽さ)
- 運動
- 暇な時間(仕事が暇なときの楽しみ方)
- 収入
など、仕事に関係する要素になります。
仕事を長く続けられるコツは、この4つの要素のバランスがうまくとることです。
ふくカエル
たとえば、円グラフにして考えるとイメージしやすいです。
たとえば、
高収入だが、自分の自由な時間が少なくなる場合は、こんな風な円グラフになります。
たとえば、
収入は少ないが、自分の自由になる時間が多い場合は、こんな風な円グラフになります。
自分にとって大切な要素を考える
そして、この4つの要素を念頭に入れて、
自分にとって仕事に大切な要素は何か?
を考えてみます。
そして、
どの要素を満たせばいいのか?
を具体的に考えてみます。
すると、どんなにつまらなくて、楽しめない仕事であっても、他の部分とのバランスをうまくとることで長く続けるようにします。
長く続けることができれば、次のステップに上がるためのスキル(技術)を身につけることができます。
【参照: NHK Eテレ「世界の哲学者に人生相談」2018/4/26放送分】
そうすると、どうなるのかな?
長く続けることができる
自分の今の仕事を長く続けることができます。
スキル(技術)を身につけることができる
また、自分の仕事に精通し、熟練することで、スキル(技術)を身につけることができます。
権限を持つことができる
スキル(技術)を身につけることで、仕事を任され、自由に決めることができる権限を持つことができます。
仕事が楽しくなってくる
仕事で、自分が自由にする分野が増えてくると、どんどん仕事が楽しくなってきます。
まとめてみたkerokero
- 仕事には楽しめる仕事と楽しめない仕事があります。権限がある仕事は、自由があるので楽しめますが、権限のない仕事は、自由がないので楽しめないのです。
- 権限を手に入れるためには、スキル(技術)が必要になってきます。
- スキル(技術)を習得するには、それなりに長く仕事を続けなければなりません。
- 仕事を長く続けるコツは4つの要素を自分なりにうまくバランスをとることです。
最後まで、読んでくださってありがとうございます。
またのお越しをお待ちしております。
ふくカエルでした。
なお、アラン先生の引用文は、齋藤慎子さん訳『幸福論』(出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)によりました。