【人生について】不幸な運命に負けたくないときに、思い出すといいこと
こんにちは!ふくカエルです。
【お伝えしたいこと】
この記事は、あくまでもわたしの個人的な解釈に基づくものです。
中には、「これ違うんじゃないの?」という箇所もあるかと思います。
そのような場合は、温かい目でお見逃しくださいますよう、よろしくお願いします。
もっと、きちんと
くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
運命に負けたくない!
人は生きていると、たまに予期せぬことに遭遇します。
まあ、いわゆる…
運命というやつです。
幸福な運命だと「棚からぼた餅」だから、ありがた~~くちょうだいすればいい!だけの話なのですが…
ほんまに、ありがとうな…
問題なのが…不幸な運命です。
不幸な運命のほとんどが不意打ちだから、本当にえらい目にあいます。
うわ~! 突然、なに?なにするんじゃい!
そこでです!
そこでです!
こんなとき(不幸な運命に遭遇したとき)にこそ、ぜひとも思い出して欲しいことがあるのです。
思い出して欲しいこととは、これ!
これです!
「エルの物語」
です。
へっ?
「エルの物語」って何?
この物語は、哲学者プラトン先生の「国家(対話篇)」という本の中に出てくる話です。
ちなみに、プラトン先生は古代ギリシアのエライ哲学者です。西洋哲学の主要な源流をつくった人と評価されています。
ふくカエル
ふくネコ
こんな顔やったらしい…ぼくがプラトンねっ!
ちなみに、プラトン先生は、ソクラテス先生(これまた有名な哲学者)からいろいろと学んだそうです。
ふくカエル
わしがソクラテスね!わしが、彼を教えたってんで!
そいでもって、プラトン先生は、アリストテレス先生(これまた有名な哲学者)を教えました。
ふくネコ
僕な、
アリストレレスって言うねんよ。プラトン先生に教えてもらってんよ!
つまりです!
プラトン先生は、
サンドイッチに例えたら「具」に当たる人なのです(かなり乱暴や…)。
物語の大まかな内容だよ!
ご興味のある方はタップしてご覧ください!
この物語に出てくるエルさんは、軍人さんです。
ぼく、エルって言うねん!
よろしくねっ!
このエルさんですが、ただものではありません。
なんと、死者の国から奇跡的に舞い戻ってきたという「めっさ珍しい人物」なのです。
エルさんは、戦争中に負傷して死んでしまいます。
なのですが…
なっつ、なんと!
12日後に生き返っちゃうのです。
「生き返る」もビックリやけど
「12日後」というのも
ビックリするで!
ふくカエル
ふくネコ
こっそりと突っ込みたいウチ(訳:わたくし)やで…
この「エルさんのビックリ」はこれだけじゃありません。
危機一髪のところで難を逃れます。
ふくカエル
なんと!エルさんの意識が戻ったのは、
火葬される直前
やった!
のです。
ぼくな…危うく
燃やされるところやってん…
まじ、怖かったで…これを危機一髪と言わずして
何と言うんや?
このように危機一髪難を逃れて、奇跡的に生き返ったエルさですが、さらに周囲をビックリさせます。
エルさんは「死後の世界」を語り始めました。
あんな。
みんな聞いて欲しいねん…
ぼくな…
いろいろなことを体験してん!「死後の世界」や!
なにやらエルさんの話によると、「死後の世界」に行くことは行ったのですが、
神さまから、生き返って「死後の世界」がどんな世界なのかを皆に話すように言われたそうです。
まず、死んでしまって「魂」だけになったエルさんは、裁判所みたいなところに連れていかれたそうです。
ちなみに、これは、
「魂」になったエルさんです。
そこにはエンマ大王がいました。
エンマ大王は、ひとつひとつの「魂」について生前の行ないをチェックしていました。
そして、よい行いをしていた「魂」には「天国行き」をスタンプを、
悪い行いをしてきた「魂」には「地獄行き」のスタンプをぺたぺたと押していたそうです。
こっそりと突っ込みたいウチ…
ふくカエル
ふくネコ
「天国行き」のスタンプを押された「魂」たちは、上空に導かれていったそうです。
一方、「地獄行き」のスタンプを押された「魂」たちは、下にどんどん落とされていったそうです。
ぎょっへ~~!
エルさんの話によると…「地獄」はほんまに恐ろしいところだそうです。
生前に悪い事ばかりを重ねてきた「魂」には、それなりのお仕置き(拷問)が待っているそうです。
たとえば、人を殺めた「魂」は、相手が味わった同じような苦しみを味わいます。
ふくカエル
ふくネコ
気分が悪くなるから省略するねだって、拷問やねんもん…
「地獄」に対して、「天国」というところは、喜びや幸福、そして想像を絶するような美しいもので溢れていたそうです。
たぶん、こんな感じ…
たぶん、眩しすぎて
サングラスが欲しくなると思うねん
生前によい行いをしてきた「魂」は、このような喜びや幸福などに囲まれてのんびりと過ごすそうです。
ふくカエル
このように生前の行ないで「天国」や「地獄」に振り分けられた「魂」たちなのですが…
ある日突然、
その日はやって来ます!
「その日」とは、再び地上に戻る日のことです。
ふくカエル
ふくネコ
なぜ、地上に戻る日が来るのかというと、「魂」にはノルマがあるからです。
ふくカエル
ふくネコ
ここでのノルマとは
一生(1単位100年)を
10回繰り返す
ことです。
ふくカエル
ふくネコ
なんや、そうらしいで…
知らんけどな…
地上に戻らなければならない「その日」が来ると、該当する「魂」たちは牧場に集められるそうです。
ふくカエル
ふくネコ
ほな、集まってや!
集合させられた「魂」たちは7日間をその牧場で過ごし、8日目に出発するそうです。
ふくカエル
ふくネコ
ちなみに、このときに集まった「魂」たちは、
- 地獄が、どんなにえげつなかったか
- 天国が、どんなに幸せでよかったか
などの情報をお互いに教えあうそうです。
牧場に集められた「魂」たちは、女神さまから「番号くじ」をもらいます。
そして、いろいろな「運命の袋」を見せられて、番号順に袋を選ぶように言われるそうです。
もちろん「運命の袋」には、
これから地上に戻って生きる
来世の「運命」
が入っています。
この時点では、未だ記憶がある「魂」たちは(後に消される…)、
これまでに得た「知識や能力」を駆使して、最適だと考える「運命の袋」を選びます。
まだそれほど経験のない「若い魂」は、「浅はかな運命の袋」を簡単に選ぶそうです。
ふくカエル
ふくネコ
ふくカエル
これに対して、いろいろと経験し苦悩してきた「熟年の魂」は「思慮ある運命の袋」を選ぶそうです。
ふくカエル
ふくネコ
ふくカエル
そやから、
袋を選ぶこのときのために、
常日頃から
どんなときも
知識や能力を磨いておかな
アカンのやて…プラトン先生が
言っとったらしいで。
来世の「運命の袋」を選んだ「魂」たちは、最後に「レーテ河」に連れいかれます。
そこで「忘却の水」を飲まされるそうです。
「忘却の水」とは、飲んでしまうと今までのこと(経験・知識・能力)をすっかり忘れてしまう不思議な水です。
ふくカエル
もちろん、決められた量だけを飲むように言われます。
そやけど、この水!
めっさ美味しいらしいです。
なので、一部の自制心のない「魂」たちは、ついついじゃんじゃか、じゃんじゃかと飲んでしまうそうです。
ふくカエル
ふくネコ
ちなみに、エルさんは「この水は、飲んだら絶対にアカンで!」と神さまに強く釘を刺されていたそうなので、決して飲まなかったそうです。
ふくカエル
飲んだらもっと欲しくなるということは、
めっさ中毒性がある水やから、きっとアルコールみたいなもんが含まれてるのとちゃうか?
とウチは思てるねん。
そやけど、ウチも前世のことなんて一切覚えてないから、
神さまの言いつけを守らへんとガバガバ飲んだ口やと思います。
熟睡していた「魂」たちは、突然の雷鳴と地面の揺れともに、流星のようにそれぞれの場所に送り込まれるそうです。
ある意味
寝込みを襲われるちゅう
ことやねん…
ちょっと気の毒やね…
こうして地上に送り込まれた「魂」たちは、再び生身の肉体を手に入れて、
めいめいが選んだ「運命の袋」を背負って、袋の中からいろいろな要素を取り出しては人生を歩むそうです。
エルさんのおとぎ話【完】
なぜ、この物語を思い出すといいのかな?
自分の「魂」を強烈に意識するから
なぜならです。
自分の「魂」を強烈に意識する
機会になるからです。
「魂」を強烈に意識すると、どうなるのかな?
ある強い感情が芽生えてくる!
自分の「魂」を強烈に意識すると、次のようなある強い感情が自分の中に芽生えてきます。
具体的にどんな感情かというと…
何かよからぬことに遭遇したり、よからぬことをしようとすると、
こんなことをしたら、
自分の「魂」が腐さるぞ!
という強い強い感情です。
このような感情が芽生えると、人の道に外れるような事柄や言動にSTOPがかかります。
これは、ほんまやねん!
不思議な力が働くねん…
さらに、こんな意識が働く!
さらにです。このような強い強い感情が芽生えると、次のような意識が働きます。
自分の感情には狂うまい!
まず、予期せぬ不幸な運命に遭遇して、負けそうになっても、
自分の感情だけには狂うまい!
という意識が働きます。
たとえば…
- 嫉み(そねみ)
- 妬み(ねたみ)
- 恨み(うらみ)
など
「魂」が腐って、
悪臭を放つようになるやつ…
相手がある感情とか…
または、
- 恐怖
- 不安
- 失望
など
「魂」がどんどん弱って、
自分がどんどん
感情に食われてしまうやつ…
どんどんモンスター化する感情です。
悪の道に外れまい!
次に、予期せぬ不幸な運命に遭遇して負けそうになっても、
悪の道に外れたり、染まるまい!
という意識が働きます。
ふくカエル
ふくネコ
運命を達観するぞ!
また、
運命なんかに飲み込まれへんぞ!
ちゃんと達観してやる!
という意識が働きます。
ふくカエル
ふくネコ
この「エルの物語」が頭の片隅にあると、たとえ不幸な運命の最中にあっても、
そもそも「魂」を磨く旅やから、
しゃあないわ…な。
と割り切ることができたり…
それにな、
こんな運命を選んだのも、
自分かもしれへんしな。
と考え方の視点を変えることができ、必要以上に「運命の波」に飲み込まれずにすみます。
ふくカエル
ふくネコ
まっとうに生きるぞ!
そして、予期せぬ不幸な運命に遭遇して負けそうになっても、
まっとうに(誠実や正義を大事に)生きてやる!
ふくカエル
ふくネコ
という意識が働きます。
たとえば、
あれこれ余計なことを考えずに、目の前のあること(今この瞬間)だけを見て、自分に誠実に真剣に生きようと思えます。
今を生きることの大切さについて書いてみました。
「幸福論」【人生について】自分の未来が気になったら、考えてほしいこと。
また、どんなに自分の周囲が荒れても、決して汚いことに手を染めずに生きようと思えます。
まっとうに(正義や誠実を大事に)生きようとすると…
- 醜いお追従をする
- 人を道具のように利用する
- 人をダマす
- 人を脅す
- 人を平気で傷つける
- 自分を粗末にする
- 自分を傷つける
など、
自分の「魂」をどんどん汚して、腐らせるような振舞いを慎むようになります。
すると、次のようなことに気づく
自分を見失わずにいられる
以上のように、自分の「魂」を強烈に意識すると、
たとえ不幸な運命に遭遇しても、どんな悲惨な状況になっても、自分を見失わずにいられていることに気づきます。
自分を救えている
また、自分の「魂」を常日頃から強烈に意識していると、知らぬ知らぬの間に自分自身を救えていることにも気づきます。
ふくカエル
道を外さずに人生を歩めている
また、自分を見失わずに狂わずにいれば、道を外さずに自分の人生を歩めていることに気づきます。
幸せであり続けられる
さらに、予期せぬ不幸な運命に遭遇して負けそうになっても、「魂」を強烈に意識してさえいれば、幸せであり続けられることに気づきます。
ふくカエル
ふくネコ
ふくカエル
ふくネコ
あらゆる機会を大切にできる
このように幸せであり続けられることに気づくと、
不幸な運命自体も自分の「魂」を磨く機会と思えて、大切にできます。
ふくカエル
ふくネコ
うっほほほっ!
同じ本をお持ちの方へ
ちなみに・・・・
同じ本(アラン「幸福論」出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)をお持ちの方へ
「第3章 人生について」
「No.73 人は運命の袋を背負って生きる」
になっています。
お持ちの本とあわせて、ご覧いただけると本当に嬉しいです。
ご自分のお立場で考えてみると、また違った「オリジナルな考え方」を発見できると思うのです。
それはもう、キラキラ光って
こういうことか!
と納得できると思います。
まとめてみたkerokero
- 不幸な運命に負けたくないときに思い出してほしいことは「エルの物語」です。
- この物語を思い出すと自分の「魂」を強烈に意識することができます。
- また、どんな不幸な運命に遭遇しても「魂」だけは腐らせまいと思えます。
- 具体的には、自分の感情に狂わず、悪の道に染まらず、運命を達観して、まっとうに生きようと努力するようになります。
- すると、自分を救えます。
ふくカエルでした。
なお、アラン先生の引用文は、齋藤慎子さん訳『幸福論』(出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)によりました。