なぜ、自分の悪口だと信じちゃうのか?
こんにちは!ふくカエルです(Twitterアカウント:ふくカエル)。
ご訪問いただきましてありがとうございます!
アラン先生の「幸福論」を勉強しています。
今回の勉強のテーマは、
「第5章 人とのかかわりあいついて」
「No.126 悪口を信じるのも感情のせい」
悪口を信じるのも感情のせい
それは、感情がうまく理性に訴えるからであり、人は、なにも考えずに口に出してしまうことばに、かならず意味のようなものを読み取ってしまうからなのである。
アラン先生「幸福論」より引用
悪口を信じてしまう!
自分の知った人だけれでも、それほど仲良くない人が憎まれ口を叩いているのを見かけたときに、
ひょっとして、
自分の悪口とちゃうか!と信じてしまうことが多いです。
自分には全く関係ない話かもしれないのに、いとも簡単に、
人は「自分に向けた悪口に違いない!」と信じちゃうのでしょうか?
なんでやんねん?
ふくカエル
おかしいでぇ!
カエル風アラン先生の言葉
他人の単なる憎まれ口を聞いて、自分の悪口だと信じて、振り回されているときに、
アラン先生がいてくれたら、
こんな風に言ってくれたかもしれない!
と、いろいろと想像してみました。
悪口には注意しなあかんで。
根拠もないのに、
自分に向けた悪口やと
簡単に信じてしまう人が
多いねん。
簡単に信じてしまうのにも
理由があるねん。
この理由を知っておくと
ずい分と楽になるで。
悪口を簡単に信じてしまう理由は、これ!
これです!
自分に向けた悪口だと信じてしまう理由は
自分の感情のせい
です。
自分の感情が自分に働きかけて、自分に向けた悪口だと信じるように仕向けるのです。
ふくカエル
でも、なぜ、感情のせいなのかな?
人は、自分の感情に支配されやすいから
人は、自分の感情に支配されやすいからです。
ふくカエル
人は、とくに不安や恐れといった感情に抗えません。
悪口は、この感情の中でもえげつなく支配力の強い不安感を引き出すのです。
いったん不安を引き出してしまうと、
ひょっとして
悪口ではないか?
という不安感が常にのしかかってきて、悪口が気になって仕方がない状態にさせるのです。
この状態が、簡単に悪口を信じてしまう下地になるのです。
人は、他人の感情に敏感だから
それにです。
人は、他人の感情に敏感に反応してしまうからです。
人から嫌われるのが怖いし、憎しみや嫌悪感という感情に敏感に反応してしまう生き物なのです。
ふくネコ
たとえば、こんなに違う!
たとえばです。
他人の感情を意識するのと、意識しないのとでは大きな違いがあります。
ふくネコ
たとえば、人形から悪口を言われた場合
たとえば、人形から悪口を言われた場合です。
当然ですが、人形は感情を持ちません。
なので、
実際に、感情を持たない「からくり人形」から悪口を言われたとしても、真(ま)に受ける人はいません。
お前、ほんまにアホやで。
役立たずや。
このノータリン。
と酷いことを言われても、気にならないのです。
たとえ自分が実際にアホで役立たずで、思い当たる節があったとしても、同じです。
なぜなら、感情を持たない「ただの人形」が、心の底から悪口を言っているとは誰も考えないからです。
だから、
あっ、ははは~。
そうやねん、
ほんまにアホやねん。となる。
と余裕で笑い飛ばすことができます。
ふくカエル
でも、これが人間の場合になると!
でもです。
これが、感情を持った「人間」から悪口を言われているとなると、
事情が全く違ってきます。
あの子、ほんまにアホやで。
役立たずや。
という立ち話を聞いただけで、もう内心は心穏やかではありません。
ふくカエル
そして、ずと~~んと落ち込んで相当悩むことになるのです。
なんでや、なんでや、なんで!
そないなこと
言われなあかんねん。となる。
なぜなら、感情を持った人間が、自分の感情をそのまま表現しているにちがいないと考えるからです。
だから、
どうして? なんで?
そんな悪口を言われなあかんの?
一生懸命やってるねんで…
と涙することになります。
人は、
- 他人からどう思われているのか?
- 他人はどんな感情を抱いているのか?
が気になり、
他人の感情に敏感に反応し、影響されてしまう生き物なのです。
ちなみに、感情はこんな感じで、悪口を信じさせようとするよ!
理性をうまく利用する
まず、感情は理性をうまく利用します。
ふくカエル
たとえば、こんな感じ
憎まれ口を聞いたときに、大きな驚きと動揺を感じます。
えっつ、何か言われとうで!
不意打ちにうろたえて、取り乱します。
ひぃぇ~、
悪口じゃあ~~!
凹むでぇ。
なぜ悪口を言われるのか? 理由や根拠を必死に探します。
なんでや?
なんか悪いことしたか?
さらに、冷静になって、理性的になって、
自分が納得できるもっともらしい理由を考えようと努力します。
あかん、焦ったらあかん。
ここは冷静になるべきや。
そして、相手の何気なくいった言葉に、
無理やり理由らしき意味あいを読み取ろうとするのです。
あの子、
こんな言葉を言ってたよな。
この言葉って、
どんな意味があるねん?
ってな感じです。
さらに、深読みさせる
さらに、感情は理性をうまく利用して深読みをさせます。
他人の話している内容が、
- どんなにバカげたこと
- ふっと口に出た言葉
であっても、必要以上に深く解釈してしまうのです。
たとえば、
- ずっと自分のことが嫌いだったんだ。
- ずっとそんな風に思っていたんだ!
- この言葉は、本心だ!
という深読みです。
じゃあ、悪口を信じないようにするには、どうすればいいのかな?
自分の感情に支配されないこと
まずは、自分の感情に自分が支配されないことです。
自分が聞いたすべての憎まれ口が、そのまま直接自分に向けられたものだと早合点しないことです。
すぐに落ちこむ、動揺するなど悲観しないことが大事です。
肝に銘じる
次に、感情に支配されると臆病になって、勇敢さが引き出せないことを肝に銘じます。
自分の悪口について一度でも不安感を感じると、ビクビク臆病になってしまうことや、
- 悪口を否定する
- 悪口を笑い飛ばす
- 悪口だと深読みしない
といった勇敢さを自分から引き出すことができなくなることを自覚します。
悪口は、AI(人工知能)だと思う
また、憎まれ口を叩いているのは、人間でなく、AI(人工知能)だと思ってみます。
感情を持たないAI(人工知能)の自分に関する分析だと考えて、
悪口への不安感などの感情に支配されないようにします。
ふくカエル
ふくネコ
実際に、憎まれ口を言っているのは人間じゃなく、AI(人工知能)だ思ってみると、悲観することが随分と少なくなってきます。
それどころか、
次にどんな悪口を言ってくるのかちょっと興味が湧いて面白くなったりします。
お前さん、他に
どんなことを思いついたんか?って、思えるねん。
深読みは、絶対にしない!
そして、深読みは絶対にしないことです。
たとえば、
- ふっと何気なく出た言葉には、本心が現れるものだ
- この言葉の奥には、絶対に皮肉が込められている
- 悪意があるに違いない
- この言葉は、何度も何度も考え抜いて言ったものに違いない
- きっといつもこんなことを考えていたんだ
といった深読みは雑念だと判断して、全て消し去ります。
そうすると、どうなるのかな?
簡単に信じなくなる
そうすると、自分の悪口だと簡単に信じなくなります。
- たわごと
- 憎まれ口
- 不機嫌な言葉
- 八つ当たり
などを真(ま)に受けることがなくなるのです。
ふくカエル
悪口を冷静に話す人なんていないです。
たいていは、悪口を言ている本人が感情的になっているものです。
でもです。この感情というものは、刻々と変化するものです。
だから、感情が変化すれば、当然悪口も刻々と変化していきます。
そんなコロコロと変化し続ける悪口に、イチイチ翻弄されて振り回されるのはほんまにアホらしいです。
カメレオンのように
コロコロ変わるねんで。
ほんまにあほらしなるねん。
堂々とすることができる
また、「悪口」に翻弄されずに、堂々とすることができます。
自分の悪口についての不安感などに翻弄さえて、いつもビクビク動揺していることがなくなります。
そして、代わりに、
おめえに
悪口を言われる筋合いはない!
と堂々と振舞えるようになります。
まとめてみたkerokero
- 人は、何気ない憎まれ口を自分に向けられた悪口だと信じる傾向があります。
- 自分の感情が理性にうまく働きかけ、憎まれ口の言葉に深読みをさせるからです。
- 自分の感情が悪口を信じさせる仕組みを理解して、簡単に信じないようにすることが大事です。
ほんまに悪口の深読みはしないほうがいいです。
これは声を大にして言いたい!
悪口を深読みすると、ドロ沼にハマるからです。
深読みしても、逆に自分が混乱して不愉快になるだけだし、やめたほうがいいです。
そのうち悪口を言っている人間を呪うようになるので、ダメです。
悪口に潜んでいる、相手のドロドロとした気持ちに引き寄せられて、ハマるからです。
ふくネコ
なので、
「悪口は、相手の醜い気持ちや根性をさらしているものだ」
と「気の毒だなあ」ぐらいに考えて、それ以上は深読みしないようにするのです。
それに、他人を呪うくらいなら、自分の幸せや成功を望んだ方が精神衛生にいいですし、
なんと言っても、そのほうが早く幸せになれます。
大事な自分が、自己嫌悪に陥らなくてすむのがいいです。
最後まで、読んでくださってありがとうございます。
またのお越しをお待ちしております。
ふくカエルでした。
なお、アラン先生の引用文は、齋藤慎子さん訳『幸福論』(出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)によりました。