時間とのつきあい方を考えてみる
こんにちは!ふくカエルです(Twitterアカウント:ふくカエル)。
ご訪問いただきましてありがとうございます!
アラン先生の「幸福論」を勉強しています。
今回の勉強のテーマは、
「第7章 幸福について」
「No.170 時間を無理にあやつろうとしない」
この記事は、あくまでもわたしの個人的な解釈に基づくものです。
中には、「これ違うんじゃないの?」という箇所もあるかと思います。
そのような場合は、温かい目でお見逃しくださいますよう、よろしくお願いします。
もっと、きちんと
くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
時間を無理にあやつろうとしない
自分に優しくすること、そして自分の味方になることを身につけなければならない。
アラン先生「幸福論」より引用
時間の流れ
時間だけは、地球上にいる限り、どんな人にも平等に同じ間隔で刻まれています。
そうなのですが、
時間が経つのが早すぎる!
時間がない!
と大騒ぎする人
退屈すぎて、時間が経つのが遅い!
たまらん!と嘆く人
がいます。
どうやら、人それぞれが感じる時間の長さ、実際の時間の長さには差があるようです。
カエル風アラン先生の言葉
アラン先生がいてくれたら、
こんな風に言ってくれたかもしれない!
と、いろいろと想像してみました。
幸せになるためには、
時間とのつきあい方も
考えなアカンで。
時間は人生をつくる
大きな要素やで。
時間とのつきあい方は、どうすればいいのかな?
こうする!
自分の中で時間を無理に操ることを止める!
時間を無理に操ろうとしないことです。
なぜ、操るとダメなのかな?
そもそも、手に負えないから
壮大でゆるぎない時間を押してはいけない。時間は宇宙のすべてをいっせいに刻々と動かしていくものである。
当然と言えば当然なのですが、
そもそも、時間は、人間の手に負えるものではないからです。
ふくカエル
時間は、壮大すぎるのです。宇宙の端から端までとてつもなく広い空間を、一定のテンポを刻むことで牛耳ってます。
ふくカエル
ふくネコ
ちっぽけな人間ごときが、時間を
- ゴムまりのように伸ばす、縮める
- 止める、早めたりする
- 過去に戻る、未来に行く
なんて操ろうなんて絶対に不可能なのです(地球上にいる限り、今のところそうだと考えられています)。
だからです。
どんなに、恋人といるこの瞬間がどんなに愛おしくても、ちっぽけな人間では、時間を止めれないです。
どんなに早く大人になりたくても、ちっぽけな人間では、時間は早められないのです。
よ~く考えるとですね。
今では、この考え方とはちょっと(?)だいぶ(?)違ってきています。
ちなみに、このアラン先生の考え方は、
ニュートン先生の時間は一定のテンポで流れているという「ニュートンの力学」の考え方です。
実は、この考えですが、
現在では「通用する部分」と「通用しない部分」が出てきてます。
たしかに、地球レベルで考えるとニュートン先生の考え方でも通用するのですが、
宇宙レベルになるとちょっと矛盾が出てくるようです。
アインシュタイン先生は、自らの「相対性理論」によって、「ニュートン力学」を否定しています。
宇宙レベルで考えると、時間も縮んだり曲がったりしないと説明がつかなくなるからです。
ふくネコ
ふくカエル
アラン先生 1868~1951
アインシュタイン先生 1879~1955
ちなみに、「相対性理論」については文末に書いてます。
ふくカエル
本記事とは直接関係ないので、スキップしていただいてOKです。
ふくネコ
自分の存在が一瞬になくなることもあるから
それにです。
信じられないことですが、「自分の存在」そのものが一瞬にして消滅することがあるからです。
世の中には、「自分の存在」が、時間の枠組みから排除されることが普通にあります。
ふくカエル
ふくネコ
ものごと(出来事)の中には、一瞬にして終わることがあるのです。
まばたきしている間に、すべてのものや生命が消滅します。
たとえば、大地震、火山爆発、津波、大事故などです。
今まで幸せだった自分の世界が、ある日突然、まるっと消滅してしまいます。
ふくカエル
そして、これらは否応なしです。
こちら側の事情を一切考慮してくれません。
どんなに一生懸命に築き上げたものでも、心残りが相当あろうとも、一瞬のうちに否応なしにぶっ潰します。
刻々と刻む時間の世界から、忽然と「自分」や「所縁あるもの」が消されるのです。
ふくネコ
時間は、わたし達の状態とは全く無関係に、
何ごともなかったかのように冷酷に淡々とテンポを刻んいくのです。
どんなに泣きさけんでも、後生だから、少しの間でいいから
待ってほしいと願っても、
情け容赦ありません。
時間は刻々とテンポを変えずに進んでいきます。
時間というものは、そういうもので、わたし達の手に負えるものではないのです。
じゃあ、どうすればいいのかな?
理解して、対処する
時間を無理にあやつろうとするのではなく、
- 理解する
- 対処する
ことです。
1.何を理解すればいいのかな?
まず、ズレがあることを理解する
まず、
- 実際の「時間の流れ」
- 自分の「時間の感覚」
との間には、
必ずズレがある!
ことを理解します。
次に、影響されていることを理解する
次に、
- 「自分の感情」
- 「時間の感覚」
との間には、次のような関係性があることを理解します。
「自分の感情」が
「時間の感覚」を左右する!
ことです。
たとえば、
イライラする(感情)から、時間が長く感じる(感覚)のです。
何分待たせるつもりや!と思うと、非常に時間が経つのが
長く感じるねん。
焦る(感情)から、時間が早く感じる(感覚)のです。
うわ~。まだ、こんなけしか出来てへん。
あとこんなにある!どうしよう!
時間が有らへん!
と焦ると、時間が経つのが早くなるねん。
いかに「自分の感情」が「時間の感覚」を左右しているのかをちゃんと理解してみます。
2、具体的にどう対処すればいいのかな?
感覚を信じない
まず、
自分の「時間の感覚」は正しい!
と信じないことです。
どれほどとち狂っていることが多いのかを冷静に理解しておきます。
そして、
「遅いなあ」と感じても、時間は刻々と進んでいることや、
「早いなあ」と感じても、時間のテンポには変化はなく、自分がやれることは意外に多いことなどを理解します。
自分に優しくする
次に、自分に優しくするようにします。
そもそも、時間はあやつれるものではないことを理解し、時間という概念にこだわり過ぎて、神経質にならないようにします。
そして、自分の思い通りに進まないことを全て自分のせいにして、自分を責めないようにします。
ふくネコ
忍耐力をつける
ものごとのやりかたを身につけようとしているのなら、たとえ頭の中であっても列車を押してはいけない。列車はそれ自体で進んでいくのだから。
また、自分に忍耐力をつけるようにします。
ここでの忍耐力とは、自分の思い通りに時間が進まなくても、
- イライラしない
- 退屈しない
- 焦らない
と悲観しないようにすることです。
そして、時間の流れに逆らわずに、
- 実際の「時間の流れ」
- 自分の「時間の感覚」
との間にあるズレを忍耐力で埋めるようにします。
ふくカエル
「遅いなあ」と思っても、イライラせず我慢して待ちます。
「早いなあ」と思っても、愚痴を言わずに耐えるのです。
時間が味方になるように工夫をする
さらに、忍耐力をつけるだけでなく、
時間が自分の味方になるようにいろいろな工夫をしていきます。
たとえば、
- 空白の時間をつくる
- 作業に集中する
- 合理的に考える
などの工夫です。
1.空白の時間をつくる
まず、自分に「空白の時間」をつくります。
- 実際の「時間の流れ」
- 自分の「時間の感覚」
には、必ずズレが生じることを前提にして、
いつズレが生じても支障が起こらないように、あらかじめ「空白の時間」を設けておくのです。
前もってズレを修正する時間をとっておき、どんなに不都合な状態になってもリカバリできる工夫をします。
ふくカエル
ふくネコ
たとえば、スケジュールを立てるときも、あかじめ何も予定の入れない「空白の部分」を設けておきます。
スケジュールにも「すき間の部分」があると、何かアクシデントが起きても柔軟な対応ができます。
この「空白の時間」を設ける工夫ですが、時間に対する忍耐力もつきます。
- 時間に縛られる
- 時間に振り回される
ことで感情的になることが減るからです。
2.作業に集中する
次に、作業に集中します。
自分が今やるべき作業などに全神経を集中して没頭します。
没頭することで、
- 「時間の流れ」
- 「時間の感覚」
との間のズレを意識できない状況をあえてつくる工夫をします。
ふくカエル
ふくネコ
時間のズレを意識できない状況をつくれば、ズレを感じて感情的になる弊害をなくすことができます。
そうすれば、自然と時間をあやつろうと思わなくなります。
合理的に考える
また、合理的に考えるようにします。
たとえば、なかなか時間が過ぎなくて、イライラしそうになったら、
最高のタイミングをつかむために、この時間は必要な準備期間なんだと合理的に考えるのです。
ふくカエル
そして、自分の最高のパフォーマンスが出来るように、実力を蓄える時間として有効活用するべきだと合理的に考えます。
たとえば、資格試験の勉強です。
あらゆる勉強は、基礎が大事なのですが、
基礎というものは、本当に退屈で、ついつい順序を無視してスキップしたくなります。
ふくカエル
これが、間違いの素になります。
基礎が退屈だからといって、先走って勉強しても、
そもそも基礎があやふやなので、理解できずにつまづいてしまいます。
結局、基礎からやり直しせざるを得なくなるのです。
ふくカエル
ふくネコ
ふくカエル
ふくネコ
逆に、どんどん時間が過ぎてしまい、焦ってしまいそうになったら、
過ぎ去った時間は、取り戻せないから、さっさとあきらめたほうが合理的だと考えるようにします。
ふくネコ
そして、タイムリミットまで死ぬほど集中して、一つでも多くの作業を終わらせ他方が、結果的にメリットがあると合理的に考えます。
ふくネコ
時間を舐めない
そして重要なことは、時間を舐めないことです。
時間をバカにすると、後で必ず時間に泣くときがきます。
誰が何と言おうと、人間は時間の中で生きているからです。
ふくカエル
なので、自分が出来る能力があるときに、いろいろなことを体験しておくのがいいです。
能力的に出来なくなってから、「あのときなんで、しなかったのか~~!」と後悔することになります。
そうすると、どうなるのかな?
時間に囚われない
時間を無理に操ろうとせずに生きると、時間に囚われたり、振り回されることがなくなります。
ちょっとズレても、大目に見ることができます。
時間を楽しめる
時間を無理に操ろうとせずに生きると、時間を楽しむことができます。
ふくカエル
「時間の流れ」に「自分の感情」を添わすことで、自分の「時間の感覚」が限りなく「時間の流れ」に近づくからです。
イライラするのを避けて、ゆったりと感じたいときは、
リラックスしている自分になって
時間の流れを感じます。
あるいは、
目標や目的から現時点を逆算して、
するべきことを再考してみます。やるべきことが見えてきて
時間が充実してきます。
焦るのを避けつつも、緊張した時間をすごしたいときは、
集中している自分になって
時間が押しているときはなおさら、
時間より「自分」を意識します。
時間を操るのではなく、自分を操ることで時間を楽しめるようになります。
苦悩から解放される
時間を無理に操ろうとせずに生きると、苦悩から解放されることになります。
あらゆる「苦悩」は、
「時間を思い通りにしよう」とするところから生まれます。
こんなはずじゃなかった!
もう一度最初からやり直したい!
あの頃に戻りたい!
と、時間を思い通りにしたい衝動にかられるところから始まるのです。
なので、時間とのつきあい方を考え直して、過ぎ去った時間をとっととあきらめるのが賢いです。
時間を自分のために活用できる
そして、自分のために時間を積極的に活用することができます。
時間の一定のリズムを自分の中にとりこみ、
- 自分の能力を計かる道具とする
- 自分のオンオフの切り替えをする
- 一定の成果を実感する単位として考える
ことができます。
まとめてみたkerokero
- 時間を無理に操ろうとしないことです。
- 時間を思い通りしようとすればするほど、時間に翻弄されます。
- 時間は一定のテンポを刻んで流れていることを自覚することです。
- そして自分に優しくすること、自分の味方になることを身につけます。
- そうすれば時間を思い通りにできないことからくる「苦悩」を捨てることができます。
ちなみに、相対性理論とは?
骨子となる考え方があります。
- 特殊相対性理論
- 一般相対性理論
です。
1.特殊相対性理論
これは、光速に近づくと時間が遅くなるという考え方です。
自分の速さが、光速(秒速約30万㎞)に近づけば近づくほど、時間が遅くなります。
たとえば、
何十年も宇宙を光速の速さで旅行して、地球に戻ってきたら、
あらびっくり、
友達が全員おじいちゃんやおばあちゃんになっていたという現象のことです。
これは、
- 光速で旅行している自分は、時間が遅く流れた
- 地球にいた友人達は、時間が早く流れた
からなのです。
この話ですが、どこかで聞いた話じゃないですか?
はい!
竜宮城の浦島太郎です。
また、ドラえもんとかバックザフューチャーで、
タイムマシーンが時間を移動するときに、ものすごい光速で移動する様子を描いています。
これは、「光速で動くものほど、時間がゆっくりと進む」という「相対性理論」を描写してるのです。
2.一般性相対性理論
これは、重力は時間を遅らせるという考え方です。
自分が重力を影響を受けるほど、時間が遅くなるという考え方です。
ちなみに、ここでの重力は「重さで空間を曲げる力」のことです。
重さで空間を曲げるので、その曲線を伝って落下してくる感じです。
あり地獄みたいな感じです
光も地球にむかって落下してきます。
そして、光も重力で曲げられて引き寄せられるので、円錐のようなカタチになります。
ここでは便宜上、三角形にします。
光の一部分を切り取ると「台形」をひっくり返したカタチになります。
この「台形」から次のことが分かるのです。
1.まず、重力のことが分かります
- 台形の上の部分は地球から遠いので、重力が小さくなる
- 台形の下の部分は地球から近いので、重力が大きくなる
2.次に、距離のことが分かります。
- 上の部分の重力の小さいほうは、距離が長い
- 下の部分の重力の大きいほうは、距離が短い
3.さらに、時間について分かります。
- 地球から遠い(重力が小さい)ほうが、時間がいっぱいあった
- 地球から近い(重力が大きい)ほうが、時間が少なかった
4.よって、重力と時間の速さの関係について分かります(光速は一定という前提)。
- 重力が小さいほうが、時間が早くなる
- 重力が大きいほうが、時間が遅くなる
結論は、時間は観測者によって違う
時間は、宇宙の端から端まで一定のテンポで刻まれるのではなくて、
結論は、おのおのの時間を観察する人によって、時間が伸び縮みしたり歪んだりすることになります。
実は、現在のGPSシステムに利用されている
この「相対性理論」ですが、現在のGPSシステムに利用されています。
みなさんがアプリで使っているやつです。
GPSシステムは、「特殊相対性理論」と「一般性相対性理論」の影響を受けています。
人工衛星を使っているからです。
人工衛星は高速でぐいぐい地球を回ってます。
ふくカエル
それに、地球から人工衛星までの距離があるので、重力が影響します。
なので、地球と人工衛星の距離と時間の問題を修正しているのです。
わたし達が、もっとも身近に「相対性理論」が利用されており、意識できる例です。
つまり、
衛星は、とっても早い速度で地球を周回しているので、地上よりも時間の流れが遅くなっています。
また、衛星は、地上よりも重力の影響が小さいので、時間の流れが早くなっています。
ふくネコ
ふくカエル
【出典:Wikipedia】
計算すると、ズレが生じている
この2つの時間の流れを計算するとズレが生じいることが分かってきます。
ふくカエル
毎秒100億分の4.45秒だけ時間の流れが遅くなるそうです。
なので、GPS衛生に搭載された原子時計はこのズレを解消するために、
毎秒100億分の4.45秒だけ遅くなるように修正されています。
もう一つおまけ、時間の終わりがある!
もう一つおまけがあります。
実は、時間にも終わりがあります。
時間は無限じゃないのです。有限です。
これは、1948年ジョージ・ガモフ先生の「ビックバン宇宙論」になります。
宇宙は「ビックバン」という大爆発によって始まったという説です。
この大爆発ですが、ダイナマイトが爆発する感じとはちょっと違います。
すごく高温ですごく密度の高い「一つの点」が、
急激に膨張されて、冷やされることによっておこります。
ふくカエル
爆発するというより、
熱くて凝縮されたものが、急激に膨らんで、急速冷凍された感じです。
この爆発によって、空間自体が誕生し、今の宇宙になったという訳です。
宇宙の始まりは時空の始まりです。つまり時間の始まりになります。
始まりには終わりがあります。
最終的には、膨張した点はもとの一点に凝縮されて、
「ビッグクランチ」と呼ばれる最後を迎えるとされています。
そこで時間が終わります。
スゴイ謎ですが、数学的計算で導き出された理論上のものだそうです。
今回ブラックホール撮影にも成功して、存在が明らかになったことですし、本当に時間も終わるのかもしれません。
時間も有限だと思うと、過ごし方にも変化が出るかもしれません。
今この瞬間を「ちゃんと生きなくちゃ!」と思えてなりません。
以上は、一生懸命勉強しました。脳みそが破裂しそうです。はい。
でも、面白かったです。
最後まで、読んでくださってありがとうございます。
またのお越しをお待ちしております。
ふくカエルでした。
なお、アラン先生の引用文は、齋藤慎子さん訳『幸福論』(出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)によりました。