【知性】利口さよりも、先に備えたほうがいいものとは?
こんにちは!ふくカエルです。
【お伝えしたいこと】
この記事は、あくまでもわたしの個人的な解釈に基づくものです。
中には、「これ違うんじゃないの?」という箇所もあるかと思います。
そのような場合は、温かい目でお見逃しくださいますよう、よろしくお願いします。
もっと、きちんと
くわしく理解したいぞ~~~!
という方には、下記の書籍をご覧いただけるとありがたいです。
優先すべきもの
誰でも、世の中をうまく生きるには、
できるだけ利口なほうが
いいに決まっている!
と思うものです。
そやけどです。
実は、利口さよりも重要なもので、優先して備えたほうがいいものがあるのです!
ビジネスで成功したい人や公職についている人であれば、なおのこと重要なものです。
それは、これですねん!
これです!
利口さよりもまず良識を備える
ちょっとした良識があるほうが、あふれんばかりの利口さよりも重要だ。
バルタザール・グラシアン「賢人の知恵」より引用
利口さよりも重要で、優先して備えたほうがいいものとは、
良識!
のことです。
利口さよりも良識を
先に備えたほうがええねん!
ちなみに、
ここでは良識とは、問題に直面したときに両極端な考え方に偏らず、適切かつ健全な考え方ができる知性(知識や教養)と考えています。
ふくカエル
問題に直面したときに状況に応じて「良識の定規」でものごとを測って、
- 一番最適な解決策
- 一番最適な選択肢
- 一番最適な妥協点
を見つけて、できるだけ間違いを犯さないように考えて判断できる知性です。
あっ~!困ったなあ!
と、思ったときに
今の時点では、
この答えが一番最善とちゃうか!
と、できるだけ正しい方向に進めるような答えを出せる知性のことです。
「良識」と「常識」は違います。
常識とは、その人が育ってきた国や地域などで通用する社会的な価値観、知識、判断力のことをいいます。
なので、「常識」で判断すると正しいことであっても、「良識」で考えたら間違いある場合もあります。
その国や地域における特殊な事情があるからです。
たとえば、は日本では家の中では靴を脱いで上がるのが常識ですが、靴を履いたまま生活する海外では非常識になります。
「常識」が「非常識」であることは普通にあるからです。
なぜ、利口さよりも良識を備えたほうがいいのかな?
良識は、ブレやすいから
良識は、常日頃から意識していないと本当にブレやすいからです。
ブレると、どんどんブレていきます。
ちなみに、「既得権」を「既得権益」と訂正します。
良識は、私利私欲に走ると非常に曖昧になる。
とくに既得権を叫び出したら、
ほんまにグラグラして
自分の中で、何が良識なんか分からんようになる。 pic.twitter.com/jVTl3leFxr— ふくカエル@猫さん好き好き (@Fuku_78) January 11, 2021
世の中には、良識がない人が多いから
それに、世の中には、
- 良識がブレまくっている人
- 良識がない人
があまりにも多いからです。
良識は、本来なら誰もが備えておくべきものです。
別に良識があるからと言って、別段ほめられることもないのです
でもです。現実には良識がない人が多すぎるのです。
実際、ざっと世の中を見渡してみると次のような人はぞくぞくといます。
自己チュウのモンスター
自分勝手な八つ当たりマン
さらにはです。
頭が良すぎて
信じられへんことをする
マッドサイエンティスト天才の危険な暴走っていうやつ
どんなにずば抜けて頭脳が高い人であっても、良識を備えてないばかりに危険なことを平気でする人たちです。
良識は、重宝されるから
というわけで、
- 良識はブレやすい
- 世の中には、良識のない人が多すぎる
といった事情から、良識ある人物はとにかく重宝されるからです。
ふくカエル
そやからです。
ビジネスで成功したい人や公職についている人は、人の気持ちを汲む(斟酌する)ために良識を持つことが大事なのです。
じゃあ、良識を持つにはどうすればいいのかな?
バランス感覚を養う
まずは、バランス感覚を養うことです。
両極端な考え方に偏らずに、どちら側の意見にも耳を澄ませて、なるべく健全な考え方をするにはバランス感覚が必要だからです。
見識を深める
次に、バランス感覚を養うためには、
いろいろな情報や考え方に触れて、自分の見識(知識や教養などの知性)を深めるようにします。
具体的には、
- よく考える癖をつける
- 反対意見にも通じる
- 本質を見抜くようにする
- 情報には注意する
- すぐに感化されない
- 第三の目を持っておく
- そこそこの分別持つ
- 相場感覚をもつ
ことです。
1.よく考える癖をつける
良識を養うためには、「良識はどこにあるのか?」を常日頃からよく考える癖をつけます。
まずは全体像を理解して、次に、細部を考える癖をつけます。
ふくカエル
先に全体像を理解することで、
細部を誤解せずに理解できるねん。
本で言うなら、本編をいきなり読まずに、まずは目次を読み始めることです。はい。
2.反対意見にも通じる
良識を養うためには、自分が賛同する意見だけでなく、反対意見にも通じるようにします。
反対意見に通じることで、
- 自分が賛同する意見の弱点
- 相手の意見の強みや巧妙な点
が見えてきます。
このように判断材料が増やすことで、より公平かつ健全でバランスのとれた判断力(良識)が養われます。はい。
3.本質を見抜く
良識を養うためには、日頃からよく観察をして本質を見抜くようにします。
- 人や物事に振り回されない
- ひたすら黙ってじっくりと観察する
- 自分の洞察力を駆使して見抜く
という3つを繰り返します。
4.情報には注意する
良識を養うためには情報に注意します。
具体的には、
- 伝聞にはたいがい先入観が混ざっている
- 時間がたった情報は嘘がとくに先入観が混ざっている
などに注意して、情報を鵜呑みしないようにします。
本物の情報は、一報だけでなく、
同じ事実を、
- 同じ場所
- 同じ時間
に目撃したあらゆる方面(人物)から、二報、三報と続々通報が入ってきます。
なので、浮つかずにじっくりと腰を据えて情報の出所に注意し、本物の情報を見抜くことが大事です。
5.すぐに感化されない
良識を養うためには、すぐに自分の気分に感化されない姿勢を保つようにします。
自分の気分は、自覚している以上にアップダウンと変化します。
冷静な判断力をキープするために、自分の気分に翻弄されないように意識します。
そのためには、常日頃から自分の内面(気質、能力、判断力、感情)などを正確に把握しておきます。
6.第三の目を備えておく
良識を養うためには、第三の目を備えておくことも大事です。
とくに、第一印象を別の視点から見る第三の目は大事です。
なぜなら、第一印象にだまされることが多々してあるからです。
意外な真実が明らかになった場合に、認めたくない気持ちが先行して目を背けるのではなく、
余裕を持ち平静な気持ちで受け入れて、第三の目で見ることは良識を養う上で大事なのです。
「賢人の知恵」【知性】悪意ある人を避けたいときに、注意すること。
7.そこそこの分別を持つ
良識を養うためには、そこそこの分別を持つことも大事です。
具体的には、
- 用心深くなること
- 良いところを見つけること
- 自分の愚かさを意識すること
- 理性を失わないこと
- 軽率な言動をとらないこと
などを心がけます。はい。
8.相場感覚を持つ
良識を養うためには、また相場感覚を持つことも大事です。
相場感覚とは、自分がいる界隈において
- 文化的価値
- 社会的価値
- 金銭的価値
など、価値の主流や中道がどこなのかを瞬時に悟る感覚のことです。
相場感覚を活かすことができれば、良識のバランス感覚に磨きがかかります。
そうすると、どうなるのかな?
然るべき人達から認めてもらえる
良識があれば、結局は賢人たちに認めてもらえることになる。
良識を備えることができると、世の中の然るべき人達(立派な、優れた、賢い人)から認めてもらえます。
君、なかなかイケるやん!
ええ奴やん!チョットおいで、
これから仲良しになろうか?
となります。
ふくカエル
ふくネコ
貴重な意見を聞ける
彼らの意見は、成功への真の物差しとなるのだ。
それにです。
然るべき人達から認められて仲良くなると、成功に関する貴重な意見を聞くことができます。
滅多に聞けないような貴重なコツなんかを教えてくれます。
ふくカエル
ふくネコ
同じ本をお持ちの方へ
ちなみに・・・・
同じ本(バルタザール・グラシアン「賢人の知恵」出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)をお持ちの方へ
「第4章 知性について」
「No.118.利口よりもまず良識を備える」
になっています。
お持ちの本とあわせてご覧いただけると嬉しいです。
ご自分のお立場で考えてみると、また違った「オリジナルな知恵」を発見できると思うのです。
それはもう、キラキラ光って
こういうことか!
と納得できると思います。
まとめてみたkerokero
- 利口さよりも重要で優先して備えたほうがいいものとは、良識です。
- 良識はすぐにブレやすく、世の中には良識のない人が多すぎるので、重宝されるからです。
- 良識を備えるにはバランス感覚を養うことです。そのためにはいろいろなことに接して見識(知識や教養などの知性)を磨きます。
- そうすると、然るべき人達から認めてもらえて、いろいろと成功に関する貴重な意見を聞くことができます。
世の中には、人から認めてもらたいために、
どうしてそんなことするの?
といった人達がいます。
たとえば、「悪ふざけの動画」を投稿する人たちです。
自分達の行為によって、どれほどの損害や迷惑(社会的悪影響)が発生するのかを全く考えていないことが明らかに分かり、
それはそれは悪態の限りを尽くしたおぞましい動画でした。
どうしてそんなことを
平気でするねん?
頭がおかしんとちゃうか?と感じたものです。
このような良識がない言動で、同じように良識のない人からの賛同を得て人気者になるよりも、
良識を備えて、然るべき人達から認めてもらう方が賢いと思うのです。
どんなに注目を浴びても結末がわびしいものになれば、本末転倒やと思うのです。はい。
先日NHKのEテレの番組です。
大変興味深い内容でしたのでお知らせします。
「フランケンシュタインの誘惑」
「科学史 闇の事件簿」(BSプレミアム、Eテレ)
第2話「放射能 マリーが愛した光線」
2018年10月19日(金)午後10時00分(45分)Eテレ
キュリー夫人に関する話です。
キュリー夫人とは、誰もが知る「ラジウム発見」の偉人です(ラジウムとは放射能のこと)。
番組の中で「ラジウムガール」について出てきます。
夜光塗料を時計の文字盤に塗ることで放射線中毒にかかった女性工場労働者のことです。
塗料(ラジウム)は無害と説明されていました。
そして、多くの女性は、夜光塗料(ラジウム)のついた筆をなめて文字盤に塗っていたそうです。
多くの女性が放射能で被ばくして、苦しみながら亡くなっていきました。
【出典】Wikipedia
キュリー夫人は、ラジウムが人体に影響(ぶっちゃけると被ばくのこと)を及ぼすことに気づいていながら、目をつぶっていた可能性が高いのではないかと現在では言われています。
キュリー夫人の
- 良識を備えた人間としてのあり方
- 科学者としてのあり方
がどうだったのかを検証してる番組です。
非常に面白い内容でしたので、機会があればご覧くださると嬉しいです。
ふくカエル
でも見たら、
目からうろこが落ちるでぇ。
ふくカエルでした。
なお、バル先生の引用文は、齋藤慎子さん訳『賢人の知恵』(出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン)によりました。